世界最高峰のエベレストがそびえ立つアジアの小国。それがネパールです。
人々はのんびりしていて友好的。親日国の一つでもあります。
日本よりも治安がいいかもと思うこともしばしば。
でもちょっとまって。
いくら良い国とはいえ、 危険は付き物 。
【備えあれば憂いなし】と昔の人は言いました。
ネパールに行く前に知らなければいけない治安の話。
心得ておくべき現地の習慣。
ネパール在住者がしっかりご説明いたします!
1.後ろの人に要注意!
残念なことにネパールではスリやひったくりの被害が頻発しています。
人が多いところ、細い路地。ときには食事中のレストランでも。
私の周りでも被害にあった人がいるので、旅行者は特に要注意です!
現地の人から見ると、 外国人=お金持ち という図式が出来上がっています。
十分背後には注意しましょう。
繁華街を歩くとき
ネパールにはたくさんのお土産屋さんが軒を連ねています。
また上を見上げると古いお寺があり、写真を撮りたい!そうした衝動にかられることでしょう。
でもそんなときが一番危険です!
背負ったリュックのファスナーが開けられていませんか?
歩くペースを妙に合わせてくる人がいませんか?
後ろから猛スピードでくるバイクにも要注意です。
カバンはウェストポーチやショルダーバックをつかって、しっかり注意していましょう。
混雑した乗り物に乗るとき
ちょっとそこまで移動しよう、せっかくだから乗り物に乗ってみよう。
そうした時も自分の周辺に要注意です。
大抵、現地の人が使う移動用の バスや乗り物は混雑 しています。おしくらまんじゅう状態で詰め込まれることもしばしば。
自分の身だけでなくしっかりカバンも前に抱えて守ってください。
くれぐれもリュックを背負ったまま、バスに詰め込まれるなんてことがないようにご注意を!
2.ぼったくりに要注意!
上記にも書かせていただきましたが、現地の人からすると外国人=お金持ちという考えの人が第多数をしめます。
お金をたくさん持ってるのだから、高くふっかけても問題ないさ!
その考えにどうぞ騙されませんように。
タクシーはメーターで行ってくれるだろうと思われるかもしれませんが、残念ながらメーターが動くタクシーはほとんどありません。
ですので 事前交渉が必要 です。
相手が提示した金額はほぼ100%高いので、交渉は半額~3/2ほどの値段を提示して折り合いをつけましょう。
お土産屋さんも、一軒目で決めるよりも何件か回って交渉すると相場が分かってきますよ。
初めからFixed price(固定価格)で売られているところで買うと値切る手間が省けて楽です。
3.夜の街歩きに要注意!
ネパールの夜は早く終わります。みんなご飯を食べてさっさと寝てしまう文化だからです。
しかしカトマンズの中心地タメルなどはそうではありません。
夜も明かりが消えることはなくたくさんの人で賑わっています。日中とはまた違った雰囲気を楽しむのもいいでしょう。
でもどうかご注意を!
夜になると酔っ払った人や麻薬を売りあるく人が出没する可能性があります。
せっかくの海外旅行だからハメを外しても・・・という考えはとても危険です。十分注意して楽しまれることをおすすめします。
4.急な雨に要注意!
ネパールには 雨季と乾季の2シーズン があります。
雨季には雨が朝と晩にざーっと降り、朝はカラっと晴れることが多いです。
関連記事:9割が誤解?カトマンズ在住が語るネパールのベストシーズン(雨季,乾季,気候を徹底解説)
傘はいつでもカバンの中に
窓を開けたら太陽が照りつけ、今日は雨は降らないだろう。
その考えは危険です!
ネパールの雨季は突然天気が変わり、雨がざーっと降り始める可能性大です。
さらに日差しも日本よりかなり強いため、晴れ雨兼用の傘を常備することをおすすめします。
靴は歩きやすい&すぐ洗えるものを
街を歩く場合も、すこし山歩きをする場合も雨季は注意したほうがいいことがあります。
それは道が悪いこと!
日本はすべて舗装が当たり前ですが、この国は舗装されていない箇所が多々あります。重ねて排水設備も整っていないため、道によっては雨がたくさん降ると 道路は川になり、泥まみれ になる可能性があります。
そんなときにお気に入りのピカピカのスニーカーを履いていると、なんともテンションが下がってしまいます。
くれぐれも履きなれた靴で、これも海外ならでは!という気持ちで楽しんでくださいね。
ちなみに私はcrocsの【Alice work】を愛用して履きつぶしています。
それがこちらの靴。シンプルなパンプスのようで、どんな服にでも合わせやすく重宝しています。
ラバー素材なので すぐに洗える ところ、 歩きやすく軽い ところがとてもお気に入りです。
5.排気ガスとホコリに要注意!
【ネパール旅行に持ってきたほうがいいもの】の一つにマスクとサングラスがあります。
たくさんのバイクやスクーター、バスが走り抜ける カトマンズの空気レベルはかなり危険 です。
加えて舗装されていない道路から舞い上がったホコリや塵も混ざり、目が赤くなってしまったりものもらいになることも。
ホテルを出発する際には、ぜひサングラスをかけマスクを持って出かけたいものです。
6.ネパールの水に要注意!
