5つのポイントで知るモロッコ旅行のコンセントと電圧(おすすめ変換プラグも徹底比較)

 

モロッコ旅行のコンセントと電圧

 

モロッコ、カサブランカのスターバックスからお送りしています。今回は、私のようなパソコンやスマホを日常的に使いまくる人にとっては、死ぬほど大事な話。そう、コンセントです。

 

モロッコでも屈指の、カフェから電力を吸い上げてきた男である@Shunya_Ohiraが、モロッコのコンセント事情をご紹介。特に、モロッコ旅行者が知っておきたいポイントを網羅します。

 

*混乱を招きやすいので、語句を以下のように統一して使用します。

  • 壁にある穴=コンセント
  • 充電ケーブルにある尖っている方=プラグ

 

Useful sources: Wikiconnections, Power plugs and sockets of the world

 

1. モロッコのコンセントはE型とC型

 

モロッコのコンセントのタイプは、E型とC型です。ただし、私のモロッコ生活での経験上、圧倒的多数がE型です。カフェ、バスのターミナル、レストランなど、あらゆる場所でパソコンの充電のために使ってきましたが、記憶している限り、ほぼ全てがE型です。

 

スタバもE型のコンセント

モロッコのコンセントの種類と持っていくべき変換プラグ(スターバックスの様子)

今、この記事を執筆しているのがスターバックスですが、ここのコンセントもE型です。銀色の丸いものが見えるでしょうか?これの左右に、2つの穴があります。スターバックス等、モロッコのカフェでは、こんな具合に、いたるところにコンセントがあります。使い放題。日本では「充電はお控えください」というスタンスのカフェもありますが、モロッコではまず、そんなことはないですね。

 

E型とC型の違い

 

そもそも、E型とC型の違いはわずかです。どちらも2つの穴があります。つまり、プラグは2つの丸い棒が突き出ているものを使います。そして、E型には、コンセント側に(邪魔な)1つの棒がついています。ですので、プラグ側に、これがぶつからないように、凹みが必要になります。一方で、C型には、この邪魔な棒がありません。

 

コンセントの種類 どれくらい普及しているか 見た目の特徴
E型 (私の経験上)モロッコのほとんどがこのE型である コンセント(壁)側に棒が1つある
C型 (私の経験上)少数派 コンセント(壁)側から棒が出ていない

 

2. モロッコに持っていくべきプラグはE型

 

モロッコ旅行のコンセントと変換プラグ
カサブランカのスターバックスでMacを充電中(ユニバーサル型の変換プラグ+日本の充電器)

 

モロッコ旅行に持っていくべき変換プラグとして、 E型かC型かどちらを選ぶとすれば…私であれば、E型をお勧めします。ただし、一番確実なのは、あらゆるタイプに対応しているユニバーサル型を用意することです。

 

私自身、特にモロッコのコンセントにピンポイントで狙いを定めることなく、いつも、ユニバーサル型のプラグを使っています。他の国を旅行することも頻繁にあるので、どこでも使える方が圧倒的に便利です。他の国を旅行する予定が全くなく「数百円でも節約したい」という人は、E型に特化した変換プラグだけでもいいかもしれません。

 

3. ユニバーサル型の変換プラグとは

 

ユニバーサル型の変換プラグとはつまり、世界中の全てのコンセントの形状にフィットするプラグのこと。これを、日本で普通に使っている充電ケーブルの先端(つまりプラグ)につなげて、国に合わせて、先の形状を変えます。ユニバーサル型の変換プラグは、大きく分けて、(1)パーツを付け替えるものと、(2)プラグ部分を出し入れするもの、の2種類があります。

 

どちらにも良し悪しがありますが、どちらであっても、モロッコ旅行で問題なく使うことができます。両方のタイプの変換プラグを使ってきた個人的な意見を以下にご紹介します。

 

(1) パーツを付け替えるもの

 

まずは、パーツを付け替えるタイプの変換プラグについてです。ちょっとしたロボットのような組み立てを楽しめます(?)が、これがいちいち面倒だと思う人もいるかもしれません。

