【18のコツ】海外旅行の飛行機での過ごし方(ぐっすり寝る&暇つぶし)【長時間フライト対応】

 

海外旅行に行けることになって、ワクワクしていますか?それとも、飛行機での移動が今から心配でしょうか?

 

日本は島国なので、海外旅行に行くには必ず飛行機に乗ることになります。しかも、行き先がヨーロッパやアメリカとなれば飛行機の中で過ごす時間は何時間にもなりますよね。よく言われるように、移動の疲れを最小限にして現地で思いっきり楽しむためには、このフライト中にいかに効率的に時間を過ごすか、そして、睡眠をいかに快適にするかが大事です。

 

機内での映画鑑賞や機内食と言った旅の楽しみを堪能しつつ、休む時にはぐっすり眠りましょう。国内旅行に行くよりも長期のフライトになり、せっかく何時間ものまとまった時間があるので、遊びや学び、または睡眠に賢く使いたいものです。

 

ただでさえ飛行機が嫌いだったり、騒音がして人が沢山いるところで眠るのが難しい、という人もいるでしょう。そこで、実際に海外旅行に行く前に、飛行機での時間の過ごし方快眠のコツや便利グッズをご紹介します。

 

Useful resources: Matador Network, Smart Travel

 

第一部:機内での過ごし方と暇つぶし

 

まずは第一部で、飛行機の機内での時間の過ごし方をご紹介します。飛行機はある意味で「逃げられない空間」です。決まった時間、その中にいなければなりません。だからこそ、そこでできる最高の時間の過ごし方を考えましょう。

 

1. 映画を見る

 

 

まずは映画です。飛行機に映画があるかどうかの目安ですが…一般的には、長距離のフライトであるほど映画が見られるものです。むしろ映画なしで長距離の移動をこなすのは至難の業でしょう。映画を見る上でのポイントはこちら。

 

日本語に対応しているとは限らない

 

そもそも、映画に日本語の字幕も日本語の吹き替えもないない場合があります。目安としてはこのように考えてください。日本発着のフライトでは、普通、日本語対応が充実しています。日本でつくられたドラマや映画があるのも一般的です。逆に、発着が日本でない場合には、日本語対応の可能性がかなり限られます。

 

例えば、ヨーロッパ方面へのフライトを想定します。トルコ航空でイスタンブールを経由したり、アエロフロートでモスクワを経由したり、エミレーツ航空でドバイを経由したり…といった具合です。日本からそれらの都市への移動はいいのですが、気をつけるべきはそのあとです。下手すると、乗り換え後のフライトで、まともに日本語で見られる選択肢がほとんどない可能性もあります。

 

このような意味で、航空券購入の際に日本からの(例えばヨーロッパへの)直行便を選ぶことのメリットはそこにあります。乗り換えがなくなるだけで、旅慣れない人は落ち着けますし、加えて、このように、通常、映画が日本語に対応しているというメリットもあるのです。この点も考慮して、乗り換え「ありかなしか」を決めるのがいいでしょう。

 

映画が見れない場合の対処法

 

運悪く、ディスプレイが壊れて、映画が見えないこともあります。そんな時の対処法はただ一つ。客室乗務員の方に、お願いしましょう。ディスプレイがうまく映らないことは(航空会社にもよりますが)意外と、珍しいことではありません。私も、今まで、隣や周辺の人がこの問題に直面しているのを見たことが、複数回あります。

 

満席の場合は別ですが、普通は、問題なく、他の席を探してくれます。自分で、一つ一つの空いている席を歩き回ってディスプレイの様子をチェックするのは大変なので、是非とも客室乗務員を呼んで(声をかけるのが不安な場合は、人のマークが書かれたスイッチを押しましょう)、頼ってください。

 

映画を前もってダウンロードする

 

機内で映画が見れない場合に備えて、予め映画をダウンロードしていくのが、賢いやり方です。例えば、スマホに簡単に映画をダウンロードできるサービスとしては、以下のようなものがあります。

 

  • Amazonプライムビデオ(PCにはダウンロードできない)
  • Netflix
  • U-NEXT
  • dtv(ダウンロードした後にオンラインで少し再生しておく必要あり)
  • 未対応→Hulu(そもそもダウンロードしてオフラインで再生ができない)

 

*dtvの補足:必ず、ダウンロードした後に、オンラインの状態で、少しでも動画を再生しておくことをお勧めします。そうして、ちゃんと再生できることを確認してから、旅行へ出発しましょう。

