SEOは楽しい分野です。いかにして、良い記事を、皆さんにお届けできるか。これを考える学問だと、私は思っています。
そんなSEOの話をしていると時に「permutation」という言葉に出くわします。主に「keyword permutation」というフレーズです。今回は、これの意味をできるだけわかりやすく、ご紹介します。
まずは「keyword」の意味をおさらい
まずは「keyword」から。そんなの知っているという人は、スキップしてください。
「keyword=キーワード」とは、ウェブサイトで記事を執筆する際に中心となるテーマです。例えば、この記事であれば、それこそ「permutation」などがキーワードだと言えるでしょう。SEOに詳しい(または少しでもかじっている)人は、例外なく、記事執筆の際に、キーワードを意識します。
「おいしい卵かけご飯の食べ方」という記事を書くのであれば、「おいしい」+「卵かけご飯」+「食べ方」などがキーワードになります。もちろん、もっと複雑な調査はするのですが…基本はこんな具合です。
「permutation」の意味
次に、「permutation」です。この単語には「置換、置き換え、入れ替え」といった意味があります。ただし、これを知っているだけでは、「keyword permutation」の真意は汲み取れないでしょう。
「キーワード置換、キーワード置き換え…」が直訳ですね。これでも意味は通るのですが、詳しくは以下の通りです。
主に「keyword permutation」は、機械的に、記事の中の特定のキーワードだけを入れ替えることを指します。その結果、複数の(特に大量の)ページが自動で生成されます。つまり、こんな具合です。
- 卵かけご飯+お店+東京
- 卵かけご飯+お店+千葉
- 卵かけご飯+お店+北海道
ここでは「東京」、「千葉」、「北海道」の部分が違います。あとは同じです。実際のコンテンツも、「地名」の部分だけを入れ替えて複製することで、どんどん作ることができます。これが「keyword permutation」の意味するものです。
英語で「keyword permutation」をしている「site(s)」と言えば、そんなふうに、ツールか何かを使って、キーワードだけを入れ替えた、ほとんど中身の同じ記事を大量に公開しているサイトです。
「keyword permutation」は避けるべき
ここで大事なお知らせです。「どんどん作ることができるよ」と言いましたが、お勧めはしません。Googleは、あの手この手で、機械的につくられた、オリジナルでない記事を排除することに努めています。アルゴリズムのアップデートのたびに、策が講じられます。
実際、今回のテーマである「keyword permutation」をしているサイトは、2017年のアップデートであるマカビー(Maccabees)でペナルティーを受けました。ペナルティーとは、簡単に言えば、検索結果表示順位の低下です。
機械で量産できる記事なんか、誰も読みたくありませんよね。当然の流れです。
*もう少し詳しい補足をすると、2017年のアップデートによるペナルティーは決して「あらゆる地域を対象とした記事の量産」そのものに対する低評価という意味ではありません。結果として、キーワードを置き換えるだけで、同じような、内容の薄い記事を大量に世に送り出したサイトに対する、一種の処罰です。本来のGoogleの方針と一貫しています。
*補足の続きですが「keyword permutation generator」なるものがあります。これは、あくまでも、キーワードをいくつか設定して、それを組み合わせた「パターンを提案してくれる」というもの。これ自体の利用は全く悪いものではないと思います。そのパターンを使って、今度は、それぞれのテーマについての記事を手作業で執筆していきましょう。
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