9割が知らないネパール紙幣通貨の両替術(円+銀行が便利?)

著者:ネパール在住 さくらぷらす

日本に住んでいると、あまり海外のお金を見る機会はありません。

でも、当たり前ですが国にはそれぞれの現地通貨が存在します。

 

そこで必要になるのが両替

 

為替レートなんてものを自分が気にすることになるとは、海外に飛び出すまで思ってもみませんでした。円高円安なんて言葉も学校卒業と同時に、頭からすっぱりと忘れていた私ですが、いまは お得に両替するため にこまめにレートをチェックするようにしています。

 

では一体どこで、どのように両替するのがお得なのでしょうか。

 知らないと損する ネパールのお金&両替事情について、現地在住者がお話します。

 

ネパールの通貨(紙幣/硬貨)は?

 

 

ネパールはネパールルピーが流通しています。こちらの写真がネパールのお金たち。

自分の財布から引っ張り出したので、ヨレヨレで申し訳ないですが・・・。

表には世界最高峰エベレスト、裏にはそれぞれネパールの動物たちがプリントされています。

 

1000ルピーが最大で、そこから500、100、50、10、5ルピーの6種類の紙幣と、2ルピー、1ルピーの2種類の硬貨が存在しています。

 

ちなみに1ルピー以下のパイサという単位もあるそうですが、ほぼ絶滅危惧種!

3年以上この国に住んでいる私でも見たことがありません。

もしみつけたらとってもレアです!お土産に持って帰りましょう。

 

日本円とのレートは基本的に 1ルピー=1円 です。

 

現在のレートはこちらから

 

もっと詳しく
この2種類ある硬貨ですが、あまり使い勝手がよくありません。

もちろんよく目にはするのですが、5ルピーまで小さな単位までお札のため、1ルピーや2ルピーはあまり重要視されていません。

そのため、近所のお店などは1ルピーをまけてくれたり、「お釣りがないから、キャンディーあげるね」といって1ルピーの代わりに飴が使われることが多々あります(笑)

 

ネパールで円は使えるの?

 

残念ながらほとんど使えないと思っていたほうがいいでしょう。

 

日本人向けのお土産屋さんや、高級なホテルでは使える場合もありますが、その店やホテルの 独自レートで換算されるので損をする 場合が多いです。

 

使い勝手は円よりドル

 

空港に降り立ったときのビザの支払いや、ホテルの価格は USドル で表記されています。そのためもし手持ちにドルが残っている、またはレートがいい場合はドルを持ってくると良いでしょう。

さすが世界の大国アメリカのお金。ネパールでもその強さを発揮しています。

 

こっそり教えます…
私は日本からネパールへ戻ってくるときは、多少両替レートが悪かったとしてもドルをいくらか持ってくるようにしています。

理由は空港のビザ代を支払うとき、スムーズであること。

そして滞在中に日本円とドルのレートを調べ、率がいいほうを選んで両替するようにしています。

 

両替のタイミング

 

無事に空港に降り立つことができました。ひとまず荷物を降ろすため、ホテルに向かわれるかと思います。ホテルからお迎えが来ているのではない限り、タクシーで向かわねばなりません。

そのときにネパールルピーがないと困ってしまいますね。

 

「日本で少し両替しておくことはできないの?」と思われるかもしれません。

しかし残念なことに、日本ではネパールルピーに両替ができません。 日本円を現地で両替する以外、方法がないのです。

 

ではどのタイミングで両替するのが正解なのでしょうか。

 

まずは空港の両替窓口へ

 

どこの空港でもそうですが、空港の両替屋はひたすらレートが悪いです。

できることならば使いたくないところですが、背に腹は変えられません。日本円が自由に使えない国だからこそ余計に、です。

 

なので、ひとまず タクシー代と次の日の食事代 くらいは両替していきましょう。

下手に千円などの小さいお札を出してしまうと、さらにレートが悪くなり損をします。

 

 必ず1万円札を使って両替するようにしましょう。 

 

最低限の両替をしたら、次の日銀行で両替をすればOKです。

 

ネパールの銀行の為替レートは?

