今回のテーマは、他人と比べてしまうことについてです。年齢、職種、性別に関係なく、誰もが、一度や二度や(私は全然それ以上ですが)他の人と比べて、妬んで、時に落ち込んで、悩んできたことでしょう。
そんな自分だからこそ、これをなんとかするために、立ち上がりました。そして、実際に、効果があったものだけをご紹介します。お役に立てれば嬉しいです。
1. 他人と自分を比べる心理とは?
なぜ、私たちは、そもそも、こんなにも他人と自分を比べてしまうのでしょうか?その心理から考えてみたいと思います。あなたはどんな時に「比較」を強く意識しますか?
どんな時に「比べて」しまうのか?
あなたが、30代後半の男性の会社員だと仮定しましょう。テレビに出ている韓流スターとあなたを比べますか?そして、妬むでしょうか?多くの場合、答えは「NO」のはずです。そのような人に対して、憧れや「あんな風になれたらいいな」くらいには思うかもしれません。
でも、自分とその人を比較してみることは、特にないはずです。なぜでしょうか?なぜなら、あなたと韓流スターが、遠い(相容れない)存在だからです。身近に感じないから、特に比較する気持ちが起こりません。ただし、あなたがアイドルデビューを目指してきた経緯の持ち主であれば、話は別でしょう。
共通の何かを見出しているかどうか
このように、自分に近い存在であるか、共通の何かが見いだせるかどうかが鍵を握っています。実際に近いか遠いかは、本当のところは関係ありません。「共通の何か」を見つけた途端に、その人がライバルに思えてきます。そして、比較の射程圏内に入ることに。
他人と自分を比べる先にあるのは…負のサイクルです。これで「人のいいところ」に目が行けばいいのですが、そうともいきません。むしろ、人間は比較により「悪いところにどんどん集中してしまう」生き物です。以下では、まずは、このように比較してしまうのが、人間の“さが”であことを直視した上で、具体的な対処法へと進みます。
比べてしまうのは当たり前
そもそも、人間がこのような比較をするのは、当然のことです。私たちは、近い人、または、同じ(何かしらの)カテゴリーに属している他の人を自分を比べて、自分を評価しようとします。このような相対的な方法でしか、自分を定義できない生き物です。
まずはこれを受け入れましょう。「他人と比べてしまう」ことは「ごく当たり前のことなのだ」と受け入れるのが第一のステップです。
2. 仕事で他人が気になる
続いては、仕事関係で他人が気になる場合です。他人と自分を比べてしまうのが当たり前、という前提を念頭に起きつつ、うまく心理を利用して、職場をもうちょっと過ごしやすい環境にしてみましょう。
仕事で他人が気になる時に、不安が巻き起こるものです。「あの人よりも、自分は仕事ができない」、「あの人ができたのに、自分はできないかも」といったものですね。「そもそも、あの人と自分を比較するだけで、お腹が痛くなる」といったこともあるかもしれません。
こんな時に一番お勧めしたいのが「妬み」を排除することです。羨ましい、劣等感を覚える、負けたくない…これら全てに共通するのは、そもそも「あなたが、その人よりも抜きん出たい、勝りたい」という欲求です。切磋琢磨はいいことですが、多くの場合は、ただ精神を病むレースになりがちです。
そこで、妬みの要素を取り除きます。これが、私が特に実践していることです。
3. 妬みを取り除く
同じ業界、業種、スポーツ、地域…などなど、なんでもいいのですが、自分と同じカテゴリーにいる他の人が、すごい活躍をしていると、多かれ少なかれ、妬みの気持ちを持ってしまうものです。
少しでも「なんだよ、こいつは、〇〇の部分がダメだし、大したことないよ」という思考回路になりそうになったら、逆に相手を褒めてください。これこそが、今日二番目のポイントです。
妬んでしまうことの原因の裏に「完璧主義者」であることがあります。全てを完璧にこなさないと気が済まないと、自分を肯定するために、相手の悪い部分に目を向けるようになりがちです。「完璧を目指さないでいいんだ」という意識も重要です。
褒めるといいことしかない
最初は、気持ちの悪さを感じるかもしれませんが、ライバル(とあなたが思い始めた人)を褒めると、あなたにとって、いいことしかありません。まず、お腹の奥にふわふわと漂うような、気持ち悪さが無くなります。純粋に、すごいことはすごいと、口に出します。
賞賛の言葉を口に出す
最初は「なんだよそれ」と思っても大丈夫です。「すごい、よかった」という言葉を口に出すことをお勧めします。是非ともやってみてください。頭で思うだけではダメです。これを繰り返して習慣にすると、余計な力が抜けて、毎日がずっと楽になります。
なにせ、今まで敵だと思って「シャー!(猫)」とやっていた相手が、実は、そうではないと気付けるのですから。そして、純粋に、その人のいいところが学べるようになります。大事なのは、あなた自身の成長です。妬みで、せっかくの「いいところを盗める」チャンスを棒に振る必要はありません。
4. 自分の未熟さを受け入れる
もう一つ、少しだけ話を進めて、こんな提案もします。相手と比べてしまうのは、どんな分野でしょうか?自分が一番得意なことではありませんか?ピアノ、テニス、暗算、会議の司会進行、100円ショップ巡り…なんでもいいのですが、得意なことであればあるほど、それが自分のアイデンティティと重なります。
