【5分で徹底解説】ヒースロー空港乗り継ぎ方法(トランジット所用時間)

 

イギリスの空の玄関口とも言えるヒースロー空港は、イギリス観光に来る人だけでなく、ヨーロッパ諸国への乗り継ぎにも利用される大変大きな空港です。実際に4つのターミナルを備えており、特にターミナル4とターミナル5は他のターミナルと離れているので迷ってしまう人も多いかもしれません(※ターミナル1は老朽化による閉鎖で欠番なので、ターミナル番号は2から5までです)。

 

ヒースロー空港での乗り継ぎを控えている人は、空港内での移動には充分な時間を要することを踏まえ、乗り継ぎの方法やターミナル間の移動手段を事前に頭に入れておく必要があります。

 

そこで今回は「ヒースロー空港での乗り継ぎ」という視点に絞って、空港内での移動についてご案内していきたいと思います。

 

Useful resource: Heathrow Airport

 

ターミナル2からターミナル5への移動と所要時間

 

ターミナル間の移動は、荷物を一旦受け取る必要があるかどうかで手順が変わります。乗り継ぎを含むフライトの種類には「最終目的地まで一貫して同一の航空会社が運航するもの」、「複数の航空会社による共同運航便(コードシェア便)」そして「区間ごとに全て別々の航空会社による運航のもの」があります。

 

お持ちの航空券が全て同一の航空会社の場合には、通常、最終目的地までまっすぐに預け入れ荷物が届けられるので、乗り継ぎ時に受け取る必要はありません

 

一部の共同運航便や全て別々の航空会社によるフライトの組み合わせの場合には、荷物を受け取ってからチェックインし直す必要が出てくるので、フライトの種類と荷物の受け取りの有無をしっかり確認しておいてください。

 

日本からよく利用されると考えられるANAやJALによる便の到着は大抵ならターミナル2か3ですので、ここではまずターミナル2から5への移動についてご説明します。

 

荷物の受け取りの必要がない場合の乗り継ぎ

 

「Flight Connections(乗り継ぎ)」のサインに従って進みます(ここで間違っても「Arrivals(到着)」へと進まないように注意しましょう)。

 

そうすると、乗り継ぎ用の無料の連絡バスでターミナル5へと移動できます。その後、保安検査などを通って乗り継ぎとなります。

 

ここまでで、所要時間は最低でも90分程は必要と言われています。空港着陸から飛行機を降りるまでの混雑具合なども考慮すれば、できれば2時間ほどの余裕があると更に安心でしょう。

 

荷物の受け取りをしてから再度チェックインして乗り継ぐ場合

 

「Arrivals(到着)」のサインに従って進み、入国審査、荷物の受け取り、税関審査を通過して出口を出ます。ここからターミナル5への移動には、Heathrow Central Station から出ている無料の鉄道(Free Shuttle Train)を利用します。

 

この鉄道は一時間に4本程度出ており公式サイトでは所要時間が16分前後とありますが、ターミナル2から鉄道の駅までの移動もあるので時間には余裕を持って行動した方が良いでしょう。

 

鉄道に乗るには無料のチケットを駅構内の券売機で入手するか、Oyster Cardやコンタクトレスカードを使ってゲートを通ります(ターミナル間の移動では課金はされません)。最後に、ターミナル5に着いたらチェックインをして乗り継ぎ完了です。

 

荷物の受け取りをしてから乗り継ぐ場合の所要時間ですが、公式サイトでは最低2時間くらいと記載があるものの、実際には混雑も予想されるため2時間半~3時間は見込んだ方が安全です。

 

ターミナル間の移動は徒歩と鉄道どっち?

 

 

さて、ターミナル2からターミナル5への移動でもお話したように、乗り継ぎのためにターミナル間を移動するには二つの方法がありましたね。

 

  • 一つは「最終目的地まで同一の航空会社による通しのフライトの場合」に「Flight Connections(乗り継ぎ)」サインに従って進み、そのままターミナル移動の無料バスに乗る方法
  • もう一つは、「別々の航空会社によるフライトの組み合わせ」や「共同運航便で荷物受け取りが必要なフライト」の場合に一旦「Arrivals(到着)」に従って外へ出てから鉄道でターミナル移動する方法

 

その他のターミナル間の移動も、基本的にはこの二種類で説明できます。

 

ターミナル2と3の間の移動

 

こちらは徒歩で10分程度で移動ができます。「Flight Connections(乗り継ぎ)」のルートで移動した場合には無料バスで移動できますが、もし徒歩で移動したとしてもすぐだと思って良いでしょう。

 

また、「Arrivals(到着)」に進んで荷物受け取り後に移動の場合には徒歩になります。隣合わせのターミナルなので慌てる必要はありませんが、やはり入国審査などを通る際の混雑は見越して行動するのが良さそうですね。

 

ターミナル2またはターミナル3からターミナル4またはターミナル5への移動

 

こちらは「Flight Connections(乗り継ぎ)」のルートでの移動は無料の連絡バスを利用します。「Arrivals(到着)」から荷物受け取り後の移動は無料の鉄道(Free Shuttle Train)になります。乗り方の詳細は、上記のターミナル2からターミナル5への移動と基本的に同じです。

 

