モロッコオイル？どんなオイル？6ステップで理解するモロッコオイル

モロッコオイル…なんだ、その油は？

そんな疑問をお持ちかもしれません。私も最初に聞いたとき、何かと思いました。「日本油」といっているようなものです。

国を代表するオイルということなのでしょうか。今回の記事ではこのモロッコオイルについてご紹介します。

1. モロッコオイルとはアルガンオイルのこと

結論からいえば、モロッコオイルとはアルガンオイルのことです。アルガンオイルという名前であれば聞いたことがあるのではないでしょうか。アルガンとは、アルガンノキ（アルガンの木）という木の実（正確には種子）から抽出したオイルのことです。

日本には自生していない木ですので、ほとんどの日本の方は聞き覚えがないでしょう。モロッコでは国を代表する木といっても過言ではありません。モロッコではとても重要な木です。世界でもかぎられた地域にしか自生していません。

モロッコ南西部に多く見られます。例えばアガディールなどが有名です。街中にあるというよりは、中心の家があるエリアを少しはなれた場所を車で走ると、アルガンの木をよく見かけます。

アルガンの木はアルジェリアにも自生しているようですが、私のまわりでは「アルガンオイルといえば、モロッコだよね」という認識がかなり強い印象を受けます。このように、アルガンオイルはモロッコを代表する製品であり、このことから、モロッコオイルと呼ばれていると予想されます。

ちなみにアルガンという名前は、アルガナ村に由来して名付けられたという説があります。

ここからはモロッコオイルをアルガンオイルと呼んで説明を続けます。

アルガンオイルは美容に効果的と言われています。一言でいえば、天然の美容オイルです。

特に抗酸化作用があることで知られています。また水分保湿にも効果的だと言われています。総じて、お肌の状態を改善するのに使うことができる天然の油というわけです。

アルガンオイルには、カフェ酸（コーヒーでおなじみ）、バニリン酸、フェルラ酸、レゾルシン、カテキン（緑茶でおなじみ）などの抗酸化物質が豊富に含まれています。

アルガンオイルをお肌に塗布する方法は簡単です。よく小瓶に入ったアルガンオイルが売られています。これを購入した場合には、洗顔後に数滴を顔に垂らします。そしてやさしくマッサージをするようにお肌に馴染ませてください。これだけでOKです。

お肌に使うだけでなく、アルガンオイルは食用にもなります。と言っても油ですのでごくごく飲むわけではなく、調理の一部として使うのが一般的です。食用としてのアルガンオイルにも健康に嬉しい効果があると言われています。

2004年のこちらの実験（モロッコの被験者を対象に、ヴァージンアルガンオイルの定期的な摂取を伴う研究を実施）によると、ヴァージンアルガンオイルの定期的な摂取が、LDLコレステロールの低下を誘導し、抗酸化作用を有することが示唆されています。

ちなみにこのLDLコレステロールというのは、その量が増えすぎると動脈硬化を起こし、ひいては心筋梗塞、脳梗塞を発症させる可能性のあるもので、悪玉コレステロールと呼ばれています。

お肌に塗るアルガンオイルと食用アルガンオイルには違いがあります。

アルガンオイルを使ったものに、アムルー（amlou）があります。ピーナッツバターのようなものをイメージしてもらうと一番わかりやすいかもしれません。　これを例えば、朝食としてパンにつけて食べたりします。アムルーの作り方は簡単です。

材料

これを混ぜるだけで完成です。

モロッコオイルは高級品です。

若いモロッコ人女性が皆、気軽に愛用できる製品というわけではりません。

モロッコの様々なショッピングモールや美容専門店で、モロッコオイルを見つけることができます。

しかし…「少々手が届かない憧れの美容品」という扱いですね。

ただお土産としては、とっても喜ばれるでしょう。

モロッコを旅行する際には、是非とも大事な人のために買って帰ってみるのがお勧めです。