山奥の廃墟に名湯が?…謎だらけの絶景マロボ温泉(東ティモール, マロボ村)

 

今回ご紹介するマロボ温泉(Marobo Hot Spring)は、謎が多く、奇妙で、あまり知られていない観光スポットです。コアなファンもいると言われているマロボ温泉に迫りましょう!

 

Useful source: TripAdvisor, TimorLeste.tl

 

マロボ温泉の謎

 

マロボ温泉(東ティモール)

 

マロボ温泉が位置するのは、マロボという村。この小さな、孤立した村は、東ティモールのエルメラ県とボボナロ県の境にあります。この人里離れた場所の、険しい道を進んだ奥地に、温泉と、かつては「のどかなリゾート」としての役割を果たしたであろう場所の痕跡があります。

 

誰がこのリゾートを作ったかについては、はっきりとしたことはわかっていません。いくつかの説があります。

 

日本人がつくった説

 

日本人が第二次世界大戦中に作ったという説があります。しかし、これは、あくまでも可能性程度です。個人的には、温泉ということで、日本人が活発に建設に関わった可能性は、大いにあり得そうだと感じますが。

 

ポルトガル人がつくった説

 

第二の「ポルトガル人がつくった説」を支持する人の方が多いようです。つまり、ポルトガル人による400年以上続いた植民地時代に(ポルトガル領ティモールは1515~1975年)建設された、という考えです。

 

実際には、ポルトガル人が建設し始めたリゾート地を、後に日本人が改装し、拡張した…という可能性も考えられます。正確に誰が何を作ったかということは、謎に包まれています。

 

建設作業の労働者たち

 

しかし、建設作業を行うために地元住民が強制的に動員されたということは分かっています。残念なことです。負の面も含めて、歴史の正しい理解をすることは、重要ですね。

 

マロボ温泉の今

 

マロボ温泉(東ティモール)

 

現在、このリゾート跡地にあるのは、石造りの建物、階段状になったいくつもの滝、そして「一応の温泉」。周囲の手付かずの自然を眺められるので、「絶景付きの温泉」という見方はできるかもしれません。

 

激アツの源泉

 

マロボ温泉(東ティモール)

 

温泉からは毎分約2000リットルもの源泉が湧き出ています。硫黄の強烈な匂いも、いかにも、自然のまま。源泉には、ナトリウムとカルシウムが大量に含まれており、水温が最も高い場所は、小さな滝のところで、最高で約48.8°Cほどになります。

 

これは、なかなかの高温です。温泉文化を誇る私たち日本人にとっても、この温度はかなりハードルが高いのではないでしょうか。

 

観光客が訪れることも

 

マロボ温泉(東ティモール)

 

マロボ温泉は決して有名ではありませんが、意外にも、訪れる人はいます。

 

実際にここを訪れた人の中からは、賛否両論が聞かれます。例えば「施設が汚くて、トイレを全く使う気にならなかった」などの否定的なものもあれば、「ほったらかしスタイルの温泉が最高に気持ちよかった」という人も。ちなみに、ここへのアクセスには、通常は、4WDの車を使います。

 

アドベンチャー+温泉という楽しみ方は、アリかもしれません!

 

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