 

*Amazonプライムビデオの補足:旅行の時にだけお試しとして無料登録して、30日間だけ無料で利用(期限になる前に退会可能も問題なし)することもできます。

 

2. 学びの時間にする

 

 

また、機内でのひと時を学び時の時間にすることもできます。普段、読書はしますか?しない、という人は、是非ともこの機会に本を読んでみてはいかがでしょうか。普段から本を読むという人は尚更です。

私たち人間は、気を散らすものに弱い生き物です。ちょっとでも、気になることがあると、集中できません。YouTubeやテレビ、Twitter、Instagramなどに囲まれて、一つのことに集中するのは簡単ではありません。だからこそ、飛行機での時間を活かしましょう。

 

今までやりたかったこと。集中したかったこと。これに取り掛かるには、邪魔を排除すること。飛行機がぴったりです。中途半端に、身の回りに何かがある状況では、何事にも集中できません。この機会を利用しましょう。

 

Kindleで本を読む

 

旅行と相性がいいのがKindleです。本を持ち歩くと重くて大変ですね。Kindleなら、全てがスマホに入るので、ストレスフリーです。何百、何千という本を持ち歩くだけで、ちょっと知的な気分になれるかもしれません。

 

Kindleを用意したら、出来るだけ早めに書籍の準備も済ませておきましょう。当然、インターネットに接続しないと本を購入、ダウンロードすることはできません。Kindleの中でも私は個人的にKindleペーパーホワイトを愛用しています。これの特徴は、薄くて軽いこと、そして、長時間読書をしても疲れないこと。スマホの画面だと「思いっきり目に光が照射されている」気分になるものですよね。しかし、Kindleペーパーホワイトなら、穏やかな明るさと、独特のインク感で、疲れず快適に読書が楽しめます。

 

3. 絵を描く

 

 

読書はちょっとハードルが高い…という人には、もっと気軽にできるものとして、お絵かきをお勧めします。絵を描く行為には、ストレス発散や気分の切り替えといった効果があることが科学的に明らかになっています。

 

旅先での不安で頭がいっぱいになっている時には、特に絵を描くのがおすすめです。難しいことは考えずに、頭を真っ白にして、キャンバスに向き合いましょう。とは言っても、わざわざ、大きな画用紙を持参する必要はありません。おすすめは、iPadです。

 

iPadでは色々なお絵かきアプリが利用できますが、おすすめは、誰でも簡単に使える(その割には本格的なツールも多数)Tayasui Sketchesです。無料で利用できるので、まずはお試しあれ。面白いもので、一度、お絵かきを始めると、平気で1-2時間が経過していたりするものです。

 

また「絵を描くのが苦手…」という方には、さらに気軽に楽しめるオプションとして、数独や塗り絵がおすすめです。数独は、私自身、海外旅行では何度もお世話になってきました(長距離の電車で熱中しすぎて、乗り過ごしてしまったほど)。友達と協力して解くのも面白いです。塗り絵も侮ることなかれ。最近では、大人のための、リラックス効果も期待できる塗り絵が流行っていますね。

 

4. 旅先の観光プランを立てる

 

 

本来であれば、日本にいる時点で、ある程度の旅行の準備は済ませておきたいものですが…。機内での時間を使って、プランニングをするという手もあります。理想は、すでに調べてある情報をもとに、具体的な観光名所の順序づけをすることです。

 

新たな情報探しとなると、機内にWi-Fiがあるかどうかは、チェックしておきましょう。もし使えるならば、より詳しい情報を調べてみるのもいいかもしれません。ここで大事なのが、まずは、空港から1日目のホテルまでの移動を確認すること。電車、バスを利用するのであれば、路線の再確認なども重要です。他にもこんな情報はおさらいしておきたいものです。

 

  • ホテルからの移動手段は?(バス、電車、タクシー?)
  • 路線や降車駅/バス停の名前は?
  • (空港到着時間が夜の場合)公共交通機関はちゃんと稼働している?
  • ホテルの住所と電話番号は?(多くの人がGoogleマップに頼っていますが、アナログな情報も大事!)

