【命に関わる話】ジャマ・エル・フナ広場観光前に知るべき2つの恐ろしい事実

 

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モロッコ現地での滞在歴2年(モロッコに入ったり、他の国に行ったりの繰り返し)ほどとなった@Shunya_Ohiraがご紹介します。

 

ちょうど先日、マラケシュに立ち寄って、思うことがいくつもありました。ジャマ・エル・フナ広場は旅人がこぞって押し寄せる「目玉スポット」とされています。ガイドブックの写真や表面だけ見て「あら綺麗ね!」と思うのはいいことです。しかし、せっかくこのページを見て頂いているので、人として是非とも知っておきたい情報をご紹介します。

 

“命に関わる”と書きましたが、大げさではありません。きっと、その意味をご理解いただけるはずです。

 

1. 猿使いの男たち

 

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Photo by Dave_B_

 

まずは、あなたの身を守ることから。声をかけてくる人たちは基本的に愛想笑いか何かで無視してください。モロッコ全域で言えることでしょうか…?いえいえ、全くそんなことはなく、マラケシュ、そして特に、このジャマ・エル・フナ広場での話です。

 

どれだけ無視をしようと、いきなり肩に猿が飛び乗ってくることがあります。これが、いわゆる猿使いの人たちのやり方です。勝手に肩に乗せて「わー、猿だー、写真撮りたーい」とはしゃぐ観光客に高額の写真代を請求します。納得した上でお金を払うのであれば、それはお任せします。

 

ただし、ここからが重要なお話です。この猿たちは、自然から人間により連れてこられ、ただ観光客からお金を稼ぐためだけに利用されていて、まともな(少なくとも私の基準で)世話すらされていません。高いお金を写真代に払っても、そのお金の大部分は、猿を利用する人間に渡るだけです(情報源:周りのモロッコ人の友人からの話+Marrakech Scams)。

 

私の個人的なお願いですが、できる限り、「あー可愛いー、うわー!」というノリで、このような仕事をする人の資金源にはならないで欲しいと思っています。このような事実を知らないで、単純に、嬉しくて写真を撮ってお金を払う人がたくさんいます。その中に、日本人が多く含まれているのも事実でしょう。

 

その人が悪いなどとは、決して言いません。まず、何が起きているのか知りようがないからです。本当に素敵な旅行者とは、ここら辺まで考えられる人なのかもしれませんね。

 

2. ヘビ使いの男たち

 

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Photo by James Byrum

 

ヘビがくねくねと動き、おじさんたちが笛を吹く。愉快な光景…でしょうか。ガイドブックにもそんな写真が載っていて、モロッコ旅行への思いが高まります。しかしながら、このヘビたちについても知っておくべき話が。

 

笛の音色に反応するかのように、ヘビが頭を上げる光景はきっと現地で目にすることでしょう。しかし、実際には、いわゆる「ヘビ使い」の人たちが、ヘビを操っている訳ではありません。普段から、トレーニングとして、音を聞かせて食べ物を与えて、食べ物と笛の音の連想をつくっているだけです。これにより、カゴから顔を出したります。しかも、頭を上げて背を高く見せる様子は、警戒や威嚇の表れです。

 

さらに、ヘビが人を噛まないように、毒を抜かれたり、口を縫われている参照)こともあります。そして、わずかなスペースから、舌をニョロニョロと出しているのです。食べ物も最低限しか与えられず、死んだら、まだ次のヘビを「調達する」のが彼らのやり方です。そんな仕事をあなたは、サポートしたいと思いますか?

 

仕事を成り立たせている一番のお客さんは?

 

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Photo by PolandMFA

 

動物を、まるで道具かのように使いながらお金を稼ぐ。そんな人たちは残念ながら存在します。彼らのビジネスが成立してしまっているのは、私たちお客さんがいるからです。“旅行者だから何も知らない”という言い訳をせずに、私たちが、積極的に本当の情報を獲得しようとする姿勢が大事なのではないでしょうか。

 

「わぁ綺麗」というレベルを超えたあなたは、今や、素敵な旅人です。

 

人間の勝手さを考えると…ついスティーブ・カッツさん作の『MAN』という動画のことを思い出してしまいます。少し衝撃的ですが、人類の一員として考えさせられます。

 

 

一歩先の旅人へ

 

私が偉そうに「さあ、一歩先を行く旅人になりなさい」と言えることではありません。私自身も、他の国を旅行する際に気をつけなければいけないと思い知らされています。

 

モロッコの綺麗な場所を紹介することは重要です。実際、YOSO-Walkで、みなさんのお役に立てるように色々と扱うようにしています。しかし、ただガイドブックで使い古された観光地の情報を複製しているだけでは仕方がない気もするので、これからも、本当に知って欲しい内容をお届けしたいと思います!

 

Socially conscious traveler…になりたいな

 

ちなみに、Socially conscious traveler / ソーシャリー・コンシャス・トラベラー(または、単にConscious traveler / コンシャス・トラベラー)という英語の表現があります。これは、“社会に対しての影響を考えることのできる旅人”を意味し、ただ食べて、写真を撮って、帰る…という普通の旅にもう一つの“スパイス”を加えた概念です。

 

  • Socially = 社会的に
  • Conscious = 意識のある,意識的に考える
  • Traveler = 旅人

 

例えば、「チェーン展開するレストランよりも、地元の家族経営のレストランや食堂で食べて、その人たちの収益源として貢献しよう」といった考え方があります。こんな呼び名などどうでもいいと思うのですが、このような考え方が旅人の間で一般的になったら、個人的には非常に幸せです。

 

そもそも、こんな表現が存在している時点で、旅人(traveler)という言葉の中に、そのような要素が含まれていないということですね。

 

ささやかなお願い:これからモロッコを旅しようとしている、または、旅行好きなお友達などに、この記事を共有して頂ければ嬉しいです。また、具体的にジャマ・エル・フナ広場での動物たちの扱いについての実体験に基づく情報をお持ちの方は、お寄せください。

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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