モロッコでフランス語?え?モロッコ在住者が教えるモロッコの今

 

hollande-m6

Image: Middle east confidential

 

質問「モロッコではフランス語が話されているのですか?」

 

回答「はい、その通りです!(但し例外もあり!)」

 

いい質問ですね。深い質問です。「話されているのか、オッケー!」で終わりにせず、もう少し深く掘り下げていきましょう。モロッコとフランス語の関係面白いですよ!

 

モロッコ人とフランス語の不思議な関係?

 

モロッコ人の多くがフランス語を話します。モロッコではビジネスの言葉教育(学校の授業 *アラビア語の授業ももちろんあります─例えばモロッコの歴史などの授業)の言葉行政(公式な書類など)の言葉としてフランス語が使われています。なぜでしょうか?答えは簡単です。モロッコはフランスの植民地でした。西アフリカにある多くの元フランス植民地のように、モロッコもフランスの支配を受けていたのです。

今では独立国として存在しているモロッコですが、それでもまだ「フランスの影響を強烈に受けている」と言うことができます。特に経済において、それを強く感じます。例えば、モロッコのスーパーマーケットの最大手であるCarrefour / カルフール はフランスのスーパーマーケットチェーンです。

フランスやヨーロッパのその他の地域から来ている商品はたくさんあります!モロッコに住んでいて、さらにフランスの影響を強く感じるのが、食事です。モロッコ伝統の料理はもちろんありますが…パン屋(パティスリーやブランジェリーという呼び名:これもフランス語)のメニューはいかにも本格的なフランスのオシャレなパンなのです!

非常に安いのにクロワッサンやバゲットの質が高いのは、日本人の私にとってはとっても嬉しい特徴です。ただし、日本のように凝った創作パンや総菜パンは(「世界のどこを見ても」かもしれませんが)ありませんね。

 

モロッコ語の中にあるフランス語とは?

 

モロッコの第一言語はモロッコ語(正確には「アラビア語モロッコ方言」と分類され、ダリジャとも呼ばれます)です。そのモロッコ語の中にもフランス語がたくさん隠れています。もはや隠れているというよりも…パレードを繰り広げているかんじです。そもそもモロッコ語のベースはアラビア語ですが、これにはフランス語スペイン語が混ざっています。さらにモロッコ元来の言葉であるベルベルアマーズィーグ)まで影響を及ぼしています。凄い言葉ですね。

 

フランス語を話さないモロッコ人もいるよ!

 

ここまでの話だと、「モロッコ人の全てがフランス語を話せるのか」と感じてしまうかもしれません。これは大きな誤解です。実際、大まかに言えば「特別な教育を受けた、または家族がフランス語を話す」場合を除けば、モロッコ人のフランス語は(私が言えることではありませんが…)完璧ではありません。それどころか、全くフランス語を話せない人も大勢います。

モロッコで一番話されている言語は、あくまでも「モロッコ語」です。私の知人の中にも、モロッコ語とアラビア語しか話さない人は普通にいます。という訳で、モロッコで道を尋ねる時に、必ずフランス語で会話が通じるとは限らないのです。ただ、観光の主要地であるマラケシュや、教育レベルの高いラバトなどであれば、旅行者の関わることになるほとんどの人普通に、フランス語を話せるものと思っていいでしょう!