カサブランカ空港の入国手続きを7段階で世界一詳しく解説（ムハンマド5世国際空港）

カサブランカ空港を、何度も何度も何度も利用してきた@Shunya_Ohiraです。今回はみなさんからのご要望にお応えして、カサブランカ空港（正式には、ムハンマド5世国際空港）での入国手続きの手順を、モロッコ現地から（現在の拠点はカサブランカからほど近いモハメディアという場所です！）超詳細にお教えします。

手順1. 飛行機から降りて空港へ

どうか「こんな当たり前のこと書くな！」と怒らないでください。“超詳細に”説明すると宣言したからには、本当に細かく書きます。飛行機から降りる際のポイントはあえて言うならば、落ち着くことでしょうか。あまり海外旅行に慣れていない人にお伝えします。モロッコ旅行で初めて、空港内のシャトルバスを利用することになるかもしれません。

飛行機から降りて、シャトルに乗って、空港の建物まで向かうパターンです。その場合には、全乗客を一つのシャトルに乗せず、2-3回に分けるのが普通ですので、1台目に乗れなくても、焦らないでください。大人しく待ちましょう。さあ、続いては、シャトルを降りてからです。

補足

そして、もちろん、シャトルバスに乗ることも、滑走路のあたりを歩いて移動することもなく、飛行機から直結で空港に入れることもあります。航空会社による違い…とはっきり言い切ることはできませんが、カタール航空での移動では、直結型でした。

手順2. 入国審査を目指し歩く

シャトルを降りて、建物に入ると、ほとんど道は明白です。しかし、念の為に説明しておきますと、二種類の道があります。1つ目は、乗り換えをする人のための道。2つ目は、モロッコに入国する人のための道。入国の人は、“Immigration”の表示がある道を進みましょう。

カサブランカ空港では、看板は常に上にあると思ってください。見上げれば、黄色い看板があり、どっちに行けばいいのかを教えてくれます。カサブランカ空港は、決してハブ空港（乗り換えをする人がたくさんいる空港）ではありません。なので、ほとんどの人が入国審査の道を進みます。大概は、この群れについて行けば大丈夫です。

手順3. 入国審査の前にチェック

“入国審査に挑戦だ”というほど、難しいことはありません。パスポートを見せて、スタンプを押してもらって…それだけです。私の経験上、ほとんどの場合、あれこれ質問されません。ちなみに、今回は2017年11月の例ですが、一言も質問されず、逆に、寂しいくらいでした。

もう少しここでの流れを詳しくお教えしましょう。カサブランカ空港には、入国審査のための大きなスペースがあります。ここまでたどり着くと、すぐ、人の列が見えます。まずこの部屋に着いたら、左右を見渡しましょう。重要です。と言うのも、入ってすぐの、左と右の両方に、入国カードが用意されているからです。右と左どちらでも構いません。もし飛行機でカードを何ももらっていない場合には、ここから一枚もらい、記入しましょう。

2019年12月更新：上記の入国カードですが、なんとなんと廃止になりました！飛行機で「入国カードください」と言ったら、「もうないですよ」と返され焦りました。これからは、もう、入国カードをもらうことも、記入することもありません。意外と面倒だったので助かります！

通常、台には、ペンは用意されていません。なので、必ず1本や2本持参しましょう。そうは言いつつも、私は完全にど忘れしていたので、すぐ近くにいた空港職員に借りました。私と同じような忘れっぽい人は…ペンを借りたければ、“アファクアティニスティロ（ペンを貸してください）”と言いましょう。すると、安っぽい（インクの出が極めて悪い）青いペンを貸してくれます。記入が終わったら、“シュクラン（ありがとうございました）”と言いペンを返して、前にある列に並びましょう！

カサブランカ空港の入国手続きを7段階で世界一詳しく解説（ムハンマド5世国際空港） — 英語とフランス語ごちゃ混ぜ…どちらの言語でも大丈夫です（日本語はさすがにダメ）！

手順4. 入国審査の列に並ぼう

2019年12月更新：ここに到達する前に、「モロッコ人」か「外国人」かの二通りで、大きくルートが分かれるようになりました。その場で不明な場合には（普通その場に、係りの人がいるので）職員の人に聞いてみてください。または、明らかに、外国人がどちらに向かっているか見ているだけでわかるので、難しいことはないでしょう。

列に並ぶ際にも、注意が必要です。注意というよりは…ちょっとしたコツでしょうか。基本的には、左側と右側に、大きく二箇所、並べる列があります。どちらに並ぶかよく考えてください。大事なのは、その前にあるボックスが何個あるかです。ボックスと呼んでいますが、正確には…スタンプを押す仕事をする人が入っている箱ですね。例えば、左側に3つ、右側に4つあれば、たとえ、右側の列の方が長くても、そちらの方が流れるスピードは速いので、私であればそちらを選びます。

