英語にも日本語にも定型文や表現はあるもので、過去の職歴を表現する英語も例外ではありません。今回は「hold role(s)」という表現をご紹介します。これをそのまま使うと「役割を担う」というざっくりとした意味になります。
1.「hold role(s)」の意味
「役割を担う」という意味になる、というのが基本です。これを踏まえた上で、ちょっとした変化球もご紹介します。例えば、以下のような表現もよく使われます。
- hold a key role = 主要な/大事な役割を担う
- hold a very important role = 非常に重要な役割を担う
このような装飾がつきます。ここまでは難しくありませんね。英語の表現を見て、そのまま「大事な役割を担っているんだな」とわかるはずです。大事なのは、これを日本語から英語にする時に思いつけるかどうかです。
2. 過去の会社について話す
例えば、企業のプロフィールページなどを作成しているとします。すると、経営陣の紹介などのページで「〇〇は、過去、A社やB社で勤務した経験を誇り」などと言いたくなるかもしれません。そんな時に「He worked for…」じゃ芸がないですね。「勤務」→「仕事した」→「worked」だという発想はあまりにも陳腐です。
こんな時に使いたいのが今回の「hold roles」です。特に「s」というように複数形にして、これをさらに現在完了形にすると、いい感じに「複数の会社での経験がある」という表現ができます。こんな風に言います。「He has held roles at… [A社], [B社], and [C社]」です。こんなの構文でも熟語でも何でもありませんが、記憶の片隅に置いておくと便利かと思います。
3.「hold roles」の曖昧さが便利
この表現の便利な所として、「hold roles」はかなり曖昧です。と言うのも「役割を担ってきた」という意味になります。ですので、具体的にそれぞれの会社で何をしていたかを記述するのが面倒な時、どんな会社にいたのかだけを紹介したい時に、とっても便利。直訳をすると「それぞれの会社で、それぞれの仕事をしてきた」になり、これが「…で仕事をしてきた」または「…での勤務経験を持つ」という意味で解釈できます。覚えておいて損はないでしょう。
4. 具体的な役職を言いたい時
逆に具体的な役職を言いたい時にはシンプルに、例えば「He was a — manager at —(—で—部長を務めた)」などと言えます。このように日本語から英語に変換/翻訳するときに、あえて簡潔な「was(heであれば)」が使えると自然でいいですね。
- 【焦った故に?】小型で可愛らしい「聖キリアキ教会/Church of Agia Kyriaki」 - 2022年6月9日
- 【危険なの?】飛行機内でコロナウィルス感染を避ける6の要点(+海外大手機関の見解) - 2020年11月6日
- どんな国?ジョージアという国を知る9の秘訣(ジョージアで有名なものなど) - 2020年8月24日
- ロボットの世界の「tending」の意味とは?(マシンがマシンに仕える時代)
- 【4つの要点】仮想通貨の話でちょいちょい出現する「pledge」の意味
- 【4つの要点】切腹は英語で何と言う?「cut」では気持ちが悪い理由
- 【3つの要点】「sugar rush」と「sugar crash」の違いと意味
- 【5つの要点】“魅力”よりも深い意味の「allure」を考える(+使える場面)
- 過去の職歴をやんわり表現できる「hold roles」が便利(日本語での意味と活用例)
- 「long list of」のただ鵜呑みにしてはいけない本当の意味(イメージ→日本語訳)
- 【4つの要点】「安静で/静止して」ではない「at rest」の意味とは?
- 「measure」が「対策」ではない話(正しい&気持ちいい日本語で理解したい)
- 5つの要点で知る「enable」と「activate」の意味の違い(+脱「有効化」のススメ)
エイゴノートトップページはこちらからどうぞ
エイゴノートのフィードはこちら↓