 

また、この時間を使って、確実に使うことになる、いくつかの海外の言葉のフレーズをピックアップしておくのがいいでしょう。特に、移動に関するフレーズは重要です。例えば、「このバスは〇〇に行きますか?」や「ここから〇〇へは、歩いていけますか?」といったフレーズですね。

 

他にも時期と関連して、最終チェックはしておきたいものです。どういうことかというと、例えば、イスラム教の国に旅行する場合には、ラマダンというものがあります。いわゆる、断食をする期間で、日が出ている間は、食事はできなくなるのが普通です(観光客であれば問題ない国もありますが、国や地域次第です)。

 

さらに、土曜日や日曜日には全然お店が開いていない、という国も珍しくありません。逆に、日本のように、何曜日であっても、どのお店も営業している国の方が少ないくらいです。

 

第二部:機内でぐっすり寝る方法

 

続いては、第二部です。機内での快適な眠りをあなたのものに!

 

1.窓側の席を確保する

 

 

できれば、予約時には窓側の席を選びましょう。言うまでもなく中央座席は両隣に他人が座るので避けたいですが、通路側も窓側の席に比べると睡眠に適しているとは言えません。通路側では機内が暗くなってきても側を通り過ぎる人が気になって眠れないかもしれませんし、内側の席に比べて人目も気になるからです。対して窓側座席であれば壁に首をもたれて眠ることが出来るうえ、スクリーンを自分で調節して光を遮るのも自由です。さらに、やっとの快眠中にトイレに出る隣の席の人に起こされる心配もないでしょう。なるべくパーソナルスペースを確保して落ち着きたいひとにも最適です。

 

また、席の位置としてはトイレの近くは避けたいところ。トイレの近くは食後など特に待つ人の列ができて落ち着かないですし、人の出入りや騒音もあるので睡眠を邪魔される確率が高くなってしまうからです。その代わりに、翼付近の席を選ぶと良いでしょう。翼のあたりの席は飛行機の中でも揺れを感じにくく、比較的静かなので安心して眠れますよ。また、もし足のスペースが欲しい場合にはトイレ近くの最前列ではなく、トイレから離れた場所にある非常口座席を選ぶとゆったりと静かに過ごせます。

 

2.温度調節をする

 

飛行機の機内は夏でも寒く感じることが多いです。特に睡眠中はじっとして体温が下がるので、温かくしてから眠るのが得策でしょう。なるべく邪魔されずに眠るためには窓側が良いと書きましたが、窓側は中央座席より寒く感じることが多いですので、このあたりも考慮して服装や防寒グッズなどを備えると良いです。

 

海外旅行のフライトなどでは機内でブランケットが借りられる場合が多いですが、それに加えて着慣れたパーカーや、冬ならセーターなどを着ておくと良いですね(理想的には、脱ぎ着して調節できるよう重ね着で対応するのがベストですね)。また足元も特に機内で靴を脱ぐ場合など冷えやすいので、ブランケットですっぽり覆ったり、温かい靴下やスリッパを履くのをお勧めします。くれぐれも薄着のまま機内で寝て度々目が覚めてしまったり、ひいては風邪をひいたりすることのないようにしましょう。

 

余談ですが、飛行機の機内の室温は全体で一定に保たれるようになっており(更に言えば機内が暑いと服を脱いで調整するにも限界があるので、大抵は室温を低めにしているようです)、乗客の何人かが寒く感じるからといって調整してもらうことはできません。空調の吹き出し口が座席の頭上にある場合は多少の風量の調整ができることもありますが、基本的には機内の室温に自分が合わせて脱ぎ着できるよう準備しておく必要がありますから、備えておきましょう。

 

3.シートベルトはブランケットの上で締める

 

細かなことですが、これは重要です。機内で寝る際は肩までブランケットを覆うと暖かく寝付きやすいものの、シートベルトまで覆ってしまい、急な揺れによるシートベルトサイン点灯時に客室乗務員に起こされてしまう場合があるからです。フライト中の睡眠時間を邪魔されない為にも、シートベルトはブランケットの上から締めるのを忘れないようにしましょう。こうしておけば、あなたが睡眠中でもシートベルトを締めていることが見えるので起こされる心配をせずに眠れます。

4.ノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンをする

 

飛行機の中は何かと騒音が気になるもの。周りがみんな寝始めたら少しは静かになるのですが、それでも飛行機のエンジン音や話し声などが気になり始めてしまい眠れなくなることもあるでしょう。実際に飛行機の機内の騒音は70-80デシベルと大きく、これは人が音のストレスに耐えられる音量を遥かに上回っているそうです。

 

