【ゾワゾワ感180%】タンジェ旅行の治安を5章で徹底解説(安全と危険が共存する街?)

 

タンジェ旅行ひとり旅/女子旅の治安や雰囲気

 

タンジェは面白い町です。カサブランカを拠点とする私、@Shunya_Ohiraとしては、大きな都市の中では、かなりのお気に入りにランクしています。そんなタンジェの独特な治安についてご紹介します。

 

モロッコ歴が3年近くなり、今まで、色々な場所を体感してきましたが、タンジェのような場所は他にはありません。この町の雰囲気(主にダークな感じ)や治安は、説明が難しいところで、ガイドブックには、細かな説明はないでしょう。そこで、気をつけるべきこと、心得、そして本当の魅力をご紹介します。

 

Useful sources: Lonely Planet, Trip Advisor, NomadicMatt

 

1. タンジェの治安は「中の下」

 

モロッコ、タンジェの治安について
タンジェの治安はざっくり「中の下」だと思う

 

タンジェの安全面を、モロッコの全体(少なくとも私が滞在、訪問してきた場所全て)でざっくり評価すると「中の下」くらいではないでしょうか。これについて詳しくご説明します。

 

危険かもしれない人々

 

今まで何度もタンジェには来ていますが、今回、2020年1月の訪問で「今までよりも、変な人を多く見かけるな」と感じています。誤解を恐れずに言えば「“お薬”をやっていることが、一目でわかる方々」です。もちろん「薬、やってますか?」と聞いたわけではありませんが…この国でどんな人がそれに該当するのかは、私自身、見分けがつく方だと思っています。

 

大抵は、目つきであったり、歩き方がふらふらしていたり、はたまた、完全に「現場」を目撃することも。そんなわけで、「安全面で気をつけたい方々」がタンジェにはいます。誤解して欲しくないのが、モロッコの他の町にそんな人がいないかと言えば、全くそんなことはありません

 

警戒することを忘れずに

 

モロッコ、タンジェの治安について
タンジェの寂れた外壁は暗さとセンスの共存

 

どの町にも、そのような人々はいます。しかし、タンジェの旧市街(いわゆるメディナですね)を歩く中で、「何だか、多いなぁ」と感じています。ですので、タンジェ旅行の際には、是非とも安全面から、この事実を頭に入れておいて欲しいものです。

 

2. タンジェの治安と路上生活者

 

モロッコ、タンジェの治安について
タンジェの人々の憩いの場、グラン・ソッコ(広場)

 

先ほど「気をつけたい人々」と形容しましたが、その多くは路上で生活しています(ただ、必ずしも、路上生活者が危険という意味ではないので、誤解しないでください)。そんな人たちの中には、(1)お金を求めてくる人や、(2)意味もなく、周囲の人に話しかけまくる人、がいます。

 

そんな二種類の方々には、気をつけてください。

 

お金を求めてくる人

 

お金を求めてくる人ですが、もちろん、生活が大変なことは理解します。ですので、もし1ディルハムなり、2ディルハムなりがポケットや手元にあれば、あなたの判断であげてもいいと思います。ただし、それ以上の深い関わりは、難しいのでオススメはしません。

 

わけの分からない話をする人

 

わけの分からない話をしてくる人もいます。彼らは、私たちにどうこうできる話ではないので、シンプルに距離をとるのがいいでしょう。私は何度か、本当に意味を理解しようとして、話をしたことがありますが、滅茶苦茶で、どうにもなりませんでした。薬をやっている「可能性」(断言はしません)はあります。

 

一部の人を見極めることが大事

 

このように、路上で生活されている方にも、それぞれの事情があるでしょう。決して、皆が危険だという訳ではありません。彼らの中には、怒鳴り散らしたりする、怖い感じの人もいるので、その場合には距離をおきましょう。タンジェの旧市街であれば、どこにいても、遭遇する可能性はあると思います。

 

