【違いだらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

基本的には、誤解の連続。それが日本人とモロッコ人。地理的にも文化的にも言語的にも、交わる要素がありません。本来なら会うべきではない、とすら言えるかもしれません。それくらいに、遠い存在なのです。

 

そんな中で、私の妻はモロッコ人。こうして一緒にいます。何年も一緒に暮らしてきました。今回は、私の経験上言える、日本人とモロッコ人の違いをご紹介します。違いだらけです。だからこそ、こんなアドバイスを送ります。

 

  • 理解
  • 妥協
  • 譲歩

 

決して、相手を変えようとしてはいけません。モロッコ人はモロッコ人。日本人は日本人。いい意味での(達観したところでの)妥協の連続ができるかどうか、これが重要です。

 

1. 全ての感情を口にする

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)
 

モロッコ人は基本的に全ての感情をちゃんと口にします。悲しい、嬉しい、面倒くさい、眠い、疲れた、楽しい…など。日本人とは正反対ですね。日本の人は、感情を抑えながら「空気を読む」人種です。それが美徳とされています。

 

モロッコでは「ちゃんと言う」ことがデフォルトでよしとされています。いや、「よいか悪いか」というよりも、当たり前のレベルです。ですので、まずは、モロッコ人とのコミュニケーションはちゃんと、直球で伝えることに重きを置きましょう。

 

「これを言ったら気を悪くするかも…」と思って気持ちを押し殺すのは得策ではありません。ちゃんと言ってください。例えば「私は、こういうのは好きじゃない」という感情を表現すべきです。ただし、言い方が大事です。事を荒立てるのは目的ではありませんからね。

 

言わなきゃわからん 言わなきゃわからん

日本人が我慢して我慢して…最後に爆発。モロッコ人はポカン。そして「言ってくれればよかったのに」の一言。そんなパターンは今まで嫌というほど目にしてきました。私の妻との関係でも、最初の頃は何度もありました。モロッコ人パートナーに「言わなくてもわかるでしょ」は禁句です。ラップでぐるぐる巻にして冷凍庫に入れましょう。もう使うことはありません。

 

2. 富を見せびらかす

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

富は見せてなんぼ。モロッコには、そんな意識を持っている人が多くいることを感じます。これは、個人的にはアラブ系の意識や分化なのかなと推察しています。もちろん、人それぞれです。しかしながら、お金持ちは、お金を存分に服装や車などに反映する傾向は強めです。

 

もし、あなたにモロッコ人の友達/彼氏(男)などの類いがいるとして、これを心配すべきかというと…いいえです。どちらかと言うと、モロッコ人女性に強い意識です。私の統計では、モロッコ人男性が「富主張型&浪費型」になる傾向はそこまで強くありません。

 

ただし、お金持ちになった(または一時的な収入が発生した)時に一気に使ってしまう本性が出ることはあるかもしれません。それだけは、ちょっとだけ気をつけておくことをおすすめします。

 

富を見せびらかす理由

 

実は、富を主張することにはちゃんとした理由があります。モロッコはいまだに発展途上国です。見た目だけは発展しているかのような部分がありますが、色々とハリボテです。Wi-Fiは遅いですし、家の設計はミスだらけですし、エレベーターが壊れることも頻繁ですし、道路から謎の電線が出ていたりしますし…数え上げればキリがありません。

 

要は、アフリカです。モロッコは未だにアフリカの一部である、というのが私の完全なる見方です。サブサハラと言われるサハラ以南の国々比べると「成長している感」は出していますが、たいしたことはありません。そんな国です。いまだに、見た目が大きな意味を持ちます。高い服装をしているだけで、役所の対応が変わることがあったりします。

 

私がモロッコについて嫌いな部分でもありますが、それだけ、見た目で人を判断する「遅れた」側面があるのです。だからこそ、お金がある人は、その特性をフル活用するために(わりと無理してでも)高い服を買ったり、高級車に乗ったりします。

 

3. いつでも誰でも家に招く

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

これがなかなか厄介です。厄介と言ってしまっては失礼ですので言い換えましょう(ごめんなさい)。素晴らしい文化ではありながら、日本人にはとても息の詰まる文化。そんなかんじでしょう。

 

モロッコ人は、客人をいつでも歓迎します。とても素晴らしいことです。お客さんをもてなし、食べ物や飲み物(アツァイ=モロッコのお茶、コーラ、ハワイという名前の激甘ジュースなど)を振る舞います。いいことです。尊敬します。しかしながら、モロッコ人と一緒に住むと、日本人には窮屈な毎日になるかもしれません。

