ある、ドラァグクイーンの番組をのぞき見ていた(妻ががっつり“観戦”しています)時にこの「catfishing」という言葉が登場しました。気になって調べてみたところ、次々と面白いことが分かりました。
「catfishing」の意味とは
まずは、「catfishing」の意味を隠すことなくご紹介します。これは、日本語にすると「なりすまし詐欺」です。他の人になりすまして、身分を偽って、他の人をだますことを意味します。
いかにも現代的な言葉だなあ、と私は感じました。なにせ、SNSでどんな人にも「なれて」しまう世の中です。もちろん、本名で、正直に自分を表現している人もいますが…そうではなく、他の別人になりすますこともできてしまいます。
そもそも、Wikipediaの「catfishing」によると、SNS(social networking service)で、他の人になりすまして、特に、特定の相手に狙い定める詐欺だとされています。
「catfishing」はロマンス詐欺なのか
「catfishing」=「ロマンス詐欺」という説明も、調べる中であるブログで目にしましたが、結論から言えば完全なるイコールとは言えません。実際には、先のWikipediaのページによると、「catfishing」(なりすまし詐欺)がロマンス詐欺に使われることがよくあるということです。
つまり、なりすましが、ロマンス詐欺に使われるがちとのこと。確かに、そうかもしれませんね。人と人の関係が、その帰結に最も影響を及ぼすのが、恋愛ということでしょう。だからこそ、誰かになりすますことが、大きな脅威になり得ます。
「catfishing」の起源は何なのか
「catfishing」という言葉は(またまた先のWikipediaのページを参照しますが)2010年のアメリカのドキュメンタリー『Catfish』に端を発するようです。番組で使われ有名になって、今では普通に使われています。
「catfish」はもともと、ナマズという意味です。
映画の中で、こんな話が出てきます。タラが北米からアジアに送られる時、水槽の中で活動が鈍くなり、質の悪い状態で目的地に届く。そこで、ナマズを一緒に入れて、活発にすることで、いきのよさを確保。そんな話になぞらえて、なりすましをする女性の夫が、妻のことを同じようにナマズ(catfish)(つまり、周りの人に元気を届ける存在)だと言っています。
- 【焦った故に?】小型で可愛らしい「聖キリアキ教会/Church of Agia Kyriaki」 - 2022年6月9日
- 【危険なの?】飛行機内でコロナウィルス感染を避ける6の要点(+海外大手機関の見解) - 2020年11月6日
- どんな国?ジョージアという国を知る9の秘訣(ジョージアで有名なものなど) - 2020年8月24日
- 「利用できる/使える」と言いたい時に最適な英語表現(特にIT分野が多め)
- 英語での「割引」の言い方と日本語とのニュアンスの違い(ネットショップで便利)
- 「single click」の意味(これこそがワンクリックの英語)
- 何とも予想しづらい「write off」の意味(会計から一般的な用途まで)
- 日本人に馴染みの薄い「bootstrap」の3つの意味と使われる場面
- 「specific to」がいい感じに訳せない時に便利な意味と考え方
- 「under the same umbrella」の意味と変則的な訳し方(ビジネス関係で頻出)
- 「come to a crawl / bring *** to a crawl」の意味と使われがちな場面
- シンジケートでも企業組合でもない「syndicate」の意外な動詞としての意味とは?
- Moreの意味:Moreを“より”と日本語訳してしまう恐怖
エイゴノートトップページはこちらからどうぞ
エイゴノートのフィードはこちら↓