事件!モロッコで英語使用→時速160kmカーチェイスする羽目に…どうゆうこと?

 

morocco

Image: CIEE

 

モロッコ旅行で英語に頼った私の末路…

 

モロッコでの滞在日数が、1年と半年ほどになりました。

そんなわけで、つたないながらもフランス語やモロッコ語を使っています。

しかし、最初にモロッコを旅行した時にはほとんどが、英語頼りでした。

 

その時の失敗と、現在までにモロッコについて学んできた経験をもとに、「英語だけに頼ると、どんな恐ろしい事件が起こるのか」という可能性をご紹介したいと思います。

 

強烈なハプニングを、イラストで表現しました。まずは、雰囲気を感じてみてください。クリックで全コマ表示できます。

 

 

1. しかたなく英語を多用することに

 

一番最初にモロッコを旅行した時のことです。西アフリカを旅行した流れで、基本的なフランス語のフレーズは覚えていたのですが、それでも、まだ、自由に使いこなすことなどできませんでした。

 

そのような意味で、相手の言っていることがフランス語で全然理解できなかったのです。しかたなく、英語を多用していました。そんなことをしても、多くのモロッコ人はわかってくれません

 

2. いざ長距離バスの切符を英語だけで購入!

 

そんな中で、長距離バスに乗るために、バス会社のチケットオフィスで切符を購入しました。フランス語でなにやら説明をされますが、おそらく時刻や値段のことでしょう…と適当に聞き流しました。

 

適当にうなずいて、バスの切符を購入。出発まで数時間あったので、近くのカフェでゆっくりすることに。ヨーグルトを食べ、コーヒーを飲み(ちょっと変な組み合わせですが…)ゆっくりしていました。

 

3. 慌てた男が店内に侵入…!?

 

すると突然、外から知らない男が走ってきました。私を呼んでいます。「???」という顔をしていると、男の言葉をわずかに聞き取ることができました。

 

それは「バス」らしき単語です。時計を指差しています。

 

早めに出発するのかなと思い、一応ついていくことに。すると、タクシーに乗れと言われます。乗り込んだはいいのですが、どこに向かうのかは全くの謎

 

4. 状況を理解できない旅人を乗せ、出陣!

 

数分ほど、ものすごいスピードで走り…突然運転手が「よし!」みたいな雰囲気で叫びました。

 

目の前を指差しているので見てみると、そこにはバスが。実は、あれが「私が乗るべきバス」らしいのです。完全にカーチェイスが始まっています!アクセルを一気に踏み込み、タクシーは信じられないスピードで加速

 

バスに並走して、なにやら叫び声をあげる運転手。すると、次の瞬間にバスは止まりました。

 

私は、わけもわからないままお礼を告げて、タクシーの運転手にお金を払おうとすると「いいから行きな」的な仕草をされました。かっこいいですね(こんな優しいタクシー運転手、今、考えれば、超珍しいです!)。

 

バスに乗り込むと、謎の「拍手喝さい」!

 

5. 英語だけの日本人を見放さないでくれた

 

あとから考えてみると、ちょうどモロッコでサマータイムが始まった時期でした。私の時計はそれに対応していなかったので、時間を間違えてしまったのです。

 

もしかしたら、受付で、説明はされていたかもしれませんが、英語しか理解できなかった私は、とんでもないミスを犯していたのでした。

 

それにしても、私をどのように、誰が見つけたのかは不明です。これに関連して「モロッコはスパイだらけだ」という面白い言葉があります。モロッコ人が人の観察を得意としている国民性を表しています。

 

もしかしたら、モロッコ人ネットワークを駆使して、「行方不明になった面倒なアジア人」を探しだしてくれたのかもしれません。それにしても、すごい連携プレーでした。

 

まとめ1:モロッコでけっきょく英語はダメ?

 

モロッコ旅行で英語は、正直、全く役に立ちません。モロッコ人の8〜9割、ひょっとしたら、それ以上が英語を話さないと考えるのが無難でしょう。

 

英語を話せる人は、例えば、外資系の企業で働いているとか、海外とのやりとりがあるビジネスマン、優秀な大学の学生、観光関係の仕事をしている人です。

 

つまり、観光地にいる限りは、とても基本的な英語だけ話せるモロッコ人には会う事があるでしょう。例えば、マラケシュは、「いかにも観光の街」ですから、買い物に必要なやりとりは英語でも、できることがあります。

 

しかし、他の街に行ったり、観光エリアから外れると、やはりフランス語やモロッコ語が必要です。せっかくのモロッコ旅行です。意味がわからないで、事件に巻き込まれてしまわないように、フランス語やモロッコ語フレーズをいくつか覚えることをおすすめします。

 

私の知り合いには大学生(モロッコでは上位に入るレベルの名門校)がたくさんいますが、その多くはふつうに英語を話せます。大学にもよるかもしれませんが、そのような意味では、いい大学に行っている人は、まあまあ日常会話レベルの英語を話すことができる、という印象です。

 

もし、誰かに英語で道を聞かなければならないという場合には、若い人に聞いてみる方がいいかもしれません。または、スーツ姿で、いかにも「どこかのオフィスで働いています」という見た目の人ですね。

 

まとめ2:モロッコ旅行中は常に情報を!

 

英語が通じず、旅人にとって難易度が高いことはわかりましたが、さらに、大事なポイントがあります。

 

それは、常に情報を獲得できる状態になっておくこと。私のiPhoneをちゃんとネットに繋いでおけば、サマータイムの調整が自動で適用されるので、今回の騒動は起きなかったでしょう。

 

初めての旅行で常にネットを確保することの重要性を思い知らされる一件でした。実際、インターネットが使えれば、Google翻訳のページを開いて、日本語からモロッコ語に言いたいことを変換できます。

 

さらに、Google翻訳アプリ(iPhone用)(Android用)を使えば、ページを開く必要すらなく、素早く言いたい言葉を、モロッコ現地の言葉に翻訳してくれます。もちろん無料です。

 

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おまけ:モロッコで高まる英語熱?

 

モロッコでは、英語熱が高まっているのでは、と最近感じます。

 

子供への教育熱心な親が増えてきたということです。実際、以前から教育に力を入れる親はいたのだと思いますが、このような人が「目立っている」のではないでしょうか。

 

というのも、子供の英才教育を行うためのビジネスがとても人気を獲得しています。子供向けの、エクササイズスクールなどは、すごい人気です。モロッコでこれからビジネスをはじめるならば、教育が「アツい」でしょうね。

 

そもそも、これの背景には、モロッコ政府が運営する学校、つまり公立学校の教育には子供を預けたくないという親が増えてきているという状況があります。公立学校の先生の給料は著しく低く、それで優秀な教育を求めるのは、見当違いです。

 

今後、数年〜数十年が経過すれば、モロッコで流暢に英語を話す人が増える…かも?まだ先の話でしょうね。

 

上でも紹介した、指さし会話のモロッコ語は正直、かなり便利です。モロッコ語の基本までわかりますし、持ち運びにも困りません。

 

本を一冊持つのはいい作戦だと思いますが、やっぱり一番便利なのは、日本からポケットWiFiを借りて持って行ってしまうことでしょう。言葉の翻訳も、ルート検索も、ホテル予約も、乗り換え検索も、全部できます。

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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