 

パーツを付け替える変換プラグの強み

 

これの強みは、ある程度荷物が軽くなる可能性があることです。不要なパーツは外して日本に置いていけるので、最小限の変換プラグだけで海外旅行が楽しめます。さらに、コンセント側にあまりスペースがない場合でも、ほとんどの場合、問題なく使えます。「スペースがない」とは、つまり、コンセントの穴が何個も並んでいる状態です。4つの穴に対して、3つがすでに埋まっている状態。残りの1つにプラグを差し込む時に、他の3つのいずれかにぶつかってうまくいかないことがあります。パーツを付け替える変換プラグは基本的にスリムなので、そんな時に強さを発揮します。

 

パーツを付け替える変換プラグの弱み

 

整理整頓が苦手な人は要注意です。このタイプの変換プラグは、パーツを紛失してしまう危険性があります。あえて「危険」という言葉を使いました。モロッコ旅行中に、大事な一部のパーツを無くして、パソコンやスマホ、はたまたカメラが充電できなくなってしまう可能性もあります。これは要注意です。

 

(2) プラグ部分を出し入れするもの

 

モロッコ旅行の充電器(変換プラグの一例)
こんな感じで「ガシャン」と出し入れ可能

 

続いて、一体型です。全てが一つのボックスに収まっています。モロッコ旅行であれば、上の画像のように、2本の棒を突き出すだけでOKです。大きさは、私の手の感じでお分りいただけると思います。

 

プラグ部分を出し入れする変換プラグの強み

 

これの強みは「部品の紛失が防げる」こと。全体が一つのボックス型になっているので、パーツとして失くすことがありません。モロッコ旅行では、E型に対応したプラグの先端を選んで使うことになります。さらに、商品による違いもありますが、中には、USBポートも一体となっているものがあり(上の画像の、私の愛用する変換プラグには2つのUSBポートがあり)、これが非常に便利です。一つの変換プラグを使うだけで、同時に、カメラ、スマホ、タブレット…などを充電できます。このメリットはかなり重要。カフェなどでの限られた時間で複数のデバイスを同時に充電するだけで、モロッコ旅行の効率性が一気に高まります。

 

プラグ部分を出し入れする変換プラグの弱み

 

弱みとしては、少しかさばることが挙げられます。組み立て式ではないので、余計なパーツを日本に置いておくことはできません。まとめて、一つのボックス型の変換プラグをモロッコまで持っていくことになりますね。ただし、ボックスそのものがそこまで大きいわけではない(上の画像を参照のこと)ので、致命的なデメリットではない、というのが私の個人的な感想です。

 

▶︎ 上の画像でも登場した私の使っている変換プラグはこちら:「海外変換プラグ 2USBポート旅行充電器」(善し悪しを比べた上で、私としては、こちらの「出し入れ型」の方が使いやすくオススメです)

 

「パーツ付け替え型」VS「出し入れ型」の比較まとめ

 

上記の特徴をまとめると以下のようになります。

 

変換プラグの種類 重さとサイズ感 整理しやすさ フィット感 複数デバイスの充電
パーツ取り替え型 軽い(最小限) 部品を無くしやすい 狭くてもOK 1つのみ
出し入れ型 普通(取り外せない) 全て一体なので安心 他のプラグの邪魔になることもある 複数可(上の例では1つのプラグと2つのUSB)

 

それぞれの変換プラグの総評

 

パーツ取り替え型:[usr 3.8]

出し入れ型:[usr 4.5]

 

4. 変換プラグは何個必要?

