今回は、どちらもサーフィンに関連してると思われる「bodyboarding/ボディボーディング」と「bodysurfing/ボディサーフィン」の違いに迫ります。サーフィンについての英語の文章を読んでいるときに「ん、違いは一体?どっちがどっち?」と混乱したので、調べた結果をご紹介したいと思います。
Useful source: Bodyboarding, Bodysurfing
1.「bodyboarding/ボディボーディング」の意味
まずは、「bodyboarding/ボディボーディング」の意味からです。これは、ボードにお腹をつけるかたちで横になって波に乗るスポーツです。体(body)をボード(board)につけた姿勢になります。ちなみに、このスポーツに使われるボードのことを、ボディボードと言います。
- スポーツそのものの名前=ボディボード(英語ではbodyboarding)
- 使う板の名前=ボディボード(英語ではbodyboard)
この時点でややこしい…と思うのは私だけ…でしょうか。これはまだ良いのですが、これと「bodysurfing/ボディサーフィン」が自分の中で、やたらとごっちゃになる傾向にあります。次へ進みましょう。
2.「bodysurfing/ボディサーフィン」の意味
続いては、「bodysurfing/ボディサーフィン」の意味です。これは、体だけを使って波に乗るスポーツです。上のボディボードとは違い、板(ボード)の類は使いません。体ひとつです。足ひれ(フィン)は使うことができるようですが、かなり「己と海との戦い」感が出ますね。
ボディサーフィンファンの方には申し訳ない言い草かもしれませんが、ここで私は「じゃあ、つまり、海で泳ぐことの一種だね」と思ってしまいます。泳ぐことの延長線上にこのスポーツがあって「波を使いましょう」という要素を取り入れている、というのが私の理解です。
ボディボード→(簡素化)→ボディサーフィンじゃないの?
ここで、「ボディボードが先にあって、その後に(「ボード無しでやっちゃえ!」というノリで)ボディサーフィンが出来たのでは」と考える人もいることでしょう。私も、そう思いました。
しかし、調べてみると、どうやら、この板(ボード)を使わないフリースタイルとも言えるボディサーフィンは、ボディボードよりも歴史があり、ハワイ大学人類学者のベン・フィニー氏の言うところでは、紀元前2000年までさかのぼることができるとのこと。強烈な歴史ですね。ただし、文書化となると、ボディサーフィンの歴史は、ボディボードよりも後に登場しています。
このような歴史を考えると「泳ぐのも面倒だし、波の力を借りようか」が起源だった可能性も、あながち無くもないかもしれません。
まとめ
それぞれの言葉の意味の違いをあらためてまとめると、このようになります。
「bodyboarding/ボディボーディング」= ボードにべ〜っと寝そべって波に乗るスポーツ。ボード(ボディボード)がないとボディボードはできない。
「bodysurfing/ボディサーフィン」= ボード無しで、体だけで(厳密にはフィンも使うし、使わない人もいる)波に乗るスポーツ。実は、ボディボードよりも長い歴史がある。
- 【焦った故に?】小型で可愛らしい「聖キリアキ教会/Church of Agia Kyriaki」 - 2022年6月9日
- 【危険なの?】飛行機内でコロナウィルス感染を避ける6の要点(+海外大手機関の見解) - 2020年11月6日
- どんな国?ジョージアという国を知る9の秘訣(ジョージアで有名なものなど) - 2020年8月24日
- 「利用できる/使える」と言いたい時に最適な英語表現(特にIT分野が多め)
- 英語での「割引」の言い方と日本語とのニュアンスの違い(ネットショップで便利)
- 「single click」の意味(これこそがワンクリックの英語)
- 何とも予想しづらい「write off」の意味(会計から一般的な用途まで)
- 日本人に馴染みの薄い「bootstrap」の3つの意味と使われる場面
- 「specific to」がいい感じに訳せない時に便利な意味と考え方
- 「under the same umbrella」の意味と変則的な訳し方(ビジネス関係で頻出)
- 「come to a crawl / bring *** to a crawl」の意味と使われがちな場面
- シンジケートでも企業組合でもない「syndicate」の意外な動詞としての意味とは?
- Moreの意味:Moreを“より”と日本語訳してしまう恐怖
エイゴノートトップページはこちらからどうぞ
エイゴノートのフィードはこちら↓