【5つの要点】“魅力”よりも深い意味の「allure」を考える(+使える場面)

 

「allure」という言葉の意味と使い方についてご紹介します。便利な単語なのに、知っている英語学習者はなかなかいない、という印象を受けます。あなたはご存知でしたでしょうか?

 

おそらく、このページを見ている人は「この単語を使おう!」というよりも「何、この単語…見たことないけど、どんな意味?」という状況かもしれませんね。

 

1. 「allure」の意味

 

まずは「allure」の意味から簡単に見てみましょう。

 

  • 動詞:おびき寄せる, 誘う
  • 名詞:魅力

 

こんな意味になります。

 

2. 「allure」が使える場面

 

実は、この「allure」について調べてみようと思ったきっかけは、ある用例に出会ったことです。「allure」が名詞で使われて、「allure of  [地名]」で使われていました。このようにして、「[地名]の魅力」と訳すことができます。

 

他には「the allure of the big city」で「大都市の魅力」となります。さらに、Merriam Websterには「rare books that hold a special allure for collectors」(収集家にとっての魅力を持つ[収集家を虜にする]珍しい書籍)という例文が掲載されています。

 

上のように(形式的な言い方では)「[物など] that hold(s) a … allure for …」というパターンを(決して暗記すべきものではありませんが)頭の片隅に入れておくと便利かもしれません。

 

3. 「allure」のもっと深い意味

 

さらに重要なのは、ここでの「魅力」に内包される本当の意味を理解することです。単に「allure」=「魅力」と言ってしまうと、正確な意味を見落としてしまうことがあります。

 

そこで、英語の辞書での説明を見てみましょう。

 

Oxford英英辞典(Advanced Learner’s Dictionary)によると、名詞として「the quality of being attractive and exciting」のみが載っています。日本語にすると「魅力的で興味をひく[素質/質]」といったところでしょうか。

 

ですので、確かに、簡略化すれば「魅力」であると言うことができるかもしれません。それでも、本来であれば、「魅力的で興味をひく[素質/質]」という定義で理解しておきたいものです。

 

4. 「allure」と「lure」の違い

 

紛らわしい言葉に「lure」があります。せっかくなのでこれとの違いを考えることで、さらに「allure」についての理解を深めてみましょう。

 

  • allure = [名詞] 魅力的で興味をひく[素質/質]
  • lure = [名詞] 誘い込むもの(物体), (釣り)ルアー | [動詞] 誘い込む、おびき寄せる

 

redditに、以下の、的を射た例文がありました。

 

In order for a fisherman to have allure, he needs to have a lure (via reddit

 

日本語にすると「釣り人としての質を確保する(釣り人としてうまくやる)には、ルアー(魚をおびき寄せる道具)が必要になる」といったところでしょう。なかなか粋な例文ですね。もちろん「allure」と「a lure」が韻を踏んでいるのがポイントです。

 

5. フランス語の「allure」

 

ちなみに、フランス語の「allure」(発音:アリューる *[る]は喉にかかるような音)は意味が大きく違い、「ペース」や「見た目」などを意味します。

 

 

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