Image: the health clinic
タリンを中心としてエストニア旅行の際に必ずしてとくべき治安情報をお届けします。
必ず、以下の6つのポイントをチェックして下さい。
感覚的に、そして、具体的に気をつけるべきことが分かるはずです!
Useful source: Virtual Tourist, GOV.UK
1章:エストニア、タリンを自分の足で夜中に観光した結果…治安は?
エストニアを旅した時の話です。主に観光をしたのは首都のタリンです。現地を歩き、危険かどうかを気にしないで…夜中も放浪し続けた私の経験から、エストニア(主にタリン)の治安をお伝えします。
タリンの町並みは穏やかで清潔感に溢れています。ここに到着したのは真夜中だったので、仕方なく宿を探して歩き回ることに。ふつう、大きなバックパックを持って夜中に歩くのは、安全面の関係から、なるべく避けるようにしているのですが、ここタリンの雰囲気には、他の国にはないものを感じました。
1. 夜中に歩くとタリンの治安が分かる?
Image: Wineberg
夜であっても、一人で外を歩いている女性を見かけました。そのままタリンの中でも特に美しいと言われる、歴史地区に向かいます。何を隠そう、タリンの歴史地区は世界遺産に登録される程の町並みなのです。家々のデザインや小道が可愛らしく、夜であるにも関わらず、危険な雰囲気どころか、メルヘンチックな印象を強く受けました。人もたくさんいます。
そして目にとまるのがバーの数々。中は人で賑わっています。バー…ちょっと危険な香りがしなくもありません。その実態を調査するために、一軒に入ってみました。すると…人がワイワイしていて、音楽が鳴り響き…それでも、決して危険な雰囲気はありません。バーや酒場と聞いて「危険かもしれない」と緊張する必要など最初からないのでした。カウンターで30〜40分ほどゆっくりしましたが、快適の一言。あえて言えば私は、静かな場所の方が好きですが、それでもタリンの人々の飲み方は、愉快で好印象です。
2. 真冬のタリンでTシャツの男に遭遇!
Image: Going Slowly
さらに、夜の町を散歩します。すると…二人の男に絡まれました。「なんで、そんな暑そうな服を着ているんだよー!」と話しかけてきます。「いや、だって10月のタリンでしょ。上着なしはキツいよ」と返します。なんと、その男たちは10月の真冬だと言うのに、半袖のTシャツで外を歩いているのです。完全に酔っぱらっています。ただ、そんな謎の挨拶をしただけで、彼らは去っていきました。人の距離は近い。そして、治安は良好です。
人通りが少ない、歴史地区の端の方もブラブラと歩いてみましたが、私の感覚ですと完全に安全です。人が少ない場所でも危険を感じず、むしろ、町並みの奇麗さが強調されるのです。実際、「町がどれだけ清潔であるかどうか」から治安を推し量ることは十分に可能ですからね。そのような意味でもタリンの(主に歴史地区を中心にして)治安のよさを感じるのでした。
2章:さらに詳しくエストニアの治安を調査
ここまでは主にタリンの(…特に歴史地区の)治安の話でした。ここは観光名所であり、世界遺産にも登録される程の有名な場所です。そのような場所の治安がいいことは当然かもしれません。それでも、私が実際に観光してみた感覚を共有できれば、きっと何かしらの参考にはなることでしょう。
さあ、続いては、より詳しく調査を行なってエストニアの治安をより広い視点で見ていきましょう。
3. タリンには薬物中毒者の“たまり場”が?
Image: Tripadvisor
先ほど「タリンは安全だ!」という雰囲気を存分にばらまいた私ですが、何点か注意すべきこともお伝えします。予め避けるべき場所を知っておくのは、治安を把握する上での最重要ポイントです。タリンには、Toomparkという公園があり、その中のToompea Hill西側には要注意です。ここにはさびれた運動場があります。ここは…薬物を愛する人たちが、「思い思いの時を楽しむ」ためのうってつけの場所となっています。その人たちが直接な危険に繋がるかと言えば分かりませんが、近くを通ることで、何かしらのトラブルに巻込まれてしまう可能性がないとは言えません。特に夜は通らないようにするのがベストでしょう。子供と一緒に旅行をする場合にも、是非とも避けておいて損はないと思います!
4. タリン近郊の治安はよろしくない…?
やはりタリンは最も観光客が訪れる可能性が高い場所なので、もう少し危険を回避するための情報をお届けします。タリンの郊外にも注意が必要です。例えばタリン近郊のKopliという半島(ここをクリックで地図を表示)です。ヘロイン中毒者や、スリなどに遭遇してしまうかもしれません。特に観光するものがある訳でもないので、このエリアには、あえて行くべきではないでしょう。この他のタリン郊外のエリアはと言うと…基本的に家などが立ち並び、観光客が楽しめる場所ではありません。なので、「楽しさ」という意味でも、「治安」の意味でも、タリン中心部を観光するプランがおすすめです。
5. ショッピングモールの治安にも要注意?
Image: ELL
ショッピングモールはゆっくりと安全に買い物が楽しめる場所…のはずです。私は少なくともそのようなイメージがあります。しかし、ここタリンではそんな「幻想」に騙されないで下さい。特に冬場は。先ほどの旅行の話の中でも触れましたが、タリン(もちろんエストニア全土)の冬の気温は尋常じゃないほどに下がります。そんな理由があってか、冬場には、スリがショッピングモールに「大移動」を行なう傾向にあります。暖かくて、スリを行なうには最高な場所…なのでしょうか。なので、ショッピングモール内でも、油断をしないことが賢明です。特に、KristiineやViruといったショッピングモールでは、持ち物に気をつけましょう。実際、ショッピングモール内で椅子に座っていたら、背後から知らないうちにデジタルカメラを盗まれたという被害が報告されています!
6. 驚きの3倍請求をするタクシー?
Image: Desna
タクシーは旅人にとって欠かせない存在です。分からない場所まで送ってくれるし、大きな荷物があっても大丈夫。しかし、油断禁物です。エストニアの各都市(特に観光地となっている大きな町)では、タクシーによる詐欺被害が発生しています。あなたが観光客だと分かると、タクシー運転手が値段を2倍、3倍に…。正当な料金を知らなければ手も足も出ません。そんな訳で、参考になる価格を知っておくことが重要です。例えば、Olümpiaホテルから港までは60 EEK程となります。
エストニアの治安をまとめると…?
エストニア全体…というよりも特に観光客が訪れやすい場所で、注意すべきことは…いくつかのポイントに集約されますね。例えば、観光地から少し離れたところに無計画に行かない方が無難であり、ショッピングモールなどにいてもスリには常に気をつけるべきであり、タクシーの料金は事前に確認すべきだということです。
さらに、冒頭でバーの話をしました。実はエストニアはお酒がかなり安く購入できる国でもあります。ヨーロッパで最もシャンペンが安く買える国というデータもあります!そのような背景も相まって、もしかしたら、私が見た光景(例えば、バーに大勢の人がいたり…)はエストニアでは不思議な事ではないのかもしれません。お酒関係のトラブルも予め気をつけるようにした方がいいかもしれません。
ただし、最後に知っておいて欲しいのはエストニアは非常に安全な国だということ。人がとっても親切で、穏やかで…そんな印象を受けました。いくつかのポイントだけを注意すれば、治安のいいエストニア旅行を存分に楽しめるはずです!