特に散歩を避けたいエリア

中でも特に、そんな方々が集まっていると感じるのは、グラン・テアトロ・デ・セルヴァンテス (昔の劇場の廃墟)があるあたりです。ここについては、夜に一人で行く事、女性が一人で歩くことは、避けることを推奨します。実際、私はこのエリアにある怪しげなアパートの一室に泊まったことがありますが、あまり落ち着けるものではありませんでした。通り過ぎる人が、ジロジロと見てきたり(そんな時には、どこかで振り返って、背後を確認します)…心休まる場所とは言えません。

 

3. タンジェの治安と暗い雰囲気

 

モロッコ、タンジェの治安について
植民地時代の建物が放棄されたまま残る

 

続いて、タンジェの治安を語る上で避けられないのが、そのダークで陰湿な雰囲気。こればかりは、タンジェの魅力でもあるので、決して「悪い」特徴とは言い切れません。趣(おもむき)とでも言うのでしょうか。路地裏に入った時の、“何かが起こっていそうな感じ”は、映画のロケ地として選びたい(私個人の感想)ものです。

 

タンジェの中でも、旧市街を歩き回ると特に、その、ダークな雰囲気を感じるはずです。しかし、これを「怖いもの」と感じないで欲しい、というのが私の願いです。前述のように、気をつけるべきケースはありますが…タンジェそのものの独特の「暗い魅力」はそれ自身として、区別したいものです。

 

ですので「雰囲気、暗いわ」=「危険な町だ」ではありません。

 

4. タンジェの治安と観光客ハンター

 

モロッコ、タンジェの治安について
旧市街を出て新市街をちょっと歩いたところ(いかにもアラブ系なセンスの店)

 

ここまでの話は、全て“可愛いもの”です。本当に身近で嫌なのはこちら。タンジェ旧市街には、観光客にとって面倒な人々がいます。

 

不要な道案内は避けること

 

マラケシュほどではありませんが(そんな意味でマラケシュは栄光のモロッコワースト第一位)、旧市街の迷路のような道を歩いていると、英語で「This way!(こっち!)」といった具合で話しかけてくる人がいます。あなたがどこに行くか、知っているかのような振る舞いです。彼らの狙いは「案内をして、小銭を稼ぐ」こと。

 

まず、自分から話しかけてくる人は(大抵、そんな人に限って英語を使います)、無視することをオススメします。よくあるのが、しつこく「Where are you from?/どこの国の人?」と聞いてくるパターン。道に迷っているなら、そんな人はスキップして、お店やホテルの人に聞くのが一番です。

 

これは、タンジェに限ったことではありませんが、注意してください。是非とも、旅人がもっと賢い判断をすることで、ディスウェイ詐欺(?)をなくしましょう。

 

またしても英語でアプローチ

 

もう一つの観光客ハンターのパターンが「ウェルカム トゥー モロッコ/モロッコにようこそ」です。これに限りませんが、そんなことを言って、会話の糸口を探ってきます。そもそも、モロッコの観光産業を代表したような一言が、ひっかかりますね。

 

このような人は、グラン・ソッコ(正式名称:Pl de 9 Avril 1947)という広場のあたりで散見されます。要注意です。やたら親しげに英語で話しかけてくるので、確実にはぐらかせる/断れる自信がある人以外は、その時点で、無言で歩き去ることをお勧めします。今日、早速話しかけられ、(目尻が2cm下がるくらい)ゲンナリしました。

 

ちなみにこの人はレストランを紹介したかったようです。旅慣れている人ならわかると思いますが、そうやってレストランに連れていきマージンをもらうという狙いです。他には、ツアーの紹介などもあり得るでしょう。しつこさは、なかなかのものなので、最初から話さないのが一番。

 

5. タンジェの人は優しくないの?