尚、もし乗り継ぎのチケットで最終目的地まで荷物を受け取らなくてよい場合、参考としてこちらのページで乗り継ぎに必要なおおよその最低所要時間を知ることが出来ます。あくまでスムーズに言った場合の時間なので、トランジットの時間は多めに考えて行動しましょう。

 

Connecting Flight(乗り継ぎ便)ではない場合

 

上記の移動方法で説明してきたように、同一航空会社による最終目的地までの通しのチケットを持っている場合の移動は、「Flight Connections(乗り継ぎ)」に従って進み無料連絡バスに乗るだけなので心配ないと思います。

 

問題は「Connecting Flight(乗り継ぎ便)」ではない場合、つまり一旦荷物を受け取ってから徒歩で移動する場合と無料の鉄道(Free Shuttle Train)を使う場合の移動ルートですね。以下にもう少し詳しく説明していきます。

 

ターミナル2と3の連絡通路はこちらのマップで歩く人のマークが付いている通路を通ることになります。ターミナル2の側からこの連絡通路に行くには、Level 1(地上1階)の入国審査場や荷物受け取り、税関審査を抜けてその先にあるエスカレーターでLevel -1(地下1階)に下りると連絡通路へ行けます。

 

連絡通路を通ってターミナル3に着いたら、Level0(地上0階)に上がればチェックインカウンターなどがあるエリアが出てきます。ここまでで、おおよそ10分程度で移動できると考えて良いでしょう。

 

ターミナル2や3からターミナル4や5へは無料の鉄道(Free Shuttle Train)で移動します。こちらのマップでHeathlow Central Stationの位置が確認できるように、乗り場はターミナル2と3の間に位置しています。無料の鉄道に乗るには事前に券売機で無料のチケットを入手しなければならないので、忘れないようにしましょう。鉄道に乗っている時間だけで言うと20分程度ですが、乗り場までの移動や迷う可能性も考慮してスケジュールを組んでくださいね。

 

最後に、もしターミナル4からターミナル5に移動したい場合には7番のバス停から482番か490番(行き先: Heathrow Terminal 5)のバスに乗ると無料でターミナル5まで行くことが出来ます。連絡バスは10分程度の間隔で出ており、乗車時間は20分ほど見ておくと良いでしょう。反対に、ターミナル5からターミナル4へは7番のバス停から482番(行き先: Southall Town Hall)か490番(行き先: Pools on the Park)のバスに乗り、ターミナル4で降車します。

 

エアポートラウンジ紹介

 

最後に、ターミナルごとに利用できるラウンジを簡潔にご紹介します。トランジットで待ち時間の過ごし方に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

 

ターミナル2

 

ファーストクラスかビジネスクラスで次に挙げる航空会社のフライトを利用する場合には、ターミナル2の多くのラウンジが使えます: ルフトハンザ航空、ユナイテッド航空、エアリンガス、シンガポール航空、そしてエアカナダ。加えて、スターアライアンスのメンバーもターミナル2にあるラウンジの幾つかを利用でき、軽食を食べつつ休憩出来ます。

 

上記に当てはまらない方でも、Level 4と5にあるPlaza Premiumのラウンジが利用でき、ここでもシャワーや仮眠のための設備やミーティングに使えるスペースが提供されていますよ。

 

ターミナル3

 

ワンワールドメンバーの航空会社でファーストクラスまたはビジネスクラスの利用をする人は、ターミナル3にあるラウンジが利用でき、バージンアトランティック航空においては2つのラウンジを備えています。

 

もちろん、利用料はかかりますがファーストクラスやビジネスクラス以外の人が使えるラウンジもあります。もしビジネスのミーティングをしたいならThe Regus Express Business Loungeがおすすめですし、家族連れならFamily Loungeが良いでしょう。また、No.1 Loungeを含めその他幾つかのラウンジが一般利用を受け付けています。

 

ターミナル4

 

ガルフ・エア、マレーシア航空、カタール航空の利用者は専用ラウンジが使えるほか、ワンワールドメンバーの利用者も一般的にこれらのラウンジを利用できます。またSkyteam Loungeでは、アエロフロート、エアフランス航空、中国東方航空、KLM、大韓航空、ベトナム航空などを始めとする航空会社の利用客がリラックスした時間を過ごせるようになっています。Plaza Premiumのラウンジもあるので、上記に当てはまらない人でも大丈夫でしょう。

 

ターミナル5

 

ターミナル5にはブリティッシュ・エアウェイズのためのラウンジがあり、プレミアム、ファーストクラス、ビジネスクラスの乗客は利用できます。ブリティッシュ・エアウェイズのThe Concorde Roomはリラックススペースの他にレストランも備えているのでお勧めです。

 

ブリティッシュ・エアウェイズのプレミアムラウンジが使えない場合でも、他のターミナルと同様に、Plaza Premiumのラウンジがあるので安心してください。

 

最後に

 

以上、今回はヒースロー空港での乗り継ぎの方法と所要時間、トランジットで余った時間を過ごせるラウンジについてご紹介しました。既にお分かりのようにヒースロー空港は広いので、くれぐれも移動手段や所要時間の事前の確認を後回しにせずに、しっかり準備して行きましょう。とは言え、空港内の案内板は比較的充実しているので、慌てずに確認する心構えがあれば多少迷っても大丈夫。時間だけは余裕を持って、良い旅を。

 

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