【要注意】英語での「facile」の意外な意味(+フランス語との比較)

 

【要注意】英語での「facile」の意外な意味(+フランス語との比較)

 

今回は「facile」の意味についてです。実はこの言葉は日常的にフランス語で使っています(モロッコ生活、そして、モロッコ人である妻との会話で)が、あとから「英語にも同じように、この言葉が存在しているとは」と驚き、詳しく調べてみることにしました。

 

「facile」は英語なの?フランス語なの?

 

なんとなく、フランス語が元からあり、それが英語でも使われるようになった類いかな…とは予想していましたが、調べてみました。答えは、こちら。中世フランス語の「facile」が、英語における「facile」の起源とのこと(Online Etymology Dictionary)です。

 

つまり、フランス語として存在していた「facile」が、正式な英単語の1つになっていったということですね。続いては、意味を見てみましょう。正直、フランス語とのニュアンスの違いがあって、驚きました。面白いものです。

 

「facile」の英語とフランス語での意味

 

[エイゴノート]の一部であるこの記事のテーマはあくまでも英語なので、フランス語は簡単に触れる程度にします。比較対象として、意味を理解しておく程度にしましょう。

 

フランス語での「facile」の意味

 

フランス語では「facile」はシンプルに「簡単である」という意味の形容詞です。パソコンの操作が簡単な時、車の運転が簡単な時、VISAの申請プロセスが簡単な時…何にでも使うことができます。文字通り日常的に使うフランス語です。

 

英語での「facile」の意味

 

フランス語とは違い、英語の「facile」には、“嫌な含み”があります。基本的には「簡単である」という、同じ意味なのですが、そこには、馬鹿にした気持ちが介在します。例えば「中身が薄いのね」といった、あざ笑いとでもいいましょうか。「facile writing」と言えば、単に簡単に読めるということではなく、コンテンツの薄っぺらさが伝わってきます。

 

ですので、英語での「facile」の使用には注意したいものです。「簡単な」という意味で使うと、人を傷つけてしまうかもしれません。

 

「facile」には「考えずにもできる、努力が必要ないくらいに簡単」というニュアンスがあります。ですので、人のことを「facile」と形容すると、それは間違いなく悪口になります。

 

英語の「facile」に含まれる重要なニュアンス

 

  • 中身が薄くて簡素
  • 考えずにできるくらい簡単
  • 努力が必要ないレベル

 

大事な意味の違いを理解したところで、気になるのが…「facile」の発音です。

 

英語とフランス語の「facile」の発音

 

実は、英語とフランス語で発音も違います。それぞれ以下の通りです。

 

フランス語の「facile」の発音

 

[fa·sil]

カタカナで→ファスィル

 

英語の「facile」の発音

 

[米] [fa·sl] [米]カタカナで→ファスル(実際は「ファソォ」のようになります)

*イギリス英語では「ファサイル」

 

さいごに

 

今回は、フランス語と英語で比較しながら、「facile」という単語の意味をご紹介しました。フランス語であれば「facile」は勉強をし始めた人が1日目に知ってもおかしくないくらいの基本中の基本です。しかし、英語の「facile」の方はというと、少し使うのが難しい(フランス語ほど汎用的ではないという意味で)のかなという印象です。

 

 

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