最近、英語の文章を読んでいて面白いと思ったことがあります。それが、「〜間で違いがある」の英語での言い方です。例えばこんな文章を考えてみてください。「高級とは言っても、個々のウナギによって、値段に差がある」─こんな文章を英訳すると、どうなるでしょうか。
「〜間で違いがある」を英語で言うと
今回出くわした(今までも幾度となく目にしてきましたが)英語の表現は、「Some…do…than others」です。これだけ聞いてもしっくりこないかもしれません。直訳すると「一部の○○は他よりも…」となります。なんだか、気持ちの悪い訳ですね。
私を含め、日本人的には、なかなか「自然な」表現とは思えないかもしれません。しかし、英語では、非常に一般的な表現です。例えば、以下の通りです。
- Some agencies will do a better job than others. = 代理店/機関により仕事の質はまちまち。
- Some people do age faster than others. = 老化が早い人もそうでない人もいる。
- Some European countries do more than others to help refugees. = ヨーロッパの国々といっても、移民支援の程度には違いがある。
上の各例文は、あえて違う文言で翻訳していますが、コアとなる意味は一緒です。ご理解いただけるはずです。
日本語を直訳しないことの重要性
日本語の「〜間で違いがある」を英訳せよと言われたら、もっと他の表現を選んでしまうのではないでしょうか。偉そうに説明をしている私ですが、自分でも、もっと“直訳な”英語が真っ先に頭に浮かぶかもしれません。お恥ずかしいものです。
例えば、「There’s a difference between…」といった思考回路です。これで“伝わらないことはない”と思います。しかしながら、必ずしも英語的に自然とも限りません。そこで「Some…do…than others」です。
※ちなみにですが、「do」をそのまま表記する必要はなく、他の動詞にして大丈夫です。
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