 

モロッコ、タンジェの治安について
プティ・ソッコ(広場)を行き交う人々

 

ここまでの話で、なんとなく「タンジェの人には気をつけた方がいいんでしょ」とお思いかもしれません。しかし、全くそんなことはありません。誤解です。ここまでは、あくまでも、タンジェ観光の際にありがちな危険を紹介しました。注意すべきは、特定の状況や特定の人だけです。

 

タンジェの心優しき人々

 

それ以外の皆(圧倒的多数)は、普通にいい人です。道を聞けば丁寧に教えてくれますし、無駄話をはじめて、赤の他人なのに「こんなことまで教えてくれるの?」と思うこともあります。道を訪ねることについて補足しますと、お店やホテルにいる人に聞けば、(十中八九)後からお金をねだられることはありません。

 

悲しきミスマッチ事件

これはジレンマでしかありません。日本からの旅人の多くは、フランス語やアラビア語(または、タンジェではスペイン語が広く通じます)ではなく、英語でコミュニケーションを取ろうとするのが現状でしょう。そして、そんな英語で話しかけてくるのは大体、お金目当ての残念な人。そんな悲しいマッチングが成立してしまうもの。そして「タンジェの人に騙された。ここの人たち嫌い」となったら、もうショックです。そんなミスマッチからの誤解を避けるために、ここまでの「無視、避ける、スキップ、回避」を意識して、本当の地元のいい人たちとのコミュニケーションを(身振り手振りでもいいです)出来るだけ頑張ってください。

 

ここからは私の感覚(と歴史的事実も)ですが、タンジェには「多様性を受け入れる、絶妙なエネルギー」があると確信しています。この地は、古くから国際都市です。貿易の中心地として、世界各国からビジネスマンや外交官などが訪れ、発展を遂げてきました。もともと、この地は、モロッコの中でもトップレベルに、多様人々や文化の地なのです。

 

タンジェの多様性を感じよう

 

そして、今でも、多様性に対する寛容な土壌が残っていると、私は感じています。例えば、ほんの一例ですが、カフェリフ(お気に入りのカフェです!)に入れば、英語、フランス語、アラビア語、英語など、いろんな言葉を耳にします。モロッコ人の学生が勉強していたり、ドイツ人がフランス語で商談をしていたり、イギリス人観光客と地元のモロッコ人が、なんとかコミュニケーションをとっていたり…。

 

知れば知るほど深いタンジェの言葉

タンジェの言葉は、モロッコの中でも独特です。当然、方言のように、各地で(程度の差はあれ)違いはありますが、タンジェの場合、普通のダリジャ(アラビア語の方言であり、いわばモロッコの標準語)に加えて、ベルベル、スペイン語、英語、昔のタンジェの言葉に影響を受けた言葉が混ざり込んでいます。

 

つまりは、メルティングポット

 

英語でメルティング ポット(melting pot)という言葉があります。これは、「人種のるつぼと」訳されます。人種が混ざって、グツグツと煮え立っているような状態。タンジェはそんなところだと思います。

 

ちなみに、タンジェには、Melting Pot Rooftop Hostelという、格安ホステルがあります。以前、宿泊しましたが、人と交流するにはぴったりです。バックパッカーが世界各国から集まり、色々と会話をするにはうってつけの場所。施設や清潔感については、あまり期待しない方がいいかもしれません。ドミトリーが基本で、当然、シャワーとトイレが共有です。個室もありましたが、限りがあるので、早めに予約しないと空きがないかもしれません。

 

▶︎ 関連記事:タンジェ・ヴィル駅の徹底利用ガイド(アクセスや移動方法など)

 

コメント大歓迎

タンジェのメディナを歩いてみて、意外と安全だった、変な人に話しかけられた、夜に少し怖かった、国際的な雰囲気を感じた…などなど、それぞれの旅人によって、感じ方は違いと思います。ですので、あなたの場合、どうであったか、是非ともコメントから教えてください。具体的に、どのエリアがどうだった、どのホテルがどうだったなどの情報も、これから旅する人の役に立つはずです!

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

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