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1. キプロスの治安とは?
今回はキプロスの治安について、旅人が知っておくべき情報をご紹介します。キプロスはどうしても、旅人とは縁がない目的地になりがちですが、ここでは、あまり知られていないコツを特に扱いたいと思います。
冒頭では「7章」としていますが、随時、新しいコンテンツを追加中です!
キプロスの治安と情勢
1974年、ギリシャが支援する勢力が(1960年にキプロスが独立して以来の大統領であった)マカリオス3世を襲撃。このギリシャの支援する勢力によるクーデターをきっかけとして、続いて、トルコ軍まで侵攻する事態に。これによって何千人ものキプロス人、ギリシャ人、トルコ人が命を失いました。
このトルコの占領により、数十万人のギリシャ系キプロス人が居場所を失うことになったのです。一方、南部に閉じ込められたトルコ系キプロス人は、国連により北部に定住するように招かれました。
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2. キプロスは政治的には不安定
キプロスはいまだ不安定な状態にあります。北部には、主にトルコ系のキプロス人が、南部にはギリシャ人が居住しています。両国を分けるのは、国連の定める緩衝地帯であり、政治的問題は依然として残ります。
南北の行き来はできる
しかし、現在では、その境界線であるアッティラ・ラインが開かれて、それぞれを行ったり来たりすることが可能になりました。
このアッティラ・ラインのすぐ北にあるのが、ファマグスタという都市です。今では観光客が訪れる場所ですが、かつてはトルコ勢力のもとに置かれたことで、その隣に位置するバローシャが大きな影響を受けることとなりました。
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キプロスの治安を象徴するバローシャ
バローシャはギリシャ系の住民が大半を占め、地中海の中でも有数のリゾート地として知られていた場所です。しかしファマグスタからの被害の拡大を避けるため、住民たちはバローシャから離れることを余儀なくされたのでした。
そのため、現在のバローシャは人々が住んでいた当時のままで、リゾートとして知られた場所はすっかり廃れ、今では入ることができなくなっています。人気のない寂しさと緊張感の中にバローシャは存在しています。
3. 観光客に対する犯罪は?
観光客に対する犯罪は一般的ではありませんが、パスポート、金銭その他の貴重品は安全に保管してください。室内の金庫やホテルのセーフティボックスは以前から軽犯罪のターゲットとなりやすい傾向にあります。
4. キプロスにはしつこい売り子が?
突然ですがタイムシェアという言葉をご存知でしょうか?これは、リゾート気分を味わうことのできる豪華なお部屋や物件を1週間などの単位でレンタルして過ごすことのできるシステムです。ホテルよりも「別荘を一時的に所有しているような」感覚に浸れることで、世界中で人気を集めています。
このタイムシェアのプランを売り込む人がいるのですが、キプロス旅行中には、そんな人のしつこい勧誘に出くわす可能性があります。典型的には、そのような売り子は手元に物件の記載されたカードを何種類か持っています。そのような人が寄ってきたら、相手にしないのが得策でしょう。
5. キプロスで注意すべきシチュエーション
ギャンブル関連施設は、犯罪グループが(他の組織を攻撃するために)爆発物を使った奇襲攻撃を行う場所になりがちです。危険が介在するので(もちろん、必ずそのような事件が発生する訳ではありませんが、実際に、事件が起きていることから)是非とも避けることをおすすめします。
6. キプロスに地震の危険は?
キプロスでは小さめの揺れ程度の地震は比較的多く発生しています。とは言え、地震多発国である日本と比べれば、決して地震の危険が大きい国だとは言えません。揺れがあったら、出来るだけ建物のない場所に逃げる、エレベーターに乗らない…といった基本を守ることが重要です。さらに、これはキプロス旅行だけに言えることではありませんが、海外旅行前には、大まかな予定(何日にどこの街にいる、どのホテルに泊まる)などの情報を信頼できる友人や家族に共有しておくことも重要です。これをしておくだけで、何かが起きた時に、すぐに身元の確認などが行えます。
また旅行中には、いつでも日本の人とつながれる状況を作っておきましょう。ポケットWiFiを日本から持参するのがオススメです。旅行中常にWiFiが確保できるので、何かあった時に日本との連絡が取れるだけでなく、道のチェックや言葉の検索などもできます。写真を撮影してすぐにSNSにアップしたいという人にとっても必須アイテムです。
現地でいつでもスマホからネットを確保して、(1)危険情報を素早く検索、(2)現地の言葉に翻訳して楽々コミュニケーションができるので、海外旅行にポケットWiFiはもはや必須です!危険回避にも、旅のストレス大幅軽減にも力を発揮します。
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7. 写真撮影が危険に繋がることも?
他の国にも言えることですが…大事な注意点をご紹介します。写真撮影と治安が大いに関係する例です。キプロス旅行中に気分が高まって色々なものを写真に収めたくなるでしょうけど…ちゃんと被写体は選ぶようにしてください。軍関連施設を間違えて写真に撮ってしまうと、セキュリティの関係上から、「ちょっとあなた」と声をかけられる可能性があります。悪気はなくても禁止されていることなので、この点は念頭に置くようにしてください。
8. キプロスのマナー:コーヒーの席
キプロス旅行中に親しくなった現地の人から、または、出会ったばかりの人からコーヒーをもらったら(奢ってあげるよと申し出があったら)、是非ともありがたく頂いておきましょう。もちろん「キプロスのコーヒーは味わっておくべき絶品だから」という理由もあるのですが、これにはマナーが関係しています。この国の文化では、コーヒーの申し出を断るのは、失礼なこととみなされています。私たち旅人がこれを知らずに遠慮したところで、激怒されることはないでしょう。しかし、せっかくキプロスを訪れるのであれば、現地の考え方やしきたりを尊重したいものです。
特に日本的な発想ですと「いいえ、お気遣いなく」という行為こそが、丁寧と考えられるもので…誤解を生みがちな部分ですので、是非とも頭の片隅に置いておいてください。「断っちゃダメなんだ」と難しく考えるよりは、そのようなコーヒーを通したコミュニケーションが大事にされていると理解することが重要です。
9. キプロスのマナー:握手はOK?
続いては、もう少し先に踏み込んだお話です。キプロス旅行中にこんな状況に出くわすかもしれません。「ええと、握手はしてもいいのかな?失礼にあたらないかな?」…そんな時の判断基準の一つが宗教です。基本的には、感謝の気持ちを込めて握手をすることは全く問題ありません。しかし、キプロスにはイスラム教の人々がいることを忘れてはなりません。キプロス島の北側(いわゆる北キプロス・トルコ共和国)にはトルコ系のイスラム教の人々が住んでいます。中でもイスラム教を強く信仰する人は女性との握手を避けることがあります。
ですので、(敬虔なイスラム教の人は見た目からすぐにわかると思いますが)握手をしようと手を差し出した時に相手が躊躇するようだったら「おっと」と気づいて、すぐにやめるようにしましょう。
キプロス旅行前に用意しておきたい本