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ニジェールの治安の深いところをお伝えします。
私自身、アフリカの各地、特に西アフリカを多く旅していますが、それでも、なるべく信頼性の高い(イギリス、アメリカ政府など)海外のサイトからの情報をまとめていきます。
ニジェールの治安を、実際の旅行のために調べている人は、常に最新の情報を獲得するようにご注意ください。
ニジェールの治安はどうなの?
それでは、章を区切って、ひとつひとつ、ニジェールの治安を見てみることにしましょう!
ニジェールの治安1. テロの危険はどうなの?
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アメリカ合衆国政府は、ニジェールの国境付近での旅行を避けるように推奨しています。特に、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織や、ボコハラムなどによるテロに警戒する必要があります。
テロ組織、武装強盗、密輸業者は、マリ、リビアとの国境、ニジェール北部地域で活動しています。 マリに根ざした過激派グループが国境を越え、ナイジェリアの治安部隊に対して複数の致命的な攻撃を行ったことも。
ニジェール政府は2015年2月10日から、ディファ州で緊急事態を宣言しており、2014年12月以降のディファ地区では、外出禁止令が施行されています。
ニジェールの治安2. 犯罪レベルはどうなの?
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極端な貧困が、特に首都ニアメでの高い犯罪レベルへと繋がっています。 窃盗、強盗、住宅侵入は、時を選ばず発生する可能性があります。
お金、パスポート、ジュエリー、携帯電話などを安全に保つために、細心の注意を払ってください。 ニアメの「Gaweye」ホテル、国立博物館(National Museum)、小市場(Petit Marché)周辺の地域は、特に泥棒の被害が多く報告されています。
そのような場所を訪れる際には、一人で歩き回らないようにしましょう。さらに、ケネディ橋(Kennedy Bridge)を、徒歩でわたることも避けてください。さらに、夜間の歩行は、街灯が不足しているため危険です。
車を狙った窃盗は、多くが、人気のない場所に停められた車が対象となっています。車をどこかに停める際には、必ず、鍵をかけるようにしましょう。
盗賊行為、密輸、その他の犯罪は、特に日が沈んだ後、国境地域では一般的です。このような意味でも、国境付近では、十分に注意をするようにしてください。
特にナイジェリアとの国境付近(ニジェールの南部)で、盗賊が活動することが考えられるので、このようなエリアは絶対に夜中に移動しないように注意が必要です。
ニジェールの治安3. ニジェール旅行で捕まっちゃう?
ニジェール旅行は気軽にすべきものではありません。しっかりと治安を理解して、危険な地域や状況を理解した上で、それでも必要な場合にのみ、訪れるようにしましょう。
現地当局は、タウア州(Tahoua)から東と北の、ニジェールの他の地域に旅行する外国人について非常に敏感です。 というのも、その地域の治安状況が正常とは言えないからです。アガデス(Agadez)への旅行をしようとするだけで、(この地域の安全性という理由から)逮捕され、強制送還される危険すらあります。
ニジェールの治安4. 詐欺行為はあるの?
英国政府は、詐欺行為について警鐘を鳴らしています。
詐欺には、恋愛や友情、ビジネスへの投資、仕事や雇用の機会など多くの形があり、犠牲者に大きな金銭的リスクを与える可能性があります。
しかも、ニジェール国内にいる時に限らず、その後に被害に会う人も出ています。西アフリカに居住する人からの、インターネットを通したメッセージがその手口です。
資金を提供してくれ、または、ビジネスを一緒に始めないかと持ちかけ、そのままお金を持ち去ってしまうのです。持ち去るというよりも、国外なので、そもそも遠すぎる関係かもしれませんが。
ニジェールの治安5. みんな、実際どうしてるの?
旅人はこう思うはずです?
「ニジェールはけっこうやばいのかな?旅行するなら、どこまで行っていいの?」と。
例えば、Lonely Planetのフォーラムでは、旅人たちの意見をかいま見ることができます。私一人の意見よりもずっと価値があると思うので、ご紹介しましょう!