海外旅行の際には、長いフライトに備えて音楽を聴けるようヘッドフォンを持って行く人は多いと思います。そこでヘッドフォンやイヤフォンをノイズキャンセリング機能が付いているものにすれば、就寝時にも役立つのでおすすめです。もし自分のヘッドフォンを持って行かない場合でも、飛行機の機内に用意されているヘッドフォンで最近はリラックス系のチャンネルが提供されていることも多くなっているようです。また、スマートフォンにホワイトノイズを入れておき、機内で寝る前にそれを聴くという方法もあります。これらを上手く使って騒音対策をしたりリラックスすることが出来れば、しっかりと眠れるのではないでしょうか。

 

なお、耳栓で防音対策するという手もあるのですが、ノイズキャンセリング機能に比べるとやはりストレスが大きくなってしまいます。これは、物理的に耳に入れるので就寝時にはどうしても不快感が出てしまうこと、客室乗務員に話しかけられてもすぐに反応できないこと(ノイズキャンセリング機能の場合には直接話しかけられた人の声は聞き取れる仕様のものも多いです)、耳栓による防音効果は比較的弱いことなどが理由です。もし耳栓を使うなら、なるべく遮音性が高い耳栓をえらびましょう。

 

5.光を遮る

 

特に海外旅行などで時差のある場所へ移動するときには、光のコントロールが重要です。時差に合わせて機内で眠ろうとしている時でも、隣の人が外の景色を見ようとスクリーンを開けていたら最悪ですよね。ですから、まずは窓側席を確保して、これから眠るという時に窓のスクリーンを下ろして光を遮ることが出来るようにしましょう。

 

あなたが眠っている時でも、隣の人はシーリングライトを点けて本を読みたいかもしれません。もしくはずっと映画を見ているかもしれないですね。そんな時でも、アイマスクやフード付きのネックピローがあると安心です。快眠には光の調節が鍵となることを踏まえて、事前に必要な準備をしてください。

 

6.ネックピローを使う

 

ネックピローを持って海外旅行へ出る人は増えてきましたが、それでも「無くてもなんとかなる」と買い渋っている人も多いようです。ですが、飛行機での快眠のためにはネックピローが必須と言っても良いでしょう。飛行機の座席で寝ようと思うと、どうしても首がグラグラしてその度に目が覚めたりするものです。それをネックピローで防ぐだけでも寝心地が違いますよ。

 

最近では一番よく見るU字型の他にも、スカーフ型など様々なネックピローが販売されています。値段もサイズも機能も幅広いものがあるので、ご自分の海外旅行の頻度や予算に合わせて選んでみてくださいね。持ち運び易さや寝心地の調整と言う面では、空気が抜けてコンパクトに折りたためるタイプがお勧めです。

 

それから、従来のU字型のネックピローで十分と言う人は、首の後ろにはめる以外の使い方も試してみる価値がありそうです。例えば首の前側にはめることで、眠りに落ちそうな瞬間に頭が前にグラグラするのを防げたりします。

 

7.時計の針を目的地に合わせる

 

 

飛行機に乗ったらすぐに時計を目的地の時間に合わせます。そして、機内での過ごし方も到着後の目的地の生活リズムに合わせると良いでしょう。海外旅行の際に飛行機で眠れるかどうかには時差も大きく関わります。例えば日本時間の午前中のフライトに乗ったとして、目的地はもう1、2時間もすれば夜ということもありますよね。朝の便の機内でコーヒーを飲みたくなったら、現地の時間を考えてみてください。映画が見放題だからと見続けたくなりますが、目的地に合わせてみると実際はもう寝る時間かもしれません。

 

また、海外旅行の長距離フライトで機内食が付いている場合には、離着陸から2時間半前後の時間に食事が出ます。これを目安に覚えておいて、目的地の時間を加味しつつ、間の時間で上手く眠れるようにすると良いでしょう。いずれにしても、事前に時間を確認してフライト中は計画的に過ごすと時差の影響を少なくして眠り易くなります。

 

本当に飛行機で眠るのが苦手という人には、この目的地の時間を利用した応用編が使えます。それは、海外旅行へ出発するフライトの前日くらいから生活リズムや睡眠時間を少しずつ調整することです。海外旅行へ行く際に前日まで仕事をしている場合には難しいですが、そうでない場合には食事や睡眠をフライトに備えて少しずつずらして調整しておくと良いでしょう。さすがに目的地に合わせて前日の昼間に眠るのは難しいですが、入眠には1日の食事の時間も関係するそうなので、食事のタイミングや量だけでも意識して過ごすのも手です。これで、機内ではすんなり眠りにつくことが出来ますよ。

 

8.ブルーライトを見ない

 

 

「寝る前にはブルーライトを見ない」というのは近年ではあちこちで言われていますね。でも、実際に寝る前にスマートフォンやタブレットを見ないように出来ているでしょうか?