 

例えば、私は、モロッコで妻のモロッコ人と一緒に暮らしています。お客さんが山のように来ます。もはや、文字通り山です。押し寄せる客人、山のごとし。毎週のように誰かが来て、毎週のように数日泊まっていきます。

 

たぶんこれを聞いて、多くの日本の方が「それはきつい」と顔をしかめたことでしょう。大正解です。かなりきつい部分があります。特に慣れないうちは。自分の家にいるのに全く落ち着きません。これについては慣れるしかありません。

 

ともだち増殖中 ともだち増殖中

さらにたちが悪いのが、友達無限増殖パターン。平気で知らない人も家に来ます。構造を説明すると、友達が勝手に別の友達を呼んできたということ。それの連鎖です。当然、こちらは知りません。かといって、家に入れないわけにもいきません。笑うしかないですね。

 

よくあるのがこんなパターンです。私の妻の友達が三人、我が家に遊びに来ているとします。そして、その中の一人が電話を始めます。「あ、ひさしぶり〜どこにいるの?え?すぐ近くじゃん。おいでおいで!」という流れ。

 

それを横目に私は「あれ、ここ自分の家じゃないんだっけ?」と自分を疑い始めます。不思議な感覚です。

 

人を大量に招くということは…そうです、洗い物!お皿洗いが地味なボディブローになって効いてきます。土日でしっかりたまるので、月曜日から私は基本的に、家で仕事をしながら、こんなスケジュールを過ごしています。

 

  • メール等の返信&1日の仕事の把握
  • 10分の休憩でお皿洗い
  • 50分の仕事
  • 10分の休憩でお皿洗い
  • 50分の仕事
  • 10分の休憩でお皿洗い

 

こんな具合に1日が過ぎていきます。夏場の軽井沢のレストラン並みの忙しさです(分からない人は結構です)。

 

4. 皆が皆のことを知っている

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

これは、モロッコ人特有の能力です。日本ではなかなか無い経験ですのでご紹介しておきます。

 

こんなことがよくあります。友人の話をしたら「あ、知ってるよ、その人なら」ということが本当によくあります。もう、カサブランカの9割の人は知り合いなんじゃないのと思うくらいです。注)もちろん、9割は誇張です。しかし、それにしても、自分の友達同士が、実は知らないところでつながっていた、というのは日常茶飯事。

 

一応、カサブランカは、モロッコの中では最大規模です。そんな「大都市」でこれなのですから、地方の小さな町や村となると、もう、NOプライバシーでしょう。

 

いいとも悪いとも言えません。どちらでもあります。皆が悪いことができない、というのは良い面です。コミュニティのつながりが強いと(人の「顔見知り度」が高いと)犯罪などの抑止力になりますね。補足:そんな意味では、カサブランカはまだまだ、出稼ぎの人が多くコミュニティとしての結束は弱いので、他の町に比べ比較的安全ではありません。

 

悪い面は居心地のよくなさ。だらしない服で外を歩き回っていたら、友達の友達が見ていて…のようなこともあり得ますね。私なんか、特に服のレパートリーが四捨五入すると「1」ですので、穏やかじゃない話です。

 

5. 親が子に依存する

 

【誤解だらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)

 

この言い方には気をつけないといけません。否定的な響きがありますからね。しかし、実際にここモロッコで強く感じることです。かなり「親が子に依存する」傾向が見られます。あれこれと面倒を見て当たり前だ、という風潮があります。

 

親と子の結束が強いのは素晴らしいこと。連絡を取り合い、一緒に夕食を取り…といった具合です。素晴らしい家族愛ですね。しかし、これが時に、度を過ぎることも。

 

日本に比べると、モロッコでは親が子供に、面倒を見ることを求めすぎている気がします。「気がする」というのはあくまでも日本人の私として感じること。モロッコでは、親が子供を呼びつけたり、子供にディナーに連れていってもらうのは、ごく普通のことです。

 

同棲しているか、子供が家庭を持っているかは関係ありません。ですので、もし、モロッコ人と結婚したとすると、頻繁にそのお父さん、お母さんのところに足を運ぶことは当たり前になるでしょう。毎週土日には夕食を共にして…ということも珍しいパターンではありません。そうなると、難しいのが嫁姑問題ですね。

 

私のところはありがたいことに(日本人夫、モロッコ人妻という組み合わせなので)嫁姑という、日本ではありきたりな(?)問題に直面していません。もし、日本人女性がこれからモロッコでモロッコ人旦那と暮らすとなると、必ず、姑との距離の近さを感じることになるでしょう。今のうちから覚悟しておいてください。モロッコでは、この距離感は当たり前です。

