モロッコのラマダン/断食の時期と飲食+観光:旅行時には食事ができない?

ramadan_attachment

 

モロッコはイスラム教を国教とする国です。当然ラマダンラマダーンとも)があります。モロッコを旅行・観光する際には、これに気をつける必要があります!

何も考えずにモロッコを訪れると旅行の予定が大きく狂う事になるでしょう!要注意です。

そこで、今回はモロッコのラマダンについて、大事なポイントをご紹介します。

 

一体ラマダンとは何なの?

 

モロッコのラマダン

 Image: plan it Fez

 

まず、ラマダンという言葉を簡単に理解しましょう。ラマダン(またはラマダーンとも)は断食の事だと理解されることがありますが、少し違います。ラマダン=「イスラム暦(ヒジュラ暦)」の第九月のことです。

そしてこの時期に断食が行われるということですね。

 

「ラマダン=断食」ではない?

 

そうです。ラマダンは月の名前です。

そしてこのラマダンの間に行われるのが、サウム(断食)です。つまり断食=サウムという事ですね。

となると、「ラマダンを行う」のではなく、「ラマダンにサウムを行う」という事になります。

 

しかし、面白い点があります。アラビア語では、「サウムを行う」という表現ですが、フランス語(モロッコの第二言語)では「ラマダンを行う」となります!

 

サウムとは?

 

サウム(断食)とは食を断じるという意味ですが、一切何も食べないという訳ではありません。日が出ている間には何も口にしないというものです。日が沈むタイミングで、一斉に皆が食べ始める様子は見ていて飽きません!

 

モロッコのラマダンの時期は?

 

まず気になるのがモロッコでラマダンが行われる時期です。(つまり、私たちが普段使うカレンダーにおける時期の事ですね…)

これは毎年変わる(当然イスラム暦とグレゴリオ暦は一致しませんから)ので〇〇月〇〇日とは言う事ができません。では、前もってそれを知る方法は無いのでしょうか?

もちろんあります。ありますが、「おおよその日」となります。ラマダンの時期は月(空に浮かぶ月です)によって決まります

 

ラマダンの時期を把握する手順は?

 

ラマダンまであと何日なのか」を把握するために、モロッコで一般的なのは、テレビや新聞です。

結構、大衆的な方法が幅広く利用されているのですね。正確な時期はギリギリになるまで分かりません。

夕方辺りから月は見えますよね?その月を観察します。そして、その月が一定の形であれば、正式にラマダン確定!となる訳です。

これが確認された「次の日の朝」からラマダンが始まるので、サウムをする事になります。

 

ラマダンはいきなり始まるの?

 

驚きますね。「え?明日からラマダン!!?」となりそうなものです。しかし、そこまでいきなりでもありません。

ある程度の予測はできています。「そろそろかな・・・」という所で、「あ、明日か」という流れです。ラマダン開始前に大量に食べて溜め込む人もいるとかいないとか。

面白いことに、モロッコでは、サウジアラビアでのラマダンが始まる一日遅れ(または同じ日)でラマダンが始まる年もあります。

 

ラマダンとカフェ

 

ラマダンが始まりました。そんな中あなたはモロッコを訪れます。端的に言えば、地元の習わしには従いましょう。最低限、不快な印象は与えないようにしたいものです!

カフェは基本的に閉まります。モロッコといえば、「カフェで多くの時間を過ごす人々の国(←私のイメージは完全にこれです!)」として知られていますが、そんなカフェも閉まってしまうのです。

 

*先日訪れたお気に入りのカフェ「Astria」で「ラマダン中でも営業しますか?」と尋ねたところ、営業を続けるとのこと。Astriaの住所:通り「Boulvard Moulay Youseff」にある「Parc de Jeux Yasmina」のすぐ目の前です。

 

ラマダンとマクドナルド

 

ラマダンではマクドナルドがどうなるのか気になりませんか?気になりますね。

実は営業しています!閉まりません。

しかし、イスラム教徒には(子供や病人を除く)販売を行いません。つまり多くの日本人や(イスラム教徒でない限り)観光客はラマダン月であっても、普通にマクドナルドで食事をする事ができるのです!

 

面白いのがラマダンの時のマクドナルドの光景です。店に入ると、大量の家族を目にすることがあります。

そうです、子供だけが食べるためにマクドナルドに来ているパターンです!

平和な空気が…いいかんじです。是非ともモロッコでご確認あれ。

 

ラマダン中は水を飲めない?

 

ラマダン月に観光客は、外で水を飲む事さえもできないのでしょうか?

モロッコの法律では、外国人、例えば日本人は対象には含まれない事になっています。つまりイスラム教徒でない外国人は大丈夫だと言えますが、是非とも「外で日中に飲食する事は避けて」下さい。

皆への配慮です!

 

特にラマダンの間には、イライラしている人を見かけることが増えます。お腹が空いて、ストレスが溜まってしまうのですね。

そんな人のために、美味しそうに水をゴクゴク飲んだら…人として控えたいところですよね?

 

但し、場所によっても「飲むことが問題ないかどうか」が大きく変わります。

例えばマラケシュの観光客がたくさん集まるエリア(メディナなど)では、普通に外で水を飲んだり、食べ物を食べたりしても、問題ないでしょう!

 

モロッコ:ラマダン前日の様子


2015年6月17日(水)の夜、私はカサブランカのレストランにいました。突然、周りの席にいる人々がラマダンの話をし始めたのです。そこで初めて、「翌日がラマダンなのだ!」と知りました。

 

必須!ラマダンの挨拶

 

「マブロック・ラマダーン」と言いましょう!

これは直訳すると「ハッピー・ラマダン」となります。ラマダンが「明日だ」と発表された時、周りの人が口にしていた言葉です。

ラマダンの最中でも使えますが、始まった時に一番気持ちが盛り上がるという事でしょうか!

 

ラマダンと女性の素顔

 

ラマダンの楽しみ(?)の一つが女性の素顔です。どういう事でしょうか?

ラマダン中は女性がお化粧を落とします(または薄くします)。普段分厚い化粧をしていた人の素顔を見る最高のチャンスですね。

これは法律などは関係ありませんが、モロッコの(イスラム教の)文化です。ラマダンの間は男性を“魅了”してはいけないという理由からです。

 

ラマダンと女性の洋服

 

さらに、女性の服装にも変化が見られます。露出は避けられます!

この時期に伝統的な服ジェラバを着る人も増えます。

 

ジェラバ:モロッコ女性の露出を抑えた伝統衣装

 

これは体のラインを隠す仕様になっています。当然、海で水着を着る女性も居なくなります。

このような理由からラマダンの前には、“最後に!”という思いからか、海を楽しむ人々が増える傾向にあります。

 

ラマダンと強盗と治安

 

知り合いのモロッコ人が私にこんな忠告をしてきました。

ラマダンの間は強盗が増えるから気をつけた方がいいよ!」

そうです。強盗の件数が増えているらしいのです。この理由を聞くと、友人の考えによれば、ラマダンの抑圧感などの精神的な理由が影響しているそうです。

個人的には、「夜遅くまで外を歩き回る人が増える」ことも関係しているのではと予想しています。