 

飛行機の機内では特に眠りづらいと思うので、なるべく明るいスクリーンを見ないようにする方が賢明です。長いフライト時間が退屈だと言う人は、本を持って行ったり、リラックスできる音楽を聴いて過ごすようにしてみましょう。もしどうしても暇になりそうという場合でも、スマートフォンを見るのは睡眠から目覚めてからにするのが無難ですね。またその時はスクリーンの明るさをなるべく暗くして、ナイトモードなどに設定しておくと良いでしょう。

 

9.夜間フライトを利用する

 

これは本当にお勧めできる方法です。夜に出発する便は大抵他の時間帯の便よりも割安であるばかりか、睡眠リズムの面でも良いと言えます。夜の便にすれば、通常の睡眠リズムを乱す心配がありません。昼間の便で無理して眠るよりスムーズに入眠でき、本来のリズムを乱すことなく飛行機の中で寝ることができるのです。

 

目的地に着いてから、もしくは乗り継ぎ地で一拍する代わりに、夜行便を選んで機内で寝てしまうようにしてはいかがでしょうか。宿泊代も節約でき、まさに一石二鳥と言えそうです。

 

10.食べ物や飲み物に気を付ける

 

楽しい海外旅行の始まりですから、お酒を飲んで機内でのご飯も沢山食べたい気持ちは分かります。でも、ちょっと待ってください。その飲み物や食べ物、睡眠の妨げになっていたりしませんか?

 

機内でよく眠るために、飲食の際に避けたいものもあります。例えばお酒を飲むと眠り易くなると思うかもしれませんが、実際は飛行機での飲酒は快眠のためには良くありません。機内では地上より酔いが回り易くなるだけでなく、利尿作用で脱水になり易くなります。長時間乾燥した飛行機に乗っているとただでも脱水になりがちであり、更に睡眠中にトイレに起きる心配も出てくるので、飲酒は避けておくのが無難でしょう。同様に、利尿作用があるコーヒー等の飲料も控えた方が良さそうです。更にコーヒーを飲んで眠ろうとするとカフェインの作用で寝付きが悪くなるばかりか、量によっては途中で目覚めてしまうかもれません。とは言え機内での水分補給は大事なので、水やノンカフェインのハーブティーなどで水分をこまめに取るようにしてくださいね。

 

機内食を楽しみにしている人は多く、また機内でのおやつを持ち込む人もいると思います。ですが、食べたものを消化できないと睡眠が浅くなったり寝付けなくなったりするので、飛行機の中で食べる物と量には普段以上に注意した方が良いでしょう。特に長距離フライトではじっと座っている時間も長く、また時差もあって飲食のタイミングが普段とは違ったりしてしまうので、どうしても消化はしづらくなると考えなければなりません。いつも通りに沢山食べて飲んで過ごしてしまい、いざ寝ようとしたときに寝付けないという事態にならないよう気を付けて過ごしてください。また、小腹が空いてどうしても食べたい時には、甘いお菓子などよりも炭水化物系の甘くないスナックにすると、眠りへの影響が少なくできます。

 

11.寝不足気味でフライトに臨む

 

人間は24時間のうちに連続して6時間超の睡眠を取るように出来ているらしいので、前日などに少し寝不足気味にしておくとフライト時には眠くなっているはずです。あまり極端に睡眠不足で出発するのは逆効果でお勧めできませんが、2時間程度短くするくらいなら大丈夫でしょう。海外旅行の長距離フライトにも関わらずいつも寝付くのに苦労しているという人は、試してみる価値がありそうですね。

 

12.機内でも就寝前の儀式をする

 

誰にでも、日ごろからやっている就寝前のお決まりのルーティンがあるはずです。例えば、ご飯を食べて歯磨きをしてから、布団で温まりながら読書をし、ハーブティを飲んで眠りにつくというように。これらを機内でもやってみましょう。

 

お気に入りの文庫本やティーバッグなどがあれば、機内持ち込みバッグに忍ばせておけば完璧です。忘れがちですが、歯ブラシやメイク落としシートなども持って行くと普段通りのルーティンができます。とにかく機内で寝付けない原因のひとつは脳や身体が「いつもと違う」と感じて緊張してしまうことです。環境の違いは自分ではどうしようもありませんが寝る前の習慣は機内でもできることが多いので、なるべくいつも通りにすると入眠がスムーズになりますよ。