 

ネパールにも大手銀行がいくつか存在します。

 

ほとんどの銀行の営業時間は AM10:00~PM3:00まで。 

土曜日と祝日はお休みで、金曜日は AM10:00~PM1:00まで となっています。

 

さて、銀行の気になる両替レートは幾らになるのでしょうか。

 

ヒマラヤン銀行

 

観光中心地だけではなく市街にも、多くの支店がある大手銀行です。

 タメル には両替専用の入口があるため、混み合わず楽に両替できます。

 

 

現在のヒマラヤン銀行のレートはこちら

 

ネパール銀行

 

カトマンズのニューロードにあるこちらの銀行。

営業時間が他の銀行より長くなっているので使い勝手がいいです。

 

日曜日から木曜日までがAM10:00~PM5:00まで。

金曜日がAM10:00~PM2:00までで、土曜日はお休みになっています。

 

さらに外貨両替は年中無休のため 土曜や祝日でも使うことができる のですが、たまに外貨両替の準備が出来ていない場合もあるので、ご注意ください。

 

現在のネパール銀行のレートはこちらから

 

ツーリズム銀行

 

ちょっと場所が分かりにくいのですが、 銀行の中で一番レートがいい のがこの銀行です。

ほかの銀行よりもマイナーなため割と空いていることも多いです。私も両替といえばツーリズム銀行一択です。

 

 

現在のツーリズム銀行のレートはこちら

 

お知らせ

両替屋さんは観光地にいくつも存在します。しかしそのほとんどが、ぼったくり

本来のレートを知っていると、びっくりするくらい悪いです。ですので、街の両替屋さんより銀行で両替するようにしましょう。

 

ネパールでの日本円両替の手引き

 

では実際に銀行に行って両替をしてみましょう。

はじめはドキドキするかもしれませんが、やり方さえ覚えてしまえばなんてことありません。

 

両替に必要な持ち物

 

どこの銀行でも持っていくものは同じです。

 現金、パスポート、あればボールペン もあるといいでしょう。

もちろん銀行にペンは用意されているのですが、ここはネパール。銀行のボールペンはインクが切れて書けなかったり、数が少なくて取り合いなんてことも実際あるんですよね。

 

そして、いつも使っているお財布とは別に
 大きめのポーチ も両替の際持っていきましょう。

たとえばこんな感じのマチ有りポーチが使い勝手がいいです。

その意味は後半の【一瞬気分は大金持ち!?】でご説明します!

 

現金は諭吉一択

 

空港の両替について書いた時にも触れましたが、大事なことなのでもう一度言います。

 

両替に使う日本円は必ず 一万円札のみ にしてください。

 

せっかく銀行でいいレートで両替できたのに、ここで千円や五千円を出してしまうと両替レートが下がり、意味がなくなってしまいます。

 

ポイント
日本でお金を準備するときには、必ずお札に破れやひどい汚れがないかチェックしましょう。非常に理不尽なことに、1万円札に少しの破れや汚れがあるだけで受け付けてくれません。

 本当に少しの破れだとしてもダメ なんです。

これには私も唖然を通り越して、ふつふつと怒りが(笑)

なぜならネパールのお金はボロボロです。 びっくりするぐらい汚いです。なのに日本の1万円札がお断りなんて!

まぁ怒っても仕方ないので、確認することが一番! ぴっかぴかの諭吉さんを献上しましょう。

 

両替のための用紙をもらおう

 

 

窓口で両替したい(英語でOK)ことを伝えると、こうした紙をくれます。

その際、 「どこの国のお金を両替したいの?」 と聞かれることがあるので、 「日本円です」 と答えてください。

 

もちろんドルをはじめとする、ほかの国のお金を両替したい場合はそのように答えてくださいね。

 

紙の書き方は簡単です。

この写真の通り書くだけです。

 

ちなみに日本の自宅の住所は、
 市名まで書けば十分 です。

ネパールの滞在先もざっくりと書けば大丈夫なのでご心配なさらず。

 ホテル名 を書いておけば大丈夫でしょう。気になる方は、あらかじめ滞在先のホテルの住所をグーグルマップなどで調べておくといいですね。

 

金額は数字ではなく、英語で書かなければいけません。

例えば10万円を英語で書くなら、one hundred thousand yenと書くだけでOKです。

 

