モンサンミッシェル三昧!“モンサンミッシェル通”だけが知る4つの隠れた真実

 

モンサンミッシェルの隠れた真実

 

モンサンミッシェル。言わずと知れたフランスを代表する世界レベルの観光地です。しかし、美しさと華やかさの奥には、意外と知られていない真実が隠されています。“モンサンミッシェル通”になるためには必ず知っておきたい4つの隠れた真実を見ていきましょう!

Source:

Mont Saint-Michel – Wikipedia

World Site Guides.com

Traveling Myself

 

1:モンサンミッシェルの“厳しい上下関係”?

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: france)

モンサンミッシェルの隠れた真実

サン・ピエール教会で祈りを捧げる修道士 (Image: The Baguette)

モンサンミッシェルの隠れた真実

モンサンミッシェルの修道院内部 (Image: Richard Nilsen)

モンサンミッシェルの隠れた真実

修道院にある、瞑想の場としても使用された庭園 (Image: doa)

モンサンミッシェルのつくりは、ここに住む人々の“厳しい上下関係”を表しています。より正確に言うなら、封建制度です。「土地を媒介とした国王・領主・家臣の間の緩やかな主従関係」という意味ですが・・・ちょっと分かりづらい。

もっと簡単に言うならば、「土地を所有する人」と、「その人に忠誠を誓うことで、土地に住む人」に分かれるという事です。明らかに上下(主従)関係が出来ていますね!これがモンサンミッシェルのつくりに適用されているということです。

頂上には(モンサンミッシェルのてっぺんには金の大天使ミカエル像が)、次に修道女のための修道院(Abbey)、修道士のための修道院(Monastery)や教会(Church)などがあり、その下には城の主要なホール(Great Halls)、次に続くのが店や住宅。さらに城壁の外には漁師や農家の住居があります。このように上に行くにつれて地位の高い建物が存在しているということです!モンサンミッシェルを観光する時には、このような仕組みを感じてみると面白いかもしれません!

 

 

2:モンサンミッシェルは“陸地”だった?

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: lonely planet)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: Euro Travelogue)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: lizasweeting)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: Wikimedia Commons)

皆さんご存知の通り、今のモンサンミッシェルと言ったら、海の上に浮かぶ島のような形をしていますね。実際、陸からの道が繋がっているのですが、周りを潟や海に囲まれ、島のような姿をしています。

しかし有史以前、このあたりは乾いた土地でした。そこから年月が経つごとに、海面が上昇し始めます。この地へ迫った海の水は土地を浸食します。そんな中でも固い花崗岩やグラニュライト(セキエイなどによって出来る岩石)の地層だけが浸食されずに、海面よりも高く残ったという訳です。モンサンミッシェルの最も高い部分は海抜92mにもなります。この不思議な地形は自然が長い年月をかけてつくったものだったんですね。

ちなみに、フランス本土からモンサンミッシェルへ伸びる土手の一本道は人の手によって舗装されたものです。観光客はバスに乗ることで簡単にモンサンミッシェルのすぐ目の前までアクセスすることができます。

 

 

3:モンサンミッシェルは“大天使”がつくった?

モンサンミッシェルの隠れた真実

修道院出口にある大天使ミカエルの像 (Image: Tour Blog)

モンサンミッシェルの隠れた真実

「オベール教の頭蓋骨に触れる大天使ミカエル」のレリーフ (Image: Museum Chick)

モンサンミッシェルの隠れた真実

サン・ジェルヴェ教会に保存された、オベール教の頭蓋骨 (Image: Sea Jersey)

モンサンミッシェルの言い伝えによると、708年オベール教(St. Aubert)のもとに大天使ミカエルが舞い降ります。そして、こう告げたのです。「岩の小島に聖堂を建てなさい」と。しかし、彼はミカエルの指示を無視し続けます。・・・ミカエルがその指でオベール教の頭蓋骨に穴を空けてしまうまで、彼は断り続けたそうです。なんとも恐ろしい歴史。

モンサンミッシェルは、半ば脅迫のような“啓示”によって出来たのかもしれません!そのおかげで現代の私たちが素晴らしい景観を楽しめているので、オベール教(の頭部)には感謝したいものです!聖遺物としてのオベール教の穴の空いた頭蓋骨はフランス、アヴランシュのサン・ジェルヴェ教会(Basilique Saint-Gervais d’Avranches)にあり、実際に見ることもできます。(※頭蓋骨の穴が民間療法の一種で医学的に空けられたものだとする説もあるので、実物を見て推測してみてはいかがでしょうか?)

 

 

4:モンサンミッシェルは“牢獄”だった?

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: flickr)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: Air Pano)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: Air Pano)

モンサンミッシェルの隠れた真実

(Image: Objectif France)

美しい姿で私たちを魅了しつづけるモンサンミッシェルですが、実は一時期、牢獄として使用されていました。1789年から起こるフランス革命の時期、ここに住む修道士はほとんどいませんでした。(通常であれば、修道院では修道士が生活をしています)修道院は閉鎖され、宗教を理由に対立する人々や政治的な敵を閉じ込めるための牢獄として使われたのです。今のモンサンミッシェルからは全く想像が出来ない暗い過去もあるんですね。

ちなみに、それ以前の話ですが、1337年からの100年戦争の際には、モンサンミッシェルは城塞として使用されていました。モンサンミッシェル全体を覆うようにしてつくられた分厚い城壁は、目の前で見てみると、もの凄い迫力です。さらに実際に使用された砲台(イギリス軍が捨てていったもの)も展示されていて、当時の戦闘の激しさを物語っています。美しさと強さを兼ね備えたモンサンミッシェルです!

 

 

おわりに

 

モンサンミッシェルの隠された真実を知ると、さらに興味が湧いてきますね!単純に「キレイだから好き」を越えた深い理解を手に入れたあなたは、立派なモンサンミッシェル通です。これからモンサンミッシェルを訪れる人は、歴史や物語を感じながら、既に訪れたことのある人はさらに濃い事実を探す旅に出てみてはいかがでしょうか?

 

 

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