それ以外は、特に注意点はありません。直感にしたがってください。列に並ぶ間の、およそ5-10分くらいで、入国審査をする人の、いわゆる「ボックス」にまでたどり着きます。前の人の番が終了したら、自信を持って、進みましょう。というのも、なんとなく、自信を放つ方が、色々と質問をされない気がしているからです。これは私の持論でしかありませんが…。提出するものは、(1)パスポートと(2)入国カードです。あとは、箱の中に入っている人がスタンプを押すまで、じっと待ちましょう。

手順5. 入国スタンプをもらったらボスと戦う

無事スタンプをゲットしたら、意気揚々と、「箱」の裏手へ進みましょう。すると、“ラスボス”かのように、ある男が立ちはだかります。この人物こそが最後の砦。「アッサラームアライクム（こんにちは）」とでも言って、パスポートを差し出しましょう。すると、疑り深い目で、スタンプのチェックを始めます。

とっても優しいあなたへ：パスポートの中でも、先ほどのスタンプが押された場所を開いて渡してあげると、ほんの少しだけ、喜ばれるかもしれません。ちなみに、私はそんな面倒なことはしていません。ただ、パスポートを手渡すだけで十分でしょう。

私の経験上、この人が、一番、色々と聞きたがります。知りたがりです。なので、何か聞かれたら、落ち着いて対応しましょう。難しいことはありません。おそらく聞かれるとすると「旅行ですか？」とかその程度でしょう。覚えておきたい言葉（簡素化していますが）は…「ヴォアヤージュ＝旅行」と「ロテル＝ホテル」くらいでしょう。

心配はしないでください。フランス語やアラビア語が喋れないからと言って、入国を拒否されることはありません。意味不明だったら、笑いながら、「ウィー（フランス語の「はい」）」と言っていればなんとかなります。そんなものです。

手順6. 荷物の受け取りへ

さあ、ここまで来れば、あとは簡単です。フロア中央にある階段を降りて、荷物受け取りのエリアへ向かいましょう。ここで注意すべきは、ベルトコンベアの場所です。まずは、降りてすぐのところにある画面を確認してください。自分の飛行機の便名を探して、横に書いてある番号を把握しましょう。

例えば、今回、私が乗った飛行機はエティハド航空でした。便名の右側を見ると、そこにある数字は“9・10”です。どっちだよ！？と焦る必要はありません。9と10は、2つのベルトコンベアが繋がっているので、実質9も10も同じです。9・10のベルトコンベアへ向かいましょう。

…とその前に、カートが必要な人は、カートがまとめて置いてある場所から一つ持っていくこともお忘れなく。あとは、自分の預けた荷物を、ベルトコンベアの前で待ちます。ここでも一つポイントがあります。自分よりも荷物が先に届いて流れていた場合、その荷物は自動的に、脇にまとめられています。なので、まず自分の番号のベルトコンベアに着いたら、その脇にまとめてあるスーツケースをチェックするようにしてください。「ずっと待っていたのに、実は横にすでに置いてあった…」というパターンは意外とあります。

荷物を受け取ったら、外（正確には、空港の到着ロビー）へと向かいましょう。税関で申告するものが特にない場合には、普通に、緑の背景に“Nothing to declair” と書かれた、扉の方へ。ここで、荷物の最終チェックがあります。機械の中にスーツケースを通して…というおなじみのやつですね。たまに、「中身を開いて見せなさい」と言われている人がいますが、ほとんどの場合、素通りできます。さらに、この機械に入れるのは大きな荷物だけでOKです。

手順7. カサブランカ空港到着ロビーへ

遂に、カサブランカ空港の到着ロビーに到着です。ここまで来れば、入国審査を含めた空港のプロセスは完了と言えるでしょう。ただ、ここで「さようなら！」と突き放すのは心が痛むので、もう少し詳しく情報をご紹介します。

到着ロビーはそもそも、ターミナル1と2に別れています。…実際には、2つがくっついていて、どこから1でどこから2なのかに気づかないほどです。よりわかりやすく言うと、扉を出て、向かって左側がターミナル1。向かって右側半分がターミナル2です。どちらからでも、外には出られます。ただし、ほとんどの人はターミナル1に向かうことになるでしょう。と言うのも、電車の駅までの入り口はターミナル1にあるからです。

なので、もし、電車を使ってカサブランカ市内やマラケシュに向かおうとしている場合には、到着ロビーに着いたら、左側に曲がってください。簡単ですね。

さらに、もう一点、付け加えたいことがあります。割と重要な、両替の話です。このタイミングで両替は、ほとんどの人にとって必須でしょう。どこで両替をしましょうか？オススメは、この到着ロビーでの両替です。決して、荷物受け取りフロアにある両替所はオススメしません。あまりにも時間を持て余した私は、空港内の色々な両替所を調査してみました。職員には煙たがられましたが、みなさんのためですので、全く気にせず！

結果からお伝えすると、日本円からモロッコディルハムへのレートは、荷物受け取りフロアよりも、扉を出た向こう側（つまり到着ロビー）の方が断然良かったです。なので、荷物を受けとったら、すぐに扉から外に出て、到着ロビーで両替をするようにしましょう。到着ロビーには、大量に両替所と銀行があります。なので、できるだけ、時間をかけて、ゆっくりと一番いいレートを探すようにしてください。

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