Image: The hostel girl
モロッコ旅行ですか?お気をつけ下さい。なぜかって?
なぜなら、モロッコ旅行で服装を選ぶのは超難しいのです。
モロッコには謎のドレスコードが存在しています。「コレはいいのに、こっちの服装はダメ!」といった具合です。そのパターンを見ると、謎は深まるばかり!
なので、絶対に、モロッコ在住の@Shunya_Ohiraがお伝えする、8つの鉄則を頭の中に叩き込んで下さい!
女性にとっても男性にとっても重要な服装選びのポイントがたくさん含まれています。
服装の鉄則1. 肌は見せすぎない方がイイの?
Image: TOPFOR
これについては…単純な説明ができません。という訳で詳しくお話ししたいと思います。まず、モロッコはイスラム教の国です。皆さんもきっと、これはご存知でしょう。いかにもアラビアの国といったイメージですからね。そのような意味で、「女性は、基本的に肌の露出が多い服は避けるべき」です。ではどの程度、それが許されて、どの程度気をつけるべきなのでしょうか?
答えから言えば、「最低限気をつければ大丈夫」なのです。というのも、イスラム教の他の国(例えば、アラビア半島にあるサウジアラビア、カタール…など)に比べて、モロッコはとっても寛容です。この理由はヨーロッパ文化の影響でしょう。モロッコはアラブ系のあらゆる国々の中で最も西に位置しています。モロッコからちょっと北上すれば、スペインがあります。という訳で、モロッコはイスラム教の国でありながらも、だいぶ「ヨーロッパっぽい」気質を備えているのです。
服装の鉄則2. 女性が夏場に着るべき服とは?
Image: The blonde salad
例えば、町を歩いていれば、夏場に半袖の女性をよく目にします。かなりいます。恐らく最初にその光景を目にする人は、「え?ここは…むしろヨーロッパ?」と思うのではないのでしょうか?しかし、半袖シャツを来た女性がいて、他方を見ると、ヒジャブ(イスラム教の女性が髪の毛を隠すために被るスカーフ)を着けた人がいて…といった不思議な光景です。
このような意味で、日本人の女性がモロッコを旅行する場合には、ズバリ、半袖シャツを着ても大丈夫です。特にカサブランカ、マラケシュ、ラバト、タンジェといった大都市であれば、全く問題ありません。
服装の鉄則3. 半袖シャツを着る際の注意点①とは?
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ただし、半袖シャツを夏場に着る時にはいくつかの点を注意して下さい。まず一つ目がラマダン月です。日本では1月、2月、3月…といった月の数え方が使われていますね。モロッコでも基本的には同じなのですが、それと同時にイスラム独特の暦も併用されています。つまり、「グレゴリオ暦で言えば、今は〇〇月で…イスラム暦で言えば、今は〇〇月で」というかんじです。その中の一つがラマダン月。この月には断食を行ないます。ラマダン月は特に神聖な月であり、より「節度を守る」ことが重要視されます。
Image: Sheln
なので、モロッコの女性は肌の露出を控えるのです。いいですか?モロッコを旅行する際に、ラマダン月にがぶってしまったら、それが「夏場であっても肌の露出を控える服装を」して下さい。ただ、「これをしないといけない」という訳ではありません。なぜなら私たちは外国から来た旅行客だからです。しかし、せっかくモロッコを旅行させてもらうのですから、しきたりや文化は守ろうじゃありませんか!ラマダン月には、モロッコ人男性を誘惑してしまう可能性のある、セクシーな服は絶対に避けて下さい。夏場であれば半袖シャツ一枚にするのではなく、大きめのショールを巻く、または、少し我慢して長袖のシャツを着るなどの工夫をしましょう。
服装の鉄則4. 半袖シャツを着る際の注意点②とは?
Image: The hostel girl
夏場であっても半袖シャツという服装だけでモロッコに行くべきではない理由は、もう一つあります。それがモスクです。モスクは、イスラム教徒がお祈りをするための神聖な場所です。ここに入る時には、季節に関わらず、必ず、肌の露出がない服装を選んで下さい。さらにさらに、それ以前に、モスクに入るという行為は非常にセンシティブなものです。勝手にズカズカと入るのではなく、例えば、明らかに観光地化していて、入場料を払うような場所を選ぶようにしましょう。
普通に地元の人が利用している小さめ(大きさは関係ないですが)のモスクに入ることは、私であればなるべく避けます。毎日(または毎週金曜日に)、お祈りをするためにいく神聖な場所に、謎のアジア人が入り込んで写真を取りまくっていたら、なんだか嫌な気持ちになりますよね、きっと!そういうことです!
モスクに入る時には、女性は必ずスカーフを着用することになります。モロッコには綺麗な、観光客の入ることのできるモスクがたくさんありますので、必ずスカーフやショールなどは一つ持参しておきましょう。
このようなスカーフは、デザイン的にも問題ありませんし、長さも十分あるので便利です。むしろ、個人的には、このデザインは、モロッコで結構好かれそうですね。
服装の鉄則5. じゃあ、夏場のズボンはどうするの?
Image: Glam Radar
はい、このポイントも忘れてはなりませんね。夏場に下の服装はどうすればいいのでしょうか?ズバリ、半ズボンやスカートは避けて下さい。これには、あなたの安全を思う私の親心(?)だけではなく、モロッコ現地の文化が関係しています。まず、夏場であっても、短いズボンを履いている女性は、まあ見ません。子供くらいでしょう。スカートも同様です。いるとすれば…何か特別なパーティーか、それともクラブ(モロッコにはクラブがあります…私は興味ありませんが)でしょう。
もう少し詳しくお話しすると、海での水着はけっこう大胆でも大丈夫です。なんだか難しいですね、モロッコの服装選びは…!ここモロッコに住んでいると、変な場所で線引きがされていることに気付きます。海で、女性がビキニを着ること自体は、可能です。その結果モロッコ人男性にジロジロ見られる可能性も実は大いにありますので、自己責任で!