そこには、「(首都)ニアメの外に出ていいものかわからない」や「ツアー会社は大丈夫と主張してるけど心配」といったものが並びます。
さらに「ニアメ、アガデス以外の街には、警察のチェックポイントを突破しないといけないかもしれないけど」といった意見もあります。チェックポイントとは、つまり、検問のようなものです。
アフリカでは、このような道路上に設置された検問は一般的です。少なくとも、私は「…あ、またか…」といった程度で受け入れています。
ニジェールの治安6. まとめ
まずは、基本的に以下のような地域を避けるようにしましょう。
- 他の周辺国との国境付近
- ニジェール東部・北部
さらに、以下のような状況には注意が必要です。
- 夜道の一人歩き(避けるべし!)
- 市場などの混雑する場所
実際、このような点を考慮すると、ほとんどの旅行客がニアメを中心とした旅行をするようです。または、ビジネス関係の出張者の多くも首都に集中しています。
そこで、どうしても、他の場所に踏み出したいという場合には、私かの提案があります。地元の交通機関だけを使って移動するよりも、ツアーを使ってしまいましょう。
旅行会社であれば、その時期における特別に気をつけるべきことも熟知していますし、なにより、間違えて、危険な地域に足を踏み入れてしまう可能性を最小限に下げることもできます。
身を守り「死なない」ための2つの秘策
海外渡航で一番大事なのは、安全を確保すること。外国では、誰も助けてはくれず、自分の身は自分で守らなければなりません。以下の2つの秘策は実践するようにしてください。
安全に旅する秘策1:ネットを味方につけろ!
治安に不安を抱える、または、完全に安心できない国では、とにかくネットを確保することが重要です。インターネットで情報にいつでもアクセスできることで、あらゆる危険から身を守れます。
ネットを常に確保し、「ネット+スマホ」の最強の力を実感して下さい。旅がガラッと変わります。
・不意のトラブル→ネット+スマホでやり取りを翻訳
・情勢の悪化?→ネット+スマホで最新ニュースを常に確認
・レストランは信頼できる?→ネット+スマホで口コミをチェック
・安くて安全なホテルは?→ネット+スマホでBooking.comを検索
・迷った!→ネット+スマホで一番“疲れない”経路を検索
・次に移動する街は安全かな?→ネット+スマホで治安を検索
【海外旅行の不安解消】ポケットWiFiがなきゃ確実に損する9の理由
安全に旅する秘策2:ATMを味方につけろ!
2つ目の秘策は、「ATMを味方につける」ことです。
海外では窃盗や強盗などの犯罪は日常茶飯事です。日本にいる時のように、「のほほん」としていたら、とんでもない額のお金を失ってしまいます。
だからこそ、お金の管理を徹底しましょう。一番いいのは、大量に現金を持ち歩かないことです。そこで活躍するのが海外のATMで使えるプリペイドキャッシュカード!
・現金を持ち歩くのは心配→必要な時だけATMから引き出し
・現金がかさばって困る→持ち歩くのは基本プリペイドキャッシュカードで十分
・レストランやホテルでの支払いは?→ATMから引き出すこともなく直接支払い
・現地での両替が面倒→ATMから現地通貨を引き出し
完全0円&審査なし「海外ATMで現金が引き出せるカード」で7回得した話
世界中で使えるキャッシュカード「MoneyT Global」
以上、ニジェールの治安をなんとなく知りたいというあなたも、ニジェールを旅行する上での治安が気になるあなたも、この記事を参考にしてもらえれば嬉しいです。
ニジェールをもっと知りたい?
ニジェールの治安を見てみることで、もっと興味がわいてきませんか?もう少し、ニジェールについて、興味の赴くままに知ってみましょう。
塩の生産所の様子
ニジェールのティギダンテッスム(Teguidda N'tessoumt)にある塩田で塩の収穫が行われている様子です。
頭に容器を乗せて歩く女性と、異世界のように「穴ぼこ」のあいた景色が、なんとも言えない不思議な光景をつくりだしています。
Image: Amusing Planet
上の写真は、塩田の一帯を上から撮影したものです。
まさに「地球外のどこかの星」かのような雰囲気!赤、黄土色、茶色などなど、カラフルな色合いが、どことなく、スペインのダリの建築(下の写真)のような…?
Image: EmberTravel
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