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Useful source: GOV.UK, World Nomads
1. アンゴラには地雷が?
Image: Angola field group
アンゴラでは1975〜2002年に内戦が起こりました。内戦ではありますが、これを各国が軍事支援したので、国際的な戦争のように、大規模なものになりました。特に、アメリカとソ連が対抗する図式になったので、いかにも、米ソ代理戦争です。
2002年に終了した内戦ですが…これの爪痕はまだアンゴラに残っています。そうです、地雷がまだ完全に撤去されていないのです。残っている地雷を完全に把握することは簡単ではありません。
大事なのは地雷が埋まっている可能性の高い地域に立ち入らないことです。バリケード(赤と白の線)が張られているので、簡単にわかります。この情報さえ知っていればうかつに近づいてしまうことはないでしょう。
2. アンゴラで写真を撮るのはダメ?
旅人が愛してやまない行為、それが写真撮影。せっかく新しい経験をしたり、美しい景色を見たら、写真に残したいと思うのは自然なことです。
その気持ちはよくわかるのですが…それでもアンゴラで写真撮影を行う時には、少し注意をしてください。というのも、なんでも気軽に写真におさめてよいというわけではないからです。
例えば、軍隊関連施設の撮影は避けるべきでしょう。法律で禁止されているものを撮影してしまい、それが見つかった場合には、罰金を課される可能性が十分にあります。言葉の通じない異国で容疑をかけられてしまったら、その事態を収拾するのは簡単ではありません。
最初から危険性のある写真撮影は行わないことです。軍関係と政府関係は写真の撮影が禁止されていますので、しっかりと覚えておきましょう。
さらに、警察(青い制服)の前では写真を撮らないのが賢明です。
3. ルアンダで危険を回避する方法とは?
首都ルアンダでは、このようなルールを覚えておきましょう。あらゆるホテルやレストランには、警備員がいます。治安を守るための措置です。その周辺にいる限りはいいのですが、彼らから離れた時には、ぜひとも、車の中にいるようにしましょう。
つまり、外を歩き回るのは決しておすすめしません。必ず車に乗り、ドアはロックするようにしてください。
言うまでもなく、暗くなってからの外出は避けるべきです。例えば、女性が夜中に一人で歩き回るのはもってのほかです。「危険を楽しむためにアンゴラにやってきました」と言っているようなものですね。
ルアンダの治安は、他のアフリカの国々の平均的な首都の治安と同じくらいです。といっても、アフリカ各地を旅していない限り、この感覚をつかむのは難しいでしょう。まず、危険回避の基本を守るようにしてください。
暗くて人通りのない道は避けること。スラムには決して近づかないこと。夜にはできる限り外出を避けること。
4. アンゴラの水を飲むのは…危険?
アンゴラでは決して水道水を飲まないようにしてください。水道水は飲み水として浄化されていません。さらに、アンゴラではマラリアが広く蔓延しています。これに感染してしまう可能性を最小限に下げるために、虫除けを使用して、できるだけ蚊に刺されないようにしましょう。
マラリアには、予防薬と特効薬があります。アンゴラ渡航前から予防薬を飲んでいくのが一番確実でしょう。ちなみに、私は個人的に、マラリアには2回感染したことがあります。どちらも、あとから薬を飲んで、高熱が下がるのを待ちました。
マラリアの薬は基本的にどれも強力で、服用することで悪夢を見るなどの副作用が発生する可能性があるそうなので、購入前には医師に相談するのがおすすめです。
現地で急遽、マラリアの薬を買っても、アンゴラの言葉であるポルトガル語で説明されるので、理解するのはかなり難しいでしょう。日本で用意しておくのが得策です。
5. アンゴラの物価は世界トップレベル?
アンゴラは発展途上国です。決して、日本のような技術力があるわけでもありません。しかし、死ぬほど物価が高いのです。実際、アンゴラはアフリカの一国だからといって、油断して驚愕する旅人があとを絶ちません。
アンゴラで破産して、旅のルートを変更…なんてことも十分にありえます。
では、なぜアンゴラの物価は信じられないほどにバカ高いのでしょうか?理由はシンプルです。さきほどもご紹介したように、アンゴラでは長年続いた内戦がありました。これが終わり、石油やダイヤモンド関係のビジネスが展開されると、一気に、経済が成長し物価がつりあがっていったのです。日本の戦後の軍需景気にも似ているでしょう。あらゆるビジネスがアンゴラに飛び込んでいる最中です。
例えば、Booking.comで首都ルアンダのホテルをチェックしてみると、一番安い、簡素なゲストハウスでも1泊8000円!!驚愕ですね。
これは、内戦終了すぐの高騰に比べればまだいいものです。
もう少し詳しく、あらゆるものが高すぎる理由を説明しましょう。内戦が終わって、全くインフラが整っていないアンゴラで、どのように生活必需品を用意すると思いますか?
そうです、輸入です。ありとあらゆる食料や製品を海外から輸入することで、なんとか、海外からの労働者の生活を支えているのです。当然、「長距離を移動してくるもの」の値段は膨れ上がっていきます。
内戦直後のことですが、例えば、2つの寝室のある一室の家賃が1ヶ月で4000〜5000ドル(40〜50万円以上)で、台所用品を1日で少し買い揃えただけで800ドル(8万円以上)にもなった、と嘆く外国からのビジネスマンもいるほどです…。
現に、アンゴラは一時期、ECA公開の物価データの中で、海外労働者にとってもっとも高い国としてアンゴラの首都ルアンダが選ばれています。ちなみに、そのとき、日本の街が2位から5位を独占していました。日本を超える物価とは、すごいものです!