【間違いだらけ】旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解【フィッシュ&チップスも?】

 

イギリスの首都のロンドンと聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。ビッグベン、二階建ての赤いバス(あのダブルデッカーと呼ばれるバスですね)、大英博物館...これらは全て、確かにロンドンが誇れる有名な部分です。しかし、残念ながら、ロンドンのイメージはいつも良いものばかりではないよう。実際、上記と併せて耳にするのは「食べ物が美味しくないのは有名だよね」「雨の日ばかりなんでしょ?」「ロンドンの人は優しくない」というものから、「紅茶は美味しいけどコーヒーは飲まなさそう」とか「物価が高くて旅行が楽しめないらしい」なんてものまで、聞けばマイナスイメージのものも沢山でてくるのです。

 

いつかロンドンに行ってみたいと思っている人たちにとって、これらの悪い噂は気になるものですよね。そこで、ファクトチェック(事実の確認)が必要でしょう。今回は、ロンドンの悪い噂について実際はどうなのか確かめてみますので、ぜひ実際のロンドンについて知ってみてください。

 

1. 食べ物が美味しくない

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:フィッシュ&チップス

 

これ、本当によく聞きますよね。ロンドンというか、これはもうイギリスについて話す際の代名詞になっているといっても過言ではないでしょう。ただ、実際にイギリスに住んでいると、これには若干の語弊があると感じます。確かに、ロンドンの昔ながらの「London Particular」という豆のスープはスプーンが刺さるほど濃くモッサリしているし、かの有名なフィッシュアンドチップスは、初めこそ楽しく食べても飽きがくるのは間違いありません。これらから一つ確かなのは、イギリス人は普段の食べ物について日本人より無頓着だと言うこと。けれども、全ての食べものがまずいのとは違うんです。

 

ロンドンに来て外食するとき、古いロンドンのイメージのままでは大変もったいないと断言できます。なぜなら、今のロンドンは多様な食べ物の宝庫へと進化を遂げていて、美味しいものも多いから。これはどこの街でも同じですが、美味しい店や試すべき食べ物など、ちょっとしたリサーチは必要です。筆者はイギリスでは(評判の良いパブの)伝統的なパブ料理が美味しくてお勧めなのですが、加えてロンドンでは特にストリートフードや様々な国の国際色豊かな料理が美味しいのです。それこそ日本食もトップレベルの店が進出していますが、ミシュラン級の店だけでなく、手ごろな価格でも美味しい料理がたくさん。インド料理やケバブに始まり、人種のるつぼに相応しい料理の数々を見つけることができますよ。

 

2. 雨の日ばかりで、寒い

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:雨の日のロンドン

 

これは、答え方が難しい所ですね。雨は、確かによく降るように感じます...が、日本人が思う雨の日とは違うかもしれません。日本のように雨の日は「一日中雨が降っている」と思っているなら、その心配はありません。ロンドンは天気が変わり易いので、朝は晴れでも夕方に雨が降ったりしますが、その逆も然りなのです。実際、年間の雨の量はニューヨークの半分とも言われます!思ったより少ないでしょう?これは、ロンドンはイギリスの南に位置するので雪がほぼ降らないことも関係していそうです。

 

ただ、寒いと言うことに関しては、微妙なところ。特に、日本の季節と同じ感覚で行くと風が強く肌寒いと感じる日が多いので、夏以外には少し寒いと言えます。逆に、ロンドンの夏は平均で最高気温が23度くらいとはいうものの、近年は特に暑く30度近くになることも増えているので(2019年には30度を遥かに超える記録が次々出ました...)、その点はロンドンは寒いというイメージに惑わされないようにしましょう。

 

3. ロンドン滞在は高くつく

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:滞在費は高くなるのか?