英語がぜんぜんダメな私は、よく近くにいるネパール人に助けをもとめます。

もし書き方がわからない場合は、困ったなぁという顔をしていると銀行の人だけではなく隣にいるおじさんたちが助けてくれます。

治安はいい国なので、お金や貴重品から目はそらすことなく、人々の優しさに甘えてみるのもいいでしょう。

 

銀行によりますが、時々別紙に日本円の番号を書き写すという作業がプラスされます。ニセ金対策でしょうか。めんどくさいですが、一枚ずつ間違えのないように書きましょう。

 

紙を書き終わったら、自分の パスポートと日本円 を銀行の人に渡し、少し待ちましょう。

 

一瞬気分は大金持ち!?

 

戻ってきたパスポートを受け取ると、今日の日本円のレートがいくらで、合計何ルピーになるか教えてくれます。
 指定の箇所にサイン をしたら、両替は終了です。

 

そしてルピーを受け取るわけなのですが、これがものすごい札束で出てきます。憧れの帯付き&輪ゴム留めという驚異の厚みでやってきます。

こんな経験、日本ではできませんよね(笑)大金持ちになった気分を存分に味わってください!

 

もっと詳しく
ネパールの最大の紙幣は1000ルピーのため、1万円を両替するだけでも10枚お札が戻ってくる訳です。

しかしたまに、何のいじめか 全て500ルピー札 でかえってくることもあります。 その量と重さたるや、すさまじいもの。とてもお財布には入り切りません。

 

そこで出番がやってくるのが、さきほどご紹介した マチ付きのポーチ 

札束のまま、ごそっと入れるだけなので楽チンです。

 

両替が無事に終わりましたね。お疲れ様でした!

 

日本円やドルをネパールルピーに両替することは、簡単です。

しかし その逆はものすごく大変、というかやらないほうが無難 、不可能だと思っておいたほうが良いです。

ですので、この旅で使いきれるだけの額を両替するようにしてください。

残しておいても、残念ながら他国では使えません。 マイナーな国の定めですね。

 

ネパール現地でお金を引き出すことも…?

 

たくさん遊び、美味しいものも満喫し、いざショッピングへ。

物価が安いネパールでは、ついついお土産も買いすぎてしまいました。

 

しかしあんなに沢山お札がはいっていたお財布が、もうぺったんこに。

だからといって、また両替に行くのはめんどくさい。というかそもそも日本円ももう持ち合わせがない

 

そんなピンチを救うためにこんなカードも準備しておくといいかもしれません。

 

海外のATMで現地通貨が引き出せる

 

海外専用の トラベルプリペイドカードMoneyT Global をご存知でしょうか?

 

このカードは 日本円でチャージしておいた分 だけ、現地のATMでキャッシュカードのように引き出せるというすぐれものなのです。

またvisa加盟店であれば、食事も クレジットカードのようにこれ一枚 で支払えてしまうので、とっても楽です。

お金が足りなくなったもしもの時に、クレジットカードを使い過ぎそうで心配という方は、保険として持っておくのはいかがでしょうか?

 

関連記事:1割のみが知るネパールのATM&クレジットカード事情

 

乗り換えの空港でも活躍

 

日本からネパールまでの直行便は、残念ながら存在しません。必ずどこかの国で乗り換えしなければないません。

その待ち時間、せっかくならその国のお土産やグルメも楽しんでみたくはありませんか?

 

でも乗り換え時間に いちいち両替するのも面倒 。余らせてしまっても困る。

そんなときにこのカードがあればATMですぐに引き出し、ショッピングやレストランにお出かけできます。

 

お得に賢く旅を楽しもう!

 

最後にもう一度おさらいしてみましょう。

まとめ
  •  1ネパールルピー=1円が基本 
  •  お金は万札か100ドル紙幣などの大きな金額で両替を 
  •  街の銀行(ツーリズム銀行)のレートが良い 
  •  心配な方はトラベルプリペイドカードMoneyT Globalも合わせて 

 

以上の点を覚えておけば、怖いものはありません!

 

賢くお金をやりくりして、お得にネパール旅行を楽しんでください。

 

9割が知らないネパール紙幣通貨の両替術(円+銀行が便利?)