私は/僕は「〇〇が得意な人だ、〇〇なら負けない」といった具合です。これが増えれば増えるほど、また、一つの分野であっても、それを続けるほどに…プライドが育っていきます。“おごり”でもありますね。
私自身、耳が痛いです。だからこそ、日頃から意識しています。大抵、どんなに「自分が、〇〇なら負けない」といったって、どこかに、もっとすごい人がいるわけです。それでもいいじゃないですか。このように肩の力が抜けることで、一気に学びの速度が変わります。スポンジのように物事を吸収できます。
これにどうも納得ができない(私が一番だ!という)人のために、もう一つあります。
相手よりも必ず自分の方が優れているのだ、という結論を求めるのは、多くの場合うまくいきません。その場で、無理やり、自分を納得させることができても、逆に、劣等感がつきまといます。どうか「自分の方が、上回っている」という思考に逃げないようにしてください。
5. 計測の仕方が完全に不正確
物事を、体重計のようなもので捉えないでください。体重計に乗ると、針が振れて数字がわかりますよね。あなたのピアノのうまさと、Aさんのピアノのうまさは、そんな一つの単位で計測できるものではありません。どのジャンルにも言えます。
Aさんと自分、どちらかが上、または下。そんな判断の仕方自体が、そもそも完全に不正確です。パラメータ1があり、パラメータ2があり、3も4もあり、ありとあらゆる要素があって、人の技能であったり、人となりであったりができています。
「じゃあ、そもそも、いっしょくたに比較できないじゃん」という気づきは、非常に重要で、便利です。
まとめ:他人と比べるのをやめたいなら
今回の内容をまとめます。簡単です。
- 誰もが相対的にしか(比較でしか)物事を判断できない、と受け止める
- その上で「すごい、よかった」を必ず、妬みになりそうな時には口にする(習慣化)
- 自分は無敵の人間ではない(一気に肩の力が抜ける→学びの姿勢)
- そもそも、不正確な計測に依存していたと悟る(→なんだ、意味ないじゃん)
結局のところ、あなたが何かの目標を達成した時に、周りの人からは、どんな声をかけてもらいたいですか?「よくやった、すごいね!」ですよね?「いや、大したことないし」なんて、ゲンナリします。あなたは、そんな残念な人々の一員になりますか?自分で決めることができます。
比較してしまう相手(特に仕事の同僚や同じ分野の人)に対して、最初は、無理にでもいいので「すごい、よかった」を声に出してみてください。小声でもいいです。自分にさえ聞こえれば完璧です。実際、これは効果があります。
後から気づくものですが、「え?なんであんなところで、あんな人と比較してたの?自分の目標は、もっと高い場所にあるじゃん」ということがあります。比較のループに入ると、完全に、そこから抜け出せなくなり、成長がとまってしまいます。せまい小屋の中で、隣のニワトリと競争する…そんな状態と同じ。シンプルに、小屋の外に出て世界を楽しむことに、焦点を当てませんか?
肩の力を抜いて、そのさきに「自分がどれだけ成長できるか」という思考が芽生えます。この状態になってしまえば、こっちのものです。
自分の成長にだけ目を向けられるようになると、メモ(日記や、日々の行動を記録したもの)が特に大きな意味を持ちます。私は仕事に関連して、必ず、毎日、時刻と実行した内容を記録しています。これが、後から見返したときの自信(他の人とは関係ないもの)になりますし、自分の毎日の判断や行動に責任が持てるようになります。
自分が、昨日よりもちょっと成長できる限りは、それこそが本当の意味での勝利です。
[mc4wp_form id="8512"]
世界X周生活アカデミー
そもそも世界X周とは?
準備編
- 【こんな人に最適】“世界X周生活”適合者の16の特徴
- 世界旅行と生活が一体化すると「1日の流れ」はこのようになる(+7年後のダメだし)
- 【“自由”の落とし穴】 世界を旅する生き方の注意点
- 世界一周+仕事に挑戦する前に【9の自問自答チェックリスト】
- 世界を旅し思うこと─世界旅行中の「日々のちょっとした楽しみ方」
- 「世界X周生活」とは?旅行をしながら生活を続ける事なんて可能なの!?
- 【有名でない国こそおすすめ】マイナーな国を旅行・観光してみるべき理由
- 世界旅行をしながら海外で仕事〜実際にメリットだと実感する6つのこと〜
実践編
- 【怠け者に利く対策】仕事を後回しにしない4つの方法
- 【9つの秘訣】ダラけず賢く「ゆるく生きる」方法(メリハリ120%)
- 【警告】スキルなしフリーランスが直面する9の失敗(と解決策)
- フリーランスサイトで固定客を掴む11の方法(リピーターになってもらう)
- 【初心者でも爆速】フリーランスサイトで仕事をもらう5つの方法
- 【SEO&利便性】「よくある質問」ページ最適化6つの秘訣(FAQ Schema)
- 【見過ぎの恐怖】YouTubeばかり見る大人にならないための4つの解消法
- 【Webページ1秒メモ】Chrome拡張機能「Page Notes」の使い方と設定方法
- 【メモリ80%解放】Chrome拡張機能「Tab Suspender」の使い方と設定方法
- 【Airbnb東京/川崎/横浜】一時帰国者が安く泊まれる超穴場3選(+注意事項)