【“自由”の落とし穴】 世界を旅する生き方の注意点

 

世界を旅しながら仕事をする「世界X周生活」を(コロナ流行前から)している者です。今回のテーマは、世界を旅する生き方の注意点です。自由ではあるものの、そこには、落とし穴も介在します。

 

Shunya
Shunya
実際、コロナにより、飛び回るのは控えていますが、基本的な姿勢は変わっていません。実体験から痛いほどに感じたポイントをご紹介します。

 

  • 世界を旅する仕事”を探していますか?
  • 海外旅行好きにぴったりな仕事を探していますか?
  • 海外に移住したいくらいに旅が好きですか?

 

この三つの質問全てに“YES”と答えたあなたには「世界X周生活」がおすすめです。簡単に言えば、世界を「一周以上」旅しながら生活をしてしまおうというライフスタイルのこと。

 

ただし…という話があります。そうです、今回のテーマは、自由の功罪。自由度が高いライフスタイルだからこそ、知っておくべきことをまとめました。

 

1. 前提として…世界を旅する生き方は「自由」である

 

世界を旅する生き方は「自由」である
事実として…世界を旅する生き方は「自由」である

 

業務連絡からです。自由について語る前に、世界を旅するライフスタイルが自由であるかどうか、お伝えしておきます。結論から言えば、自由です。

 

どれだけ自由かと言えば、こちら。

 

  • 教育実習の先生による授業が“自習”になった時
  • アメリカ
  • ユニクロの姉妹ブランド

 

それくらいに自由です。

 

では、大事なのは、この自由度の高さを、いかに使いこなすか。ある意味でモンスターです。これの手綱を取ることができるかどうかが、運命を分けます。

 

この自由という名のモンスターについて、今回はお話ししていきます。

 

2. 旅をしながらの仕事と自由

 

旅をしながらの仕事と自由
生きるためには、自由の中に仕事(ある意味での「不自由」)をバランス良く組み込む

 

旅をしながらのライフスタイル。あっちの国からこっちの国へ。そんな気楽な生き方を想像しているあなたに、悲しいお知らせ(鉄槌)です。

 

生きるからには、仕事をする必要があります。どれだけ自由と言っても、お金をいただきながら生きていくことが、9割の人にとって必須になります(自給自足を除く)。

 

もしあなたが、貨幣経済の中の一員として、このライフスタイルを遂行していくことを選んだとしたら、当然のように、仕事のしかたを考えなければなりません。

 

仕事とプライベートの時間をうまく分けること

 

自由とは時に、曖昧さにつながります。何でもしていいよ、と言われると何もできなくなる人がいます。逆に、ビーフ OR チキンと言われたら、2~3秒もあれば、どちらか選べますよね?

 

これと似たようなことが、「世界X周生活」に見られます。いつ働いてもいい。どれだけ働いてもいい。どれだけ寝てもいい。でも、働かないと死ぬよ。そんな状況です。

 

常に真ん中を心がけよう

 

仕事とプライベートが1 mの定規の両端だとして、狙いたいのは、50 cmのあたりです。もちろん、人それぞれの違いはあると思いますが、まずは真ん中を目指すことをおすすめします。大丈夫です、どうせ、狙っても正確に達成できるものではありません。

 

だからこそ、常に真ん中(中庸)を意識することで、バランスを取ろうと努力することが重要です。だらけすぎると生活がままならず、仕事をしすぎると自分を見失い、ロボットになります。

 

3. 自由=何でもすべき、ではない

 

自由=何でもすべき、ではない
多くの選択肢を試す→将来的には、得意なものを絞り込んでいく

 

私はこんなミスをしました。自由だから、何でもやるべきでしょ、という発想です。たしかに、選択肢は無限大です。何でもできます(=「can」)。

 

しかし、これは、何でもすべき(=「should」)、という意味ではありません。

 

何でもできると、無作為に色々なことを試してみたくなるものです。ここでは、仕事の例を挙げます。一番わかりやすいのが、フリーランスではないでしょうか。

 

何でも引き受けるフリーランス

 

フリーランス斡旋系サイトに登録した後に、何でも仕事を引き受けていたら、何がしたいのかわからなくなった。そんなパターンです。

 

