モロッコの首都はラバト？カサブランカ？２分で理解できるモロッコの首都

モロッコ、カサブランカ在住の@Shunya_Ohiraです。

「モロッコの首都は…」という話になると、よく日本の友達が勘違いをしている傾向にあるので「モロッコの首都」について詳しくご紹介します。

1. モロッコの首都はどこ？

まずは、結論から言います。モロッコの首都はラバトです。もう一度言います。ラバトです。しかし、なぜだか、モロッコの首都がカサブランカであると勘違いしている人が多くいるという現状があります。私が「カサブランカに住んでいます」と言うと、「あ、モロッコの首都の…？」と言われますね。

2. なぜモロッコの首都が勘違いされるの？

あまりにも気になったので色々と調べてみました。まず、モロッコの首都がカサブランカであると誤解される理由の一つに、「名前のインパクト」があるようです。考えてみて下さい。ラバト…そしてカサブランカ。どちらの方が、聞き覚えがあるでしょうか？ほとんどの人がカサブランカと答えるはずです。

昔の映画ですが『カサブランカ / Casablanca』という作品があります。超大ヒットを記録したこの映画のイメージを持っている人もたくさんいるのかもしれません。

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3. 首都を誤解する理由はもっとある？

さらに、こんな理由もあります。カサブランカはモロッコでも最大の都市です。なんとなく、「一番大きい都市＝首都」として考えてしまいがちなのではないでしょうか？経済を見ても、モロッコ経済を背負ってたつのはカサブランカです。カサブランカに住んでいると分かりますが、モロッコ各地からたくさんの人が出稼ぎに来ています。

例えばタクシーの運転手には「地方で生まれたけどカサブランカに一家で移住してきた」という人がよくいます。少なくとも、私自身、そのような人と話すことが頻繁にあります。

ちなみに、カサブランカは物価も高いです。水といった生活必需品の値段は、他の町と大きな差はありませんが、住宅の高さには驚きます。モロッコは、物価が安い国として有名ですが、カサブランカの住宅は、ふつうにヨーロッパの国々（パリ程ではありませんが）に匹敵するほどの値段です。

4. 本当の首都ラバトはどんな町？

（＊写真の中で丸く囲ってあるのは、カフェのテラス席です。庶民的であるのにとってもお洒落！ラバトにお越しの際は要チェックです！）

では、本当の首都ラバトについても考えてみましょう。実際、首都と言われるからには…なにか特別な特徴があるのではないかと、思いたいですね。まずは、私がラバトという町に抱いているイメージです。それは2つあります。一つ目は「政治」の町。そして二つ目が「お上品な人たち」の町。残念ながら、（自虐的ですが）カサブランカは決して、上品な町ではありません。モロッコ最大の都市ですが…「雑な雰囲気」があるのです。

それに対して、ラバトは、お上品で、礼儀正しい人たちが住んでいるという全体的なイメージがあります（←このイメージには、私の周りにいるモロッコ人も賛成）。実際、旅行でラバトを何度も訪れていますが、これは毎回感じることです（カサブランカと対比していることで、余計に際立っているのかもしれませんが…）。

さらに政治についてです。ラバトはモロッコの政治の中心地です。大使館は、ほぼ間違いなく、ラバトにあります。「公務を行なっている人が多く住む町」といえば、なんとなく雰囲気を感じてもらえるのではないでしょうか？ラバトの町並みは、とてもきれいです。公園が多く確保され、緑が町にうまく調和しています。

5. 首都ラバトがオススメな理由とは？

モロッコ旅行をする時に、ラバトを選ぶ人は残念ながら少ないものです。しかし、個人的にはラバトはとってもおすすめです。人が優しくて、安全に旅ができて、「過度に観光地化していない」絶妙な位置づけでしょう。旧市街といったら、フェスかマラケシュが有名ですが、ラバトにも「青と白」の美しい旧市街があります。

長期間モロッコに住むという場合にもラバトがオススメです。私は、ある事情でカサブランカにいますが…いつかは、ラバトに住んでみたいものです。マラケシュは観光地化しすぎているので…個人的には、あまり住みたいとは思いません。日本人に人気なので、もちろんいい点もあると思いますが。

モロッコの首都は？という疑問から多くを知る

いかがでしたでしょうか？「モロッコの首都ってどこよ？」という何気ない疑問から、派生して、色々な情報をご紹介しました。ただ、「ああ…そっか。首都はラバトなのね」で終わるのではなく…モロッコについて、もっと興味を抱いて頂けたら嬉しいです。