「…が利用できます」、「…が使えます」と言いたい時に便利な英語表現をご紹介します。決してイディオムでもなく、熟語でもありません。学校で「テストに出るぞ」と言われることもないでしょう。平凡な言葉ですが、超便利です。
普通はこんな「利用できる/使える」を思いつく
まずは、すぐに思いつきそうなところかおさらいしておきましょう。
available
利用できる = available
これなんか、一瞬で、頭に浮かびますね。
他には、次の言い方もできます。
use/used
… can be used
You can use…
一番シンプルで、質素で、飾り気のない言い回しです。
ネイティブはこの単語を使う
ただ、これだけで英文を構成すると心もとないのも事実。そんな時には、よりネイティブっぽい言い回しを知っておきたいところです。答えは「access」です。
「利用できる/使える」に「access」
日本語の「利用できる/使える」からは、全く想像できない、という人もいるのではないでしょうか。しかし、英語ネイティブは、結構、この「access/アクセス」を使います。私の経験上では特に、IT分野、ビジネス関係で頻出です。また社会システムについての文脈でも自然に使用できます。これについて、もうちょっと詳しく考えてみましょう。
具体的には、次のようなかたちでよく目にします。
have access/gain access to…
You can gain/have access to…(サービスなど)
…を利用できます
gain = を獲得する, have = を保有する
これを直訳すると「…へのアクセスが取得できます」などとなりますが(これで通じることもありますが)、ほとんどの場合には、不自然です。これの意味を是非とも「…が利用できる」のだと理解してください。
IT分野でよく使われます。その中でも、インターネットにあるサービスであり、特定のユーザーにしか開かれていないような場合には、この「access」がぴったりです。無料試用版がありつつも、アップグレードすれば有料版が使えます(access to the paid version)と言う時には、もう文句なしですね。
ちなみに「有料」が「paid」ではなくて、より質の高さを表すようにして「premium」と表現されることもあります。例えば「free plan」と「premium plan」といった二種類のプランを用意している、といった具合です。
と、ここまでは特にIT分野にぴったりの表現です。主にこの記事では「access」が「…が使える」という意味で便利だということを伝えたかったのですが、せっかくなので、関連するネタにも触れます。「使う」は色んな言い方があります。決して「use」だけではありません。
「使う」を英語で表現する
make use of…
まずは、おなじみの「use」を名詞として使ったバージョンです。意味に違いはなく「…を使う」と思っておけば問題ありません。より細かいことを言うと、使って->利用して何かをする、という部分が強調されます。
leverage
これも「活用する」という意味の動詞として使えます。調べてみると、この意味では、主にアメリカで使用されているようです。金融用語では、(借り入れをして)てこ入れをする、レバレッジをかける、などの意味がありますが、上の「活用する」という意味は、より広い文脈で使えます。
tap
個人的には、この「tap」をさりげなく使えたら「お、この人は」となりますね。スマホをタップする、でおなじみの単語です。これを同じく動詞として「利用する」という意味で使うことができます。ニュアンスとしては「〇〇に目をつけて、それをうまく利用する」というイメージです。ビジネス関係の話で、耳にしたり目にしたりすることが多いです。
これに関連して「untapped」(形容詞)という言葉もあります。
untapped
「untapped」の意味は「利用されていない、未開発の」です。今まで見つかっていない、誰にも活用されてこなかった、というニュアンスが強く感じられます。他の人が知らないメソッドを見つけた、という時などに使えます。
まとめ
今回は「使う/利用する」というありふれた言葉に焦点を当てました。日本語でも、使う・利用する・用いる・活用するなど、色々あります。それを英語に訳す時には、ただ「use」を使うのでは、物悲しいですね。是非とも、have access to…, make use of…, leverage…, tap…などもオシャレに使いこなしてみてください。
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