 

親の子離れがない理由

 

モロッコには、親による子離れという概念そのものが存在していない。そんな気がします。親は、子を育てた分の恩恵を、成人後に十分に取り返す権利がある。そんな感じです。決して計算高い発想ではないのですが、それに近いものはあるのかもしれません。

 

「育ててもらった恩を親に返すのは当たり前」という意識でしょうか。親孝行という意味では素晴らしいことです。しかし、時に、度を超した、親による子への依存が見られます。これもアラブ的な文化だと思っています。

 

例えば、頻繁に親を食事や旅行に連れて「いかなければならない」といったパターンですね。そういうものは自発的に、ちょうどいい関係のなかでやればいいと思うのですが、時にものすごい直球で命令のように求められることがあるようです。うちは本当にありがたいことに、妻のお父さん、お母さんと、とってもいい関係を築けています。

 

しかし、モロッコ人の中でも(当たり前とは思いつつも)親によるグイグイ感の強さに疲れている人は多く見られます。

 

モロッコでは、何世代にもわたって、とっても近い距離感で生活をする、というのが普通です。田舎では特にです。カサブランカでさえ(時代と共に距離が広がっているものの)いまだに強い家族のつながりがあります。

 

その結果として「子供が親の世話をする」というのが当たり前になっています。日本からやってきた私が、この国の文化にあれこれと口出しをする権利なんかありません。しかし、日本人的には、この距離感が窮屈に感じることはあるかもしれません。これから、モロッコに移住する人は、今のうちに知っておくべきでしょう。

 

モロッコの中高年の孤独

 

これと同時に、悲しさも感じるわけです。それが、モロッコの中高年の孤独です。家族に依存する傾向にあるので、子供が遠くの町に住んでいたりすると、一気に社会から切り離されてしまいます。

 

日本では、中高年の方でも趣味で知り合った仲間がいたり、近所に友達がいる、というのが一般的ではないでしょうか。私の印象では、例えば、お母さん(またはお母さんを卒業したくらいの)世代には、ママ友がいます。

 

しかし、モロッコでは違います。そのような中高年の方同士のつながりが無いように思えます。もちろん人によります。しかし、特に、都市部のそのような世代の人は、一緒に出かける人がいない傾向にあるような気がしています。孤独ですね。だからこそ、子供に電話をかけて長話の一つや二つはしたくなる。こういうことです。仕方が無いことですね。

 

さいごに

 

日本人、モロッコ人が仲良くやっていくためのコツは、お互いを理解すること。当たり前を当たり前と思わないこと。一度、ゼロになる。そういうことです。だからこそ、認識の違いをいくつかご紹介しました。

 

本来「わかり合えるはずがない」くらいに思っていた方がいいでしょう。それの方が気が楽です。そんな中でも、ちょっとでも相手の文化を理解して歩み寄って、お互いが気持ちいい状態で一緒に過ごしていければ理想ですよね。

 

とにかく、日本で培った日本の常識を押しつけないこと。日本人とモロッコ人のカップルとなると、一番気をつけるべきは、第一の項目「全ての感情を口にする」です。これが最初の障壁となります。特に、例えば遠距離恋愛をしているとすると、余計に感情が正しく伝わらなかったりします。

 

そして、結婚後は、家族全体を巻き込んだ「まわりの人との距離感」の話です。プライベートの時間を非常に重要視する人にとっては大変かもしれません。しかし、もしモロッコで暮らすとなると、避けることはできません。大事な文化です。

 

このように、ステップごとに異なる理解が必要になるような気がしています。それぞれを順々に、一つ一つこなしていきましょう。

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

モロッコLINEスタンプ、できました
  

→モロッコ旅行者は、とりあえず、このスタンプをどうぞ


モロッコ旅行者必読の人気記事




【ポケットWiFiに超感謝】モロッコ旅行必須iPhoneアプリ7選
【危険】モロッコ一人旅で絶対してはいけない7の過ち【女性旅行者は特に】
【大公開】モロッコ旅行の服装で“恥をかかない”8の鉄則【服装のコツ】
【損したい人閲覧禁止】モロッコ旅行前徹底チェックリスト8

モロッコのニュース




モロッコのコラム




モロッコ旅行ガイド


 

 

 

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

【違いだらけ】日本人とモロッコ人がわかり合えない5つの理由(特に恋愛)