【コロナ+】2021年モロッコのラマダンはいつ?大丈夫?(現地から報告)

 

2021年モロッコのラマダン

 

2021年のモロッコでのラマダンが数日後に迫りました。この記事を執筆している今日は、4月9日(金)です。数日後にラマダンが始まりますが、毎年、ラマダンの日が正式に決まるのはその前日です。月(←moonの方)の状態を確認して発表されます。

 

4月13日追記:2021年のモロッコのラマダン開始は14日です。公式に発表されました。

 

ラマダン全般についてのもう少し詳しい記事は以下をどうぞ。

 

関連記事 モロッコのラマダン/断食の時期と飲食+観光:旅行時には食事ができない?

 

コロナの猛威+ラマダンでそわそわ

 

コロナが一向におさまらない。そんな中でのラマダン。皆がそわそわしています。

 

具体的には、こんな傾向が見られます。

 

  • ラマダン前にできるだけのパーティーの類いをしておこう
  • ラマダン前に外食で騒いでおこう

 

「夏休みが終わる寸前に宿題に必死になる」やつに似ています。同じようなものです。「お、もう終わってしまう」という焦りに襲われて、皆が、今できることを模索しています。

 

本格的に外出がしづらくなる模様

 

2021年のモロッコのラマダンと散歩の今後
散歩風景(これから1ヶ月は散歩中に水を飲めないことに)

 

モロッコでは、ラマダン時期に「人が群れる行為」が厳しく制限される模様です。少なくとも、カサブランカについては、今のところそんな話になっています。※モロッコでは、予定と結果が食い違うことが日常茶飯事ですので、こんな表現をしています。

 

レストランはどうなるのか

 

ラマダンを控えた外食
柄にもないフォアグラのリゾット(無理に太らされた鳥に申し訳ないので普段は食べないのだけど…妻の要望で)@F. Kabbajというレストラン

 

実際、今日レストランで夕食を堪能しました。そう、他の焦った人々のように。私もその一人です。急いで、外食。※普段は質素生活ですので、どうか誤解のないよう。主に1日の食費は500円未満でやっています。

 

(ニュースの情報は結構あてにならないので)お店の人に、聞いてみました。実際のところ、ラマダンでの営業状況はどうなるのかと。すると、お昼(つまり、モロッコ人は断食により食事ができない時間帯)には、外国人向けに営業するとのこと。なるほど、外国人が来る可能性があるから、という理由でお店を開けるようです。

 

外国人向けに営業はできるらしい

 

私のこれまでのラマダンのイメージですと、カフェやレストランはことごとく閉まるもの。さらに、今回のコロナです。「より一層閑散とする」ことが予想されますが、そんな中でも、ひっそりと営業を続けることは可能みたいです。

 

2021年モロッコのラマダンの懸念材料

 

マスク生活に加えて(日中に)飲食できないことでストレスUP

 

ただでさえ、ラマダンではイライラする人が増えます。これがコロナによる閉塞感とマッチした時に、どうなるか。カサブランカでは特に、渋滞がひどいので、車を運転する人のストレスがすごいことになりそうです。

 

レストランやカフェの存続はいかに

 

至上命題ですね。こちらも、ただでさえ危機的状況ですから。コロナの影響で、多くのカフェレストランで、明らかに質が落ちていることがわかります。人気店であっても「冷凍ですね」とはっきりわかることすらあります。

 

大変な状況はわかります。しかし、あまりにも質が落ちている。そんな状態です。うちの近くにあるBe Wokというアジア系(一応「寿司屋」的な位置づけ)のレストラン一店舗が潰れました。Be Wokは色んな場所に店舗を抱える古株です。そんな会社でも、このようなダウンサイズを余儀なくされました。世知辛いですね。

 

2021年モロッコのラマダンで稼げる人

 

モロッコのラマダンで稼ぐ人々
この場所も近所(ここを歩くと普段は物乞いをしている方がいます…)

 

「稼げる人」もいます。ラマダンでは、モロッコ人皆が、ほぼ例外なく、(少なく見積もっても)2倍信心深くなります。そんな雰囲気になるのです。結果的に、道で生活されている人(物乞いをする人についてはこちらの記事をどうぞ)には、施しが多く集まります。稼ぎ時です。

 

是非とも頑張って欲しいものです。このタイミングでちゃんと稼がないと大変かもしれません。

 

若者のラマダンに備えた羽伸ばし

 

ラマダンになる前に。そんな免罪符をフル活用して、多くの若者が旅行をしたり、パーティーをしたりしています。私の知り合いを見る限り、その傾向を強く感じます。マラケシュから少し行ったところの「なんちゃって砂漠」でダンスしたり、バーで友達とお酒を楽しんだり。※モロッコ人とお酒についてはこちら。

 

かくいう私の備え

 

我が家では、ラマダンに向けて、食料の確保に奔走しています。決して、ラマダン中に何も食べ物が買えなくなるというわけではありません。しかし、フトールというものがあります。お昼には食べられませんが、日が沈んでからは食べられます。

 

ラマダンの食事 ラマダンの食事

フトールとは、朝ご飯という意味です。しかし、ラマダンの文脈では、日が沈んでから食べるその日唯一の食事を意味します。通常、家族皆で食べたり、友達と集まって食べたりします。和気あいあいで、素敵なひとときです。カロリー満点のメニューが一般的。断食せずに食べたら、文字通り「フトール」こと間違いなし。

 

そして、コロナです。基本的に、夜はすぐにお店が閉まります。この2つの事実が重なった時の結果がこちら。

 

朝や昼は食べられず、夕方や夜のフトールの時間以後になっても、コロナのせいで外食はできなない。

 

つまり、1日中、完全に外食ができない

 

外国人は例外ですが、モロッコ人は大変です。通常であれば、フトールの時間以後に夜の町に繰り出して、食べたり、カフェでゆっくりしたりするのが日常でした。今では、それすらできません。恐ろしい事態です。

 

そんなわけで、我が家ではフトール用の食事を大量に発注しました。自炊ではありません。モロッコには「ファム・ドゥ・メナージュ」という、いわゆるお手伝いさん、家政婦さんがいます。掃除も料理も頼むことができます。そんなお仕事をする方に、大量のラマダン中の食事を注文しました。冷凍庫がこれでいっぱいになることでしょう。

 

明日あたりにはもらえるはずです。

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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