今回のテーマは「sell sheet」です。日本で生活している限りは、あまり耳にしません。今回はこの言葉に迫りたいと思います。どのような意味で、どのように使われているのでしょうか。
「sell sheet」の意味
「sell sheet」の意味は、簡単に言えば「チラシ」です。ただしこれだけでは、本来の意味は伝わりません。「sell sheet」の目的は、特定の製品などについて、簡潔にまとめて情報を提供することです。
a one or two page description of a product that is sent to potential customers, often as part of a direct mailing operation
上にあるのはmacmillan dictionaryの定義です。意味は以下の通りです。
ダイレクトメールの一部として、潜在的顧客に送られる1~2ページの製品説明書
そのような意味では「説明書」ですが、決して製品に付属する説明書ではありませんのでご注意ください。どちらかと言うと、紹介文書のような言葉の方がしっくり来るかもしれません。
セールスの目的で送られる書類
ここで注目したいのが、「sell sheet」の送付のされ方です。これは主に、セールスの一環として利用されます。特定の製品について話しており、その理解を深めてもらうために送る、ということです。
パンフレットとは違う
普通、「sell sheet」はパンフレットほどの分量はありません。先の定義で「1~2ページ」とありますが、まさにそれくらいの簡単な資料です。DMで送られることが多い、という先の説明からわかるとおり、そこまで大量の情報を送りつけるわけにはいきません。
ペライチ感
NextDayFlyersによると以下の通りです。
The most noticeable difference, however, is that a sell sheet is not folded.
日本語では、こんな意味になります。
しかし、最も顕著な違いは、“セルシート”が折り畳まれていないことです。
いかにもチラシの特徴と似ていますね。このような理由から私はチラシという訳語を使用しました。
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