 

13.席の場所を変更してもらう

 

チェックインの際や搭乗後にドアが閉まってから、空席があれば席を変更してもらうことができる場合があります。飛行機で予約した席の周りが満員でも、比較的後ろの列の席なら空いていることも多くあるのです。もし運がよければ3人掛けの座席が全て空席のこともあり、そうなれば横になることもできるかもしれません。

 

また、予約次第ではありますが、アップグレードが可能な場合があります。エコノミークラスよりは、ビジネスクラスなどの座席の方が広いのは事実ですから、アップグレードできれば睡眠は遥かに取りやすくなりますよね。お持ちのチケットにもよりますが、チェックイン時にビジネスクラスなどに空きがあるか聞いてみるのも手でしょう。こちらも運しだいではマイル利用や比較的低価格の金額で座席をアップグレードできるかもしれませんよ。

 

14.追加の睡眠サポートグッズを導入する

 

 

あまり荷物を多くするのは考え物ですが、どうしてもしっかり寝たいという場合には追加で何点か便利グッズを導入するのも良いと思います。ちょっとのことでも寝心地が変わるので、自分には何が必要か検討してみてはいかがでしょうか。

 

睡眠中の体のサポートと言う面で言えば、ネックピローだけでなく背中に入れられるクッション(航空会社によっては無料で提供していることもあるので、使わない手はありませんね!)やフットレストがあると寝心地や長時間のフライトでの疲れの出方が断然違います。背中のクッションは背が高い人や腰痛持ちの人などは飛行機の座席が合わないことが多いので、持って行くことをお勧めします。フットレストは飛行機についているものよりはひっかけて使うタイプ足枕タイプがあると楽ですし、もうこれ以上荷物は増やせないという場合には手荷物の鞄を足枕にするだけでも眠りやすくなるはずです。また、足元の締め付けを無くして温かく保つことも安眠につながるので、コンパクトに折りたためて保温性もあるルームシューズの導入もお勧めです。

 

ちょっと上記とは趣向が違いますが、睡眠をサポートするアプリを用意するのも良いですよ。最近では普段の睡眠のためにアプリを利用する人も増えていますが、これらの多くは機内でもイヤフォンを使って利用することができるものです。例えば、「Tide: 睡眠音と集中タイマー」は大自然を模した音響効果でリラックスし眠りに入るのを助けてくれます。「Relax Melodies: Sleep Sounds」は脳波や瞑想を利用して快眠へと導くアプリで、バックグラウンドでも利用できる優れもの。同様に、不安やストレスを軽減して眠りをサポートする「Meditopia: 瞑想、マインドフルネス、睡眠」というアプリでは最近話題のマインドフルネス(「今ここ」に集中してリラックスする方法)に注目し、150以上の瞑想や音楽コンテンツによって休息の時間を作ります。スリープストーリーという大人も使えるお休み前の読み聞かせ機能があったり、ダークモードやオフライン機能があるのも海外旅行の機内での睡眠サポートには良いでしょう。

 

最後に

 

海外旅行の飛行機での時間の過ごし方+快適に寝るためのコツを合わせて「18」の項目でご紹介しました。いかがでしたか?

 

機内では「どうやって時間を過ごせばいいのか」と心配な人もいるかもしれませんが、私は、むしろチャンスだと思っています。家でゴロゴロする時間よりも、2倍も3倍も効率的で意味のある時間を過ごすことができます。是非とも、何かに集中できる、またとない機会をフル活用していただきたいものです。

 

快眠については、何と言っても事前の準備が欠かせない。この事実をご理解頂けたことと思います。まずは睡眠に適した席の予約をし、数日前から自分のコンディションを整えて、海外旅行のフライトに臨むこと。デジタルノマド(の中でも特に海外旅行をしながらお金を稼ぐ生き方)を目指す人であれば、なおさら、真剣に考えましょう。

 

それから機内持ち込みグッズに関しては、定番のネックピローひとつ取っても近年は進化しているので賢くリサーチして睡眠の助けになるものを選ぶと良いですね。また機内でスマートフォンのアプリを使って眠りにつく方法などは、思いつかなかったひとも多いのではないでしょうか?ぜひ使えるアプリがあるかも併せてチェックしてみてください。

 

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