今回ご紹介するのは、アメリカはフロリダ州沖合にある、ドライ・トートガス(Dry Tortugas)諸島です。この名前には「この場所がどんなところであるか」を物語るヒントが隠されています。ちょっと予想してみてください。
それでは、気になる答えは、続きをどうぞ!
Useful source: Dry Tortugas
ドライ・トートガス諸島の大虐殺?
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ドライ・トートガス(Dry Tortugas)諸島の謎を紐解くために、まずは、簡単に歴史を見てみましょう。
スペイン人のファン・ポンセ・デ・レオンという人物が、この地を発見しました。1513年のことです。
その当時、そこはまだウミガメが生息する平和なサンゴ礁にすぎませんでした。彼はこの島を「ラス・トートガス」(スペイン語で「カメ」を意味する)と名付けました。彼は旅の間に、およそ160〜170匹の亀を捕獲し、それを頼りに生き延びたと言われています。亀からしたら、たまったもんじゃありませんね。
美しきジェファーソン砦
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1846年になると、ジェファーソン砦の建設が始まりましたが、実際には建設はうまくはいかず、この計画は1874年には断念されています。今でも、その美しい砦は残り、ドライ・トートガス諸島の中でもガーデン・キー島に位置しています。
「ドライ」の由来
後に、島には水源がなく淡水が不足している(もちろん海水なら豊富にありますが)ことを船乗りに警告する目的で、島の名前には「ドライ」が追加されました。そうです、これこそが「ドライ」の理由です。
デ・レオンにより島が発見されてからは、ドライ・トートガス諸島は、ガルフ海岸を行き来するスペインの商人や探検家の使用する海図に記載される、重要な場所になりました。
フロリダ、キーウエストの西、約113キロメートル(70マイル)、メキシコ湾と大西洋の間という絶好のロケーションにあるドライトー・トートガス諸島は、間もなく重要な海上輸送回廊となっています。
ドライ・トートガス諸島の恐怖とロマン
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一方、その航路の人気とは裏腹に、ドライ・トートガス諸島では多くの船が難破しています。
特定の季節に発生する浅瀬と危険な気象条件から、この回廊は「船の罠」と呼ばれるようになりました。今でも、17世紀の船の残骸、大砲、ガラス製品など、たくさんのお宝が海の下に沈んでいるというから、悲しいながらも、ロマンを感じます。
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