Image: CNN
モロッコを知るには、モロッコの国王からだ!
…という訳で今回は、モロッコ在住の私が「モロッコを隅から隅まで支配する」モロッコの国王ムハンマド6世について、衝撃的な事実をもとにご紹介します。
モロッコ王国のトップ…それが国王!
ただモロッコを旅行するだけでは、本当のモロッコは分かりません。
ただガイドブックの「おまけ程度の、国王についての説明」を読んだだけでは本当のモロッコ国王ムハンマド6世を知ることはできません!
1. モロッコ国王ムハンマド6世は町全部の水を使い果たしたことがある
Image: bladi.net
モロッコの国王ムハンマド6世は、なんとある小さな町の全ての水を使い果たしたことがあるのです。それはムハンマド6世が、フランス、ベッツにある自身の所有する城を休暇で訪れた時のことでした。ベッツの人口はおよそ1000人程。そこに300人もの側近を従えて、登場した(2016年8月24日)とのことです。そして数日後には、町全体の水が枯渇!一国の国王が小さな町で贅の限りを尽くすと…こんなことになってしまうのですね。
そもそも、モロッコの国王ムハンマド6世がこの地にやってきて、水を枯渇させてしまうなんて…地元の人はどう思っているのでしょうか?実は…ベッツの人は国王ムハンマド6世を大歓迎しています。というのも、お城の管理に、常時20人の従業員を雇っており、これが町の経済を支える大きな力となっているからです。さらに、国王が休暇でここを訪れる際には、さらに大きな額のお金が動くと言われています。町一つの命運を左右するスケールの大きすぎる話でした。
2. モロッコの店で国王ムハンマド6世にこんにちは?
Image: La mamounia
モロッコの様々な店で、国王ムハンマド6世に出会うことができます。なぜでしょうか?それだけ地元民との関わりを忘れない、「庶民派の国王」だということでしょうか?いいえ、そんな話ではありません。本当はモロッコ国王の写真です。全ての店とは言いません。しかし、カフェやレストラン、銀行…あらゆる店にモロッコ国王ムハンマド6世の写真が飾られています。私は、モロッコ最大の都市カサブランカの一画(デルブ・オマールという地区)で、モロッコ国王の肖像画や写真を専門に販売する店も目撃しました。以前から、「どうやって、皆がモロッコ国王の写真を入手しているのかな。自分でプリントアウトでもして額縁に入れているのかな?」とも思っていたので、非常にスッキリしました。
マラケシュのメディナにて。王様万歳…度が過ぎて怖い #マラケシュ #王 #政治 #モロッコ pic.twitter.com/aKys1IEiMJ
— YOSO-Walk編集長@世界X周生活 (@Shunya_Ohira) July 6, 2016
3. 国王ムハンマド6世は思いっきりビジネスに手を出している
Image: BBC
ビジネスに「手を出している」レベルではありません。モロッコの王族は完全にモロッコのビジネスを牛耳っています。彼らの所有する企業、Société Nationale d’Investissement (SNI) はモロッコ経済のあらゆる土台をつくる、「超巨大財閥」のようなものです。主なビジネスの分野として、金融サービス(銀行)、通信(電話回線)などが挙げられます。モロッコ経済における「王族だらけ」は揺るぎない事実であり、モロッコでも(非常に発言の自由が確保されないながらも)議論の的となっています。
在ラバト米国大使館は、「モロッコの全ての階層において汚職が蔓延している」とアメリカ本土に報告を行なっており、ウィキリークス(WikiLeaks)により公になった文書によると、モロッコ国王ムハンマド6世とそれの相談役にとっての権益が、「全ての大規模住宅プロジェクトに影響を及ぼす」とされています。モロッコ国王、王族、その他関係者の利益が優先されるモロッコ経済は、とっても脆弱なシステムだと言えるでしょう。「あ、モロッコの国王か。偉いんだね」で済ませてはいけません。これは皆が知るべき、モロッコの国王・王族の大きな問題なのです!
4. 国王ムハンマド6世の目の前で飲酒運転&信号無視!
Image: via Youtube
国王ムハンマド6世の車がカサブランカの道路で、赤信号を待つために停車した時のことでした(2016年10月16日)。そのすぐ目の前で、一台の車がもの凄い勢いで信号無視!近くにいた交通整理を担当する警察官が止めようと近寄ると、それを回避するように方向を変え、走り去りました。現場から600m離れたところで例の車は捕まり、さらに飲酒運転であることが発覚しました。
飲酒運転をして、信号無視をして、しかもモロッコ国王ムハンマド6世にその現場を目撃された男はどんな気持ちなのでしょうか…。そして興味深いことに、その時国王ムハンマド6世は自分で車を運転していたとのこと(個人的には…モロッコ国王が運転手をつけずに運転をするなんて…という思いです)。
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