【マスク…大丈夫?】モロッコ2020年12月のコロナ対策状況

 

【マスク…大丈夫?】モロッコ2020年12月のコロナ対策状況

 

モロッコにおける2020年12月現在のコロナ対策状況をご報告します。特に、カサブランカにいるので、この町での状況がメインになるかと思います。カサブランカは、モロッコの中でも新型コロナウィルスの蔓延に苦しめられているエリアです。

 

モロッコ人のマスクの着用率

 

モロッコの人々のマスク着用率
クイズ「モロッコの人々はマスクをしているでしょうか?」答え:「平然としていない方々もいらっしゃいます」

 

モロッコでのマスクの着用率は、日本に比べると…首をかしげたくなるレベルです。しかし、日本のマスク着用についての優秀さ(もとから、日本ではマスクを着けることがあり得ますからね)を考えると、比べる相手を間違えているのかもしれません。

 

カサブランカの町中(特に、マーリフ、ラシンなどの地区)を歩いていると、見たところ、着用率はおよそ80-90%といったところです。これを高いと取るか低いととるかですが…99%付近であるのが普通だとすると…「着けていない人がやや目立つ」状態です。

 

私としては、モロッコ人がこれだけマスクを着用していることが、もともと違和感おおありなので、よくやっている(偉そうな言い方で申し訳ありません)方だと感じています。本来は、一般的なモロッコ人の頭の中には「マスク=病院の人がするもの」くらいのイメージが定着していたはずです。その状態から、現在の「大半が着用」まで移行しただけで、大きな変化でしょう。

 

たま〜にフェイスシールドをしている人も見かけますが、かなり希です。これについては、日本でもマイナーなはずです。そして、先の「80-90%」という体感について、補足事項があります。

 

実は「マスクを着けている=コロナ対策ができている」とは言い切れません。というのも、一応着けているものの、鼻が出ている人がいます。惜しいですね。たしかに着けてはいるのですが、効果のほどはわかりません。それよりたちが悪いのは、あごにマスクを着けている人です。けっこういます。コロナがあごから侵入するタイプの感染症であるならば、完璧なのですが。

 

このような「とりあえず、着けてます」という人や、「いつでも、口にまで引きあげることができるスタンバイ状態です」という人がいます。「ちょっと…ずれてますよ」と言うことはしませんが、心なしか、近くを歩く時は気になります。特に、道の向こう側にいる友達と大声で話している人がいると、二人の間(つまり、道路側)には、大いにつばが飛び交うことになるので、華麗に回避するのが日課です。

 

レストランやスーパーでの対策

 

【マスク…大丈夫?】モロッコ2020年12月のコロナ対策状況
モロッコで(そしてフランスで)お馴染みのスーパーマーケットである「カルフール」の入り口に設置してあるディスペンサー

 

レストランやスーパーでは、ちゃんと、手指消毒液の設置が徹底されています。カフェ、レストラン、洋服やなど…どこにいっても、入り口に仰々しい機械(足で踏んで上部から液体を出すタイプ)または、ボトルが置いてあります。

 

しかし、いつも気になって観察しているのですが、店内に入る人がこれを使うことを習慣化しているかといえば…大半は「NO」です。浸透していない、というのが現状でしょう。

 

ただし、消毒液を塗りたくりたい派である私(コロナ前から、モロッコでは手指を消毒することを日課にしている)としては、いろんな店の出入り口に設置してあるので助かります。

 

また、いわゆるお高いレストランであるほどに、「コロナ対策、しております」という意識が強いのも顕著です。例えば、カサブランカの「ポール アンファ」で、クレジットカードで支払いをしたところ、これでもかという量のアルコール消毒液をカードに噴霧してもらいました。カードから水滴がしたたるほどです。ふと思いますが…カード的にそんなにぬらして大丈夫なのでしょうか。

 

ただ、それだけの対策をしてくれる心遣いにはとっても感謝しています。

 

公的機関での対策

 

公的機関全体について言うことはできませんが、最近ちょうど、役所に出向く機会がありました。さすが政府機関といったところで、壁には、いたるところに「マスクを着用しましょう」といったポスターが貼られています。

 

しかし、対策が完璧というわけではありません。実際に観察してみましたが(モロッコ人ばりの観察能力を最近、手にしてきたのかもしれない…と密かに実感中)鼻を出している人が目につきますし、完全にマスクをせずに働いている人もいました。かなりの意思の強さを感じます。

 

私が感じるのは…このような状況下で、いかに自分の身を守るかです。周りの人を変えることはできませんので、自分自身でできることに意識を向けるしかありません。このような理由で、より強く、消毒液の携帯を忘れないように、心がけています。

 

握手やビズ(頬のキス)は今…?

 

ソーシャルディスタンス@モロッコ
カサブランカの空港で「イェーい!」となりたいところを我慢して、必死にソーシャルディスタンスを確保

 

モロッコには、皆さんご存じのビズというものがあります。これは、つまり、キスです。皆が皆するわけではありませんが、若い世代を中心に(大まかに言えば、年配というよりは、若い〜中年の男女がメイン)挨拶として、頬をあわせます。フランスからの影響でしょう。

 

そして、握手も非常に一般的です。いずれにしても、モロッコには、もともと、挨拶のたびに体が触れあう文化があります。コロナウィルス蔓延の今、これがとっても大きな脅威になっています。むしろ、これがあるからこそ、コロナが流行していると言うこともできるかもしれません。

 

では…2020年12月の段階で、モロッコ人はどのように握手やビズを捉えているのか。確実に減っています。私の周りでは、ほぼ皆が、やめるようになりました。しかし、久しぶりの人にあった時に「オー、ボンジュール!サバ?ラバス?ベへル…etc(相変わらずのフランス語とダリジャ=モロッコ語が混ざったながーい挨拶)をして、不意に、ハグやビズをしそうになってしまうことがあります。

 

そして「あ、ダメだった」というようにギリギリで回避するパターンがあります。なんとも、もどかしいものです。モロッコの人々にとって、このスキンシップは大事な挨拶であり、大事以前に当たり前のものなので、これを意識的に避けるのは簡単ではないでしょう。日本人的には、例えば、誰かに会った時に「絶対にお辞儀をしてはいけない」と決めても、不意にやってしまうはずです。

 

モロッコで、皆が握手やビズをしだしたら、やっと「コロナが去った」と言えるのではないでしょうか。そんな日がいつ来るのか…という思いですが、希望は捨てずに頑張ります。日本からのたくさんの「モロッコ旅行がまんできない予備軍」の皆さんのためにも、私はできるかぎり、モロッコのコロナ蔓延に寄与しないようにいたします。

 

 

 

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こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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