問題: 言語学習が机上に限定されていること
「さて、言語学習の時間だ」と気合いを入れて、教科書を用意。椅子に重い腰を下ろし、勉強しようとすると、ゴミが気になるので、まず掃除。そんなことが、たびたびあります。いや、机に向き合うところまでいけば、良い方です。
問題の分析1. 机上で勉強することの是非
そもそも、自分の中で机が「言語を勉強する場所」として設定されていません。仕事の場所であり、言語学習の場所ではないのです。そんな状況で勉強をしようとしても無駄です。意思の力に頼ることになってしまいます。
問題の分析2. 日常に言語学習が組み込まれていない
日常の中に既にある別の行動に「引っかける」ことができていない。習慣を作る上で重要です。他の既にある行動や習慣に、新しい習慣をくっつける必要があります。すでにあるものを起点とすれば、新しい習慣が日常から切り離されることはありません。それができていませんでした。「言語学習の時間」が異次元で宙を舞っている状態だったのです。
解決策: 歩きながら聴く音楽と結びつける
そこで目を付けたのが、音楽です。私は家でも仕事をします。しかし、ほぼ毎日、仕事時間の切り替えのために朝からカフェに向かいます。カフェまでは片道15-20分ほどです。往復で考えると、およそ40分にもなります。この時間を言語学習に使えたら最高ですね。40分、意識することなく言語学習。これを日常に組み込みます。
解決策1. フランス語の音楽を聴く
私が今特に「勉強しないとな」と思っている言語がフランス語です。日常の中にうまく組み込めていません。そこで、まずは、フランス語の音楽を聴くことを意識します。幸いにも、すでに、日常的に、Stromaeというアーティストの音楽をよく聴いています。フランスの歌手です。
解決策2. フランス語の音楽を理解する
普段からフランス語の音楽を聴いているなら、「なぜ、それを勉強とみなすことができない」のか?問題は「歌詞がほとんど理解できていないこと」です。分析してみると、面白いことがわかります。知っているフレーズや聞き取れる単語は、強く脳に定着しています。聞き取れない部分は、全く記憶できていません。
そこで、ちゃんと「理解する」ことを開始しました。具体的には、紙に歌詞を印刷します。そして、この紙を、カフェへの移動(徒歩)時に利用するカバンの外ポケットに常に入れておきます。すると、以下の流れが、自動で日常の中に構築されることになります。
歩く
↓
音楽を聴く
↓
フランス語のStromaeの曲を選ぶ
↓
カバンから歌詞の紙を取り出して目を通す
↓
歌詞を理解しながら音楽を楽しむ
↓
全ての歌詞が、頭に残る
さいごに
これで、日常的にフランス語の勉強ができます。今回のレシピの中でも大事な点、優れている点は以下の通りです。
- すでに音楽を聴いているので、日常から乖離しない
- フランス語の音楽を楽しめるので、お勉強感が出ない
- 歩きながらなので、脳を活性化した状態で勉強できる
- 行きと帰り両方で、毎日40分もの時間になる
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