辞書に載っていない傾向にある「tailored」の意味と日本語訳(ビジネス頻出)

 

今回は、辞書に載っていない(または目立たない)「tailored」の意味と訳についてです。仕事で、よく「tailored」という言葉に出くわします。一番有名な(というか…本来の)意味であれば、洋服の話で「仕立ての」ということになります。しかし、私は、この使用例に出会ったことはほとんどありません。むしろ、ここから派生した意味ばかりです。

 

そんな経緯から、今回は、この記事を執筆しています。私と同じように、なんとなくの気持ち悪さを感じている人のお役にたてたらと、思っています。それでは参りましょう。

 

まずは「tailored」の本来の意味

 

「tailored」の本来の意味は、洋服の話で「仕立ての」です。しかし、この分野の話をしていない限り、この意味(直訳であり、“直球”の意味)が意図されることの方が希なのではないでしょうか。お洋服屋さんに行って、寸法を測ってもらって、自分にぴったりの服をあつらえると、つまり、「tailored」な服を手に入れたことになります。

 

ITやビジネスの分野で多い「tailored」の意味

 

続いては、ITやビジネスの分野でよく目にする「tailored」の意味です。基本的なアイデア(コアの意味)は変わりませんが、「tailored」がより広範に使える言葉になっています。日本語訳をするならば、「個々にあわせた、 相手(普通は顧客)の要望に応じた、状況に即した」となります。

 

「tailored」の使用例

 

具体的には、こんな風に使われます。

 

tailored solution = 個々のクライアントの要望にあわせたソリューション(解決策)

 

…tailored to market characteristics = 市場の特性にあわせて調整された

 

「tailored」のポイントは「個」

 

「tailored」のポイントは「個」です。この言葉の中心となるのが、「個が求めることに応じる」という意味合いです。上のように、ソリューション(…という言葉も日本語だとわかりづらいことがありますが)として考えますと、クライアントの要望を聞いて、それにあわせた方策を提供するという意味です。

 

この言葉を使用する企業からは「弊社が、御社(または、個々のお客様)のご要望を拝聴した上で、最適な答えを提示いたします」という姿勢が、伝わってきます。かといって「まったく型がなく、なんでもできるのか」と言えば、そうでもなく(何でも屋ではなく)、あくまでも、その会社が提供するサービスや商品が軸である、ということです。

 

 

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