 

ロンドンの物価は確かに高いですから、ロンドンへ旅行すればお金がかかると思うのも無理はないでしょう。事実、ロンドンに住む多くの人が小さなアパートをシェアして高額の家賃に対処していますし、光熱費などもばかになりません。でも、ロンドンに住むのと旅行で滞在するのはちょっと違います。旅行であれば、散財せずとも楽しめる方法があるので安心してくださいね。

 

まず一番に言いたいのが、ロンドンのミュージアムの多くは基本的に入館が無料であること!あの有名な大英博物館や自然史博物館、アートやデザイン分野では見逃せないビクトリア&アルバート博物館などが、全て無料で見て回れます。観光で来てミュージアムを回るのは定番なので、これはかなりの節約になりますね。それから、ロンドンのパブやレストランはイギリスのその他の地域に比べて特別高くつく訳ではないでしょう。ケンジントンやチェルシーなどの高めのエリアを避け、ストリートフードなども利用すると尚良し。「The 100 best cheap eats in London(ロンドンの安い食事処100選)」というページを見つけたので、参考にしてはいかがでしょうか。

 

4. ロンドンでの移動は地下鉄(Tube)がいちばん

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:ロンドンの地下鉄

 

ロンドンと言えば、古い映画に出てくるような地下鉄を使って移動すると思っている人は多いよう。Tubeとも呼ばれるロンドンの地下鉄は1860年代から在り、その古い地下鉄を見るために利用する人もいるほどで常に混雑しています。実際、遠くまでの移動には地下鉄がスムーズで便利でしょう。ですが、地下鉄がいつでも観光に便利な訳ではないのです。

 

ロンドンの地下鉄網は複雑で、タクシーを除く移動手段の中では料金的にも高くつきます。地下鉄以外には、以前のロンドン市長(現首相)の名前が由来の通称「ボリスバイク」と呼ばれるレンタサイクルや、バス(あの有名な赤いバスですね)も各所まで乗れますし、中心部は歩いたほうが早いことも多いです。また、通称「Black Cab」で知られるロンドンタクシーのドライバーは「The Knowledge」と呼ばれる研修を受けてロンドンを熟知しているので、これも便利でしょう。

 

5. 紅茶は美味しいけど、コーヒーは期待できない

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:紅茶とコーヒー

 

イギリス=紅茶のイメージは強く、実際に毎日、朝やティーブレイクに紅茶を飲む人が多いです(ちなみに、普段はストレートよりミルクティーが好まれます)。ただ、近年ではコーヒーもかなり人気になっているので、イギリスにも美味しいコーヒーが飲めるカフェが沢山あります。もちろんスターバックスもありますが、英国発のチェーンではCosta CoffeeCafe Neroがとても有名。またコヴェントガーデンやバラマーケット近くに支店を持つMonmouth Coffee Companyなど、独立店を探し歩くのも良いでしょう。

 

6. 人が優しくない

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:人は優しいの?

 

これは誤解です。旅行者も多い街で人種も様々なうえに、イギリスはやはり紳士・淑女の国。ロンドナーは急ぎ足で素っ気なく見えますが、ベビーカーの女性を階段でサッと助けたり、ドアを開けて待っていてくれるのは日常的な光景です。女性や年上の相手には”After you”(お先にどうぞ)と譲ってくれることも多いでしょう。もちろん、こういう時は”Thank you”の一言を忘れずに。

 

また、イギリス人全体に言えることとして、日本人と同様にシャイなところがあります。このせいで優しくない雰囲気に見えがちですが、道を尋ねたり何かのきっかけがあれば親切な人が多いので、安心してくださいね。

 

7. 危険なエリアがある

 

旅人が抱きがちなロンドンにまつわる7つの誤解:危険や警察官

 

これは、捉え方によります。どこの国でもそうですが「夜遅くに、日本人の感覚で歩いては危ない場所がある」程度に考えておくと良いでしょう。地元のギャング絡みの犯罪が多い場所や、逆に一般人への危険が多い住宅街なども点在し、クラブやバーが並ぶ大きな通りの方が危険なことも。共通するのは、特に旅行で訪れる不案内な場所では夜遅く出歩かないのが重要なこと。遅くなる場合にも、下調べをして安全確保しておくことで、危険に遭わずに済むでしょう。

 

以上、ロンドンにまつわる噂の真偽のほどを確かめてみました。旅行で訪れる際には、噂に惑わされずに存分にロンドンを楽しんでほしいと思います!

 

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