水道をひねって水をそのまま飲める国、日本。
日本を飛び出して海外に住んだからこそ、そのありがたみが身にしみてわかります。
ネパールも海外の例にもれず、残念ながらそのまま水を飲むことはできません。
むしろとっても危険です!浄水設備が整っていない国のため、よほどの田舎でない限り水道の水は飲むことができません。
煮沸しても危険 です。
というより現地のネパール人も水道水の水を直接飲みません。
大抵カネパニ(飲み水)を買って飲んでいます。もしくはそれを浄水器に入れて飲みます。
これから旅行される方は必ずミネラルウォーターを買って飲んでください。
価格は会社にもよりますが1本20ルピーから100ルピーほどです。
レストランでカネパニは無料で飲めますが、衛生上不安もあるのでミネラルウォーターを買ったほうが無難でしょう。
レストランの水も安全ではない
ちょっとお腹がすいたな。そんなとき目の前に美味しい匂いが漂うレストランを発見するのは、難しくありません。
テーブルに座りメニューの隣には水のボトルが。この水ボトル、誰でも無料で飲むことができます。
中身はカネパニ(飲み水)。
それなら大丈夫と思いがちですが、どうかこちらも気をつけて!
水は大丈夫でもボトルが汚れていること、飲み水そのものが古くなっていることが多々あるのです。
さらにネパールの水の飲み方はすこし変わっています。
基本的にネパール人はコップを使いません。
ではどうやって飲むのか。方法は簡単。口をつけずにボトルから直接飲むのです。
日本人からしたら、いやちょっとそれはと戸惑う飲み方ですが、ここの国ではスタンダートな飲み方なのです。
みんな上手にこぼさずに飲むのですが、たまに飲み方を失敗してこぼす人。
ちょっとそこの人、飲み口が口についていますよ!?という場合もあるのです。
そう、決して衛生的によくありません。ですので 水も必ず注文 してください。
それが楽しいネパール旅行を送る上での第一歩になります!
7.食の文化の違いに要注意!
ネパール人は日本人が大好き!
ホテルやレストラン、タクシーの運転手さんもがんがん話しかけてきます。
日本に仕事や学校に行くため日本語を勉強している人も多いので、ときには日本語で会話できるなんてことも。
ついつい会話が弾んで、家族のこと、日本の文化について話が盛り上がることもしばしば。
その時に言ってはいけない(言わない方が身のため)の話題があります。
それは・・・
「牛肉って美味しいよね!大好きなんだ!」
このフレーズを言うと、かなり複雑な顔をされます。
中には怒る人もいるかも。
なぜならネパールはヒンズー教を熱心に信仰する国です。
ヒンズー教の中では牛を神獣とみなすためそもそも食べる文化がありません。
外国人は食べるということを知ってはいますが、やはり信仰心の厚い国なのでその話題は避けたほうがベターです。
ちなみに、 「このカバン牛皮なんだ」 という話題も避けましょう。
油断していると唐辛子にやられるかも
ネパールの食文化についてもっとお話しましょう。
ネパールはインドの隣国のため、どんなものを食べるの?辛いんでしょう。
というイメージをもっておられる方も多いと思います。
答えは半分YESで半分NOです。
すべてが辛いわけではありません。
とくにネパールで日常的に食べられているダルバートは一つを除いてほとんど辛くありません。
辛さも家庭や部族によってかなり変わるので何とも言えないのですが、気をつけたほうがいい食べ物はこのアチャール。
そしてネワール族の料理は辛いものが多いです。
心配な方はオーダー前に 「これは辛くないですか?」 と聞いてみることをおすすめします。
8.大胆に足を出すのも要注意!
これは特に女性の方にお伝えしたいことなのですが、ネパールの文化では女性が足を見せることはあまり美徳とされていません。
カトマンズでは若い人たちを中心に、随分洋服の文化が浸透してきたのであまり目立ちませんが、カトマンズを離れると膝丈のスカートや短いパンツをはく女性を目にすることはほとんどありません。
足を見せることを、はしたない恥ずかしいことだと感じている人が多いからです。
もちろん旅行者で外国人なので、過度に気にする必要はありませんが、ロングスカートをはいてみたり、ショートパンツは避けるなどの配慮を忘れないなら、ネパール人の誰からも温かく迎えてもらえることでしょう。
トップスは気にしなくて大丈夫
足を見せていけないなら、上も長袖を着ないといけないの?と心配になるかもしれませんね。
でも安心してください。
上半身は露出がOK です!
むしろ日本人よりネパール人の格好がかなり開放的な服を着ています。
なので半袖シャツはもちろん、タンクトップもまったく気にせずに着ることができるので、めいいっぱいおしゃれを楽しんでください。
9.突然やってくる停電に要注意!
ほんの1、2年前まで首都カトマンズであってもネパールは 停電大国 でした。
理由はネパールの電力会社が利益のために、インドに電力を売っていたからという何ともお粗末な理由なのですが。
それがここ近年ちゃんと国内にも供給されるようになり、かなり過ごしやすくなってきました!
とはいえ、やはり発展途上国。
突然の停電はやってきます。
首都の外に出ると、頻度は倍増しスマホのチャージができない!
外は真っ暗でなにも見えない!
そんな危険が十分に考えられます。
モバイルバッテリーを常備しておくと安心
突然の停電に備えてモバイルバッテリーを常備しておきましょう。
出来れば容量の多いものが安心ですね。
例えばこちらのモバイルバッテリー【Anker PowerCore 10000】はいかがでしょう。
大容量でありながら、なんとクレジットカードほどの大きさしかありません。荷物は極力少なめにしたい、という方にもかさばらないのでおすすめです。
寒い場所だとバッテリーの持ちがぐっと下がる ので、こまめに充電しておくように気をつけましょう。
スマホやタブレットにはライト機能がついているので、しっかり充電されていれば万事解決です。
備えあれば憂いなしの国ネパール
いかがでしたか?
いろいろと書いてみましたが、基本的なことを押さえておけば過度に心配する必要はありません。
これぞアジア!という建築物、人の優しさ、多種多様な食文化に是非ふれて刺激的なネパール旅行をお楽しみください!