Image: 7 sur 7
それを気にしないのであれば、決して「失礼な服装」とはみなされません。夏場のモロッコの海では、女性の水着は大きく二種類に分かれます。イスラム教の教えをより強く守っている(と思われる)女性は、全身を覆うかたちのブルキニを着用するか、または海でも水着を着ずに砂浜に座っていたりします。もう一方の女性は、日本同様、またはヨーロッパなどの国と同様、ビキニといった思い思いの水着を着ています。
もしビキニを着るのであれば、そのビーチの雰囲気に応じて柔軟に対応できるように、羽織るものや、シャツなども合わせて携帯するのがベストでしょう。一方で、男の場合は、特別なことはありません。ただ、水着をはいて、泳いだり、砂浜でサッカーをするのが定番です!
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服装の鉄則6. 気温的にどんな服装を選ぶべき?
Image: 9rayti
今までは、女性の服装を中心に、宗教や文化の観点から詳しい説明をしました。今度は「気温的にどうなのよ?」という部分に触れてみましょう。まず、モロッコの気温は場所によって大きく違います。日本と同じように全く「ひとくくり」にはできません。しかし、雑な言い方をすると…「基本的に暑くて、湿度は低いので、カラッとしている」というかんじです。
なんとなく伝わったでしょうか?湿度は低いです。これは私としてはとっても嬉しい事実です。感想肌の人にとっては大変かもしれませんが…それでも、ジメジメして汗がダラダラと出るような気持ち悪さはありません。体感温度としては、夏場は、日本の暑さの方が遥かにキツいです。いかにも「砂漠の国」としてのイメージが強いモロッコですから意外ですね。そしてもう一つ面白いポイントがあります。モロッコの方が夏が長いです。
ここ数年間で温暖化が進んだことは事実ですが、そうでなくても、日本よりも夏が長く続きます。結果として8月、9月が暑く、10月の最初も、まだ日中は暑いといった具合です。10月は昼間が暑く、夜が肌寒いので、必ず羽織るものと長ズボンは欲しいものです。
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モロッコ旅行では、長距離バスをほとんどの人が利用することになるのですが、実際、バスの中が冷房で寒すぎることがよくあります。そのような意味でもカーディガンのようなものは、一枚用意しておくといいですね。
服装の鉄則7. 夏であっても寒い場所はあるよ!
Image: Quora
モロッコは場所によって温度がなかなか違います。例えば、カサブランカやタンジェ、エッサウィラといった海に接した町は、比較的、夏であっても涼しい傾向にあります。これに対して、マラケシュなどの内陸部の町は、地獄のような暑さです。マラケシュは観光地として、びっくりするくらいに人気ですね。気をつけて下さい。夏場のマラケシュは、いかにも、「私は今、太陽に焼かれている」という感覚です。湿度が低い分、日本に比べれば、マシかもしれませんけどね。
本題は寒い場所です。それは標高の高い町。例えば、リフやトプカルといった山に登る際は、完全な装備が必要となります。他には、イフランやシェフシャウエンが寒くなりがちです。シェフシャウエンを旅行で訪れる日本人はたくさんいるので、寒くなるかもしれないという点は覚えておいて損はないでしょう。さらに、サハラ砂漠で夜を明かすツアーなどもあります。これに参加する場合、寒さ対策を忘れずに!砂漠の夜が寒くなることは基本中の基本です。
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旅人にとって最高の防寒具は、やっぱりダウン。なにせ、コンパクトに丸められますからね。「着ない場合でも邪魔にならない」って素敵。
服装の鉄則8. じゃあ、モロッコの冬はどうなの?
モロッコの冬は寒いです。普通に日本の寒さに匹敵すると思ってもらって構いません。なので、12月、1月、2月にモロッコを旅行する場合には、日本で着るのと同じ暖かさの服装を用意しましょう。
素敵な服装選び→素敵なモロッコ旅行!
以上、モロッコを旅行する上で絶対に知っておきたい服装選びのポイントの数々でした。是非ともこの情報を活用して、素敵なモロッコ旅行をお楽しみ下さい。
具体的なモロッコ旅行のタイミングで、@Shunya_Ohiraまで「今から行くんですけど…気温とかどうですか?ラマダンは大丈夫ですかっ!?」とお気軽にツイートをして下さい。リアルタイムで現地の情報を手に入れられるチャンスを逃したらもったいないですよ。
モロッコではお金の管理にご注意を
モロッコは、決して「治安の良い国」ではありません。私は、皆さんに、モロッコ旅行ではできるだけ現金を持ち歩かないことをお勧めしています。クレジットカードをうまく使いこなすと、とっても安全です。詳しくは、以下の記事から。
旅行者は100%チェック必至!モロッコならではのクレジットカード事情【6つの真実】
モロッコ行きの航空券はもう買いましたか?
モロッコ行き航空券を、「飽きるほど」購入してきた私が、使いやすさと信頼性の観点から一番おすすめしているのはイーツアーというウェブサイトです。
安く海外旅行に行きたい!「7つの裏技」で見る格安航空券の見つけ方徹底ガイド
さらに、モロッコ旅行に役立つ、軽い&深い話を他にもたくさんご用意しています。もちろん無料です。以下のモロッコ関連記事も要チェック!
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