 

モロッコ旅行に、一体、何個の変換プラグを持っていくべきか。これも重要な話です。時と場合によります。複数人の旅行であれば、一人一個を用意しておいて損はないでしょう。逆に、一人の旅行であれば、何個も用意する必要はありません。

 

2つあっても損はない

 

ただし、例外はあります。明らかにものをなくす傾向のある方(そう、そこのあなた…!)は、2つ持っておいても損はありません。そういう私が、ものをなくす常習犯。上でご紹介した「パーツ付け替え型」と「出し入れ型」の両方を使ってきましたが、前者は、ことごとく無くしました。なので、何回も買い足しています。

 

さらに、個人的に日々思うことなのですが、同時に複数のデバイスを充電したい時には、是非とも2つ(場合によってはそれ以上)の変換プラグがあると非常に便利。例えば、日本からヘアーアイロンをモロッコに持っていくとします(私の妻は、日本製のものをモロッコで使用しています)。すると、パソコンを使いたい私と、ヘアーアイロンで髪をストレートにしたい妻の間で、火花が散ります。一緒にモロッコ旅行をする仲間の人数や用途に応じて、検討してみてください。

 

延長という技 延長という技

または、延長コードという手もあります。これがあると、一つの変換プラグに対して、複数のデバイスが充電できて便利です。また、カフェなどで近くにコンセントがない場合でも、グイーンと伸ばして使えますので、一気にデジタルノマド感が出ます。モロッコでは、カフェによっては、この「グイーン」がジャングルのようになっていることもあります。特に学生がたむろするとカフェです。そして、往々にして、そんな学生たちの使うパソコンは、ゴツゴツの超巨大。

 

そして、記事の後半は電圧についてです。モロッコの電圧は日本とは違いますので注意が必要です。

 

5. モロッコの電圧は220V50

 

モロッコの電圧の基準は220Vです。日本に比べると強いのが特徴です(ちなみに周波数は50ヘルツ)。これを知らずに日本の電化製品を使うと、電圧の高さで、火花が散ることがあります(私はこれを「アラブの花火」と呼ぶとか、呼ばないとか─ロマンチックなあなたにこのフレーズをお譲りします)。ですので、日本から電化製品を持っていく前に、この電圧に対応しているか確認しましょう。

 

  • 電圧=220V
  • 周波数=50hz

 

電圧が対応していない場合は変圧器を持参

 

お持ちの電化製品に書かれている電圧が、モロッコの22oVという電圧に対応していないとなると…変圧器が必要です。これが厄介なので、注意してください。まず、とにもかくにドッシリとしていて重いです。モロッコ旅行の邪魔になること間違いなし。出来るだけ、電化製品は最初から220Vに対応しているものに統一しましょう。変圧器を使わないで済むのが理想です。上で、妻が日本製のヘアアイロンを購入したと言いましたが、ちゃんとAmazonで220v対応のものを選んでいます。

 

変圧器を使うとなると、いちいち充電するだけで、ものものしい設備を用意することになります。[モロッコのコンセント(壁の穴)]→[変換プラグ]→[変圧器]→[お目当ての日本の充電器]→[日本のデバイス]です。考えるだけで邪魔くさいですね。

 

さいごに

 

今回は、長々とモロッコの充電と電圧について語りました。普段から、カフェ、駅、電車などで仕事をするのが日課になっている私。前々から、「充電学」についてはお話ししたいと思っていました。お付き合い頂き、ありがとうございます。

 

ちなみに火花が出るのが怖いという人にちょっとしたおすすめがあります。例えば、延長コードを使うとします。延長コードにプラグを装着して、それをコンセントに差し込んだ後、最後にデバイスのプラグをコンセントに差し込むとバチッとなります。分かりづらいと思いますので、以下をご覧下さい。

 

バチッとなるパターン(×)

  • 延長コードの先端に変換プラグを装着
  • その変換プラグをコンセント(壁)に挿す
  • 最後に延長コードに日本のお手持ちのデバイスの充電器のプラグを差す

 

バチッとならないパターン(○)

  • 先に日本のお手持ちのデバイスを延長コードに挿す
  • 延長コードの先端に変換プラグを装着
  • 最後に(変換プラグ装着済みの)延長コードをコンセントに挿す

 

大事なのは、延長コード(日本製)と充電器(日本製)をつなぐ行為が最後にならないようにすることです。何気なくこれをやってしまうと、バチっとなって、ゾワゾワします。

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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