デトロイトにしかない幻のジュエリー?
アメリカ、デトロイトでしか手に入らないと言われる、美しいジュエリー。
より正確に言えば、デトロイトでしか見つからない「あるもの」でつくられたジュエリー。
さっそく、その秘密に迫りましょう!
Source & Images: Beautiful Fordite Stones Created from Layers of Automotive Paint are a By-Product of Old Car Factories
まずは、こちらの写真。
美しい模様のジュエリーですね。
何から出来ていると思いますか?
地中から発見させる鉱石か何かでしょうか?
その材料となっているのがこちら。
一見、岩のようですが・・・・。
この物体の名前はFordite、または、Detroit agate(デトロイト・アガット)。
Agateは日本語で言う「めのう」という意味です。
つまり、デトロイト・メノウでしょうか。
Detroit agate(デトロイト・アガット)。面白いのは、その誕生の仕方です。
何層にも重なったカラフルなライン。
これは、実は、車の塗装なのです!
デトロイトといえば、車の製造で有名な地域です。
かつて、ここでは手作業で車の塗装が行なわれていた時代がありました。
その際に、塗装が鉄製のラックに落ち、それが熱で固まり、また新たな塗装が落ち・・・。
(ペイントショップ内で車を運ぶのに、鉄製のラックが使われていました。)
何十年にも渡って繰り返されるうちに・・・美しい宝石のような物体が完成してしまった!
現在、塗装工程はオートメーション化していて、Detroit agate(デトロイト・アガット)は出来ません。
一説によると、塗装工場の従業員が、あまりの美しさにお土産用に家に持って帰ったとも言われています。
時代によって、使われる色の組み合わせは様々。
そのパターンを見ることで、塗装に関する時代背景まで読み取ることができるそうです!
見た目の美しさもさることながら・・・
このDetroit agate(デトロイト・アガット)が出来た経緯まで理解した上で、
身に着けてみると、少し「こだわり感」が出るような気がしませんか?
工場で働く人の生活や、
それどころかアメリカの発展を支えてきた一大産業の歴史までも感じられるジュエリー。
何より、
工業の工程で出た「不要なゴミ」の美しさに気づいて、
それをジュエリーに使ってしまおうと思える目が素晴らしいですね!
私たち消費者としても、
ただ安いから買う、ではなく、「心に響く物語」のある商品を手にしたいものです。
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