自由であるからこそ、その中で個性を発揮するために、得意なことを定義することをおすすめします。仕事の話で言えば、お客さんにアピールする上で重要です。

 

X周ペンギン
X周ペンギン
さらに言えば、自分のアイデンティティを守るためにも重要です。

 

目的を持ってあらゆることに挑戦

 

誤解を招かないために、少しだけ補足をします。個性や強みを見つけるために、あらゆることに挑戦するのは有用です。それどころか、おすすめします。しかし、そこには必ず、目的を携えること。「どんな目的でやっているのか?」という問いを、道の途中で、自分に投げかけます。それに答えられない時、あなたは、迷子になっているかもしれません。

 

また、「何でもやるフリーランスです」というアイデンティティは、大いにあり得ます。ですので、この肩書き自体の善し悪しではないことにご注意ください。

 

4. 逃避としての自由

 

逃避としての自由
問題の回避としての自由は、生産性が極めて低い(新しい何かを生み出さない)

 

こちらは、恐ろしいテーマです。自由はモンスターだと言いましたが、中でも恐ろしいのが、こいつです。親玉とでも言いましょうか。

 

自由なライフスタイルが欲しい。そう思ったら、実際に行動に移す前に、こう自分に問いかけてみてください。「それは、“今日”から逃げるためではありませんか?」私には、苦い経験があります。実際、「世界を旅する」という聞こえのいいことを始めました。しかし、実は、そこには、日本での現実からの“逃げ”が介在していました。

 

それを、“知って”はいました。チラ見する程度です。なんとかなく、視野に入ったり、入らなかったり。そんな存在でした。もちろん、それを凝視することはありません。怖い怖い。見ないふりをしていました。

 

人間は、(私を筆頭に)自分の判断を後から正当化するのが大得意です。なんとなく決めたことでも、後から、うまいこと“ちょい足しレシピ”で、いいかんじに仕上げていきます。

 

私は、「世界X周生活をするのさ」という判断の裏にある逃げを、「自由を求めるため」という(正当化のための)シートでくるんだのです。何重にもくるみました。他の人には見られないように。

 

非常にかっこわるいことです。しかし、それを認めないでいることは、一層かっこわるい。

 

そして、今振り返ってみると、そのような逃げの要素を“穴が開くほど”凝視することが、重要だと思います。とはいえ、「逃げ」なのか「純粋に自由を求めているのか」といった区別はどうするのか。難しそうだと思いますよね?実は、簡単にできます。

 

こう問いかけます。「今の嫌なことは全く変わらないとして、それでも、世界を巡りならの人生を選ぶか?」それに対する答えが「YES」なら、そこには何か、前向きな動機があるはずです。

 

逆に答えに詰まるようであれば、もう一度考え直してみる価値はあるかもしれません。

 

人間関係を断ち切るための自由

 

よくあるパターンが人間関係からの逃亡です。上司からの圧。同僚との競争。親からの叱責。恋人とのけんか。どれでもかまいません。

 

そこからなんとかして逃げたい、という思いが、「日本脱出」という概念とマッチしやすい傾向にあります。

 

時に、これが功を奏することはあると思います。別の方法で関係を絶とうとしたのに、相手がしつこくつきまとってくるなど。国外に出ることで、状況を打破する。これが、最適解、または、最終手段となる可能性はあります。

 

そうでないのに、安易な逃げ道として選択すると、後々、困ります。なぜならば、世界のどこに行っても人間はいるから。サハラ砂漠で自給自足。南極探検ライフ。そんな生き方をするでもないかぎり、人間関係は必ず、その身に降りかかってきます。

 

ですので、是非とも、先に、人間関係の問題が発生した原因を(またしても登場しました)「凝視」してみてください。どんなに嫌な、ひどい相手との問題であっても、あなた側“にも”、少なからずの非はあるはずです。

 

私たち人間は、50対50の状況(つまり、どちらも等しく悪い・良い)であっても、1対99(自分が99%合っていて、相手が1%)のように、偏った見方をするものです。ですから、意識して、このズレを修正してみなければなりません。

 

自分の側にある人間関係の問題のタネを一つでも取り除く。その後、世界を自由に飛び回りながら生きる。こうする方がはるかに有意義な時間を過ごせるはずです。

 


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