今回は、YouTubeばかり見る大人にならないためにすべき4つの解消法をご紹介します。まずは、YouTubeばかり見ることの問題点や、これを解消すべき理由から見てみましょう。YouTubeの見過ぎは、正直なところ、悪夢です。解決することで、大きな効果が実現できますので、乞うご期待。
そして、嬉しいお知らせです。ここでご紹介している方法は、全て、誰でも簡単に実践できます。「他の趣味や生きがいを見つけよう!(キラキラ)」や「自らを律する術を体得しよう!(体育会系)」といった意味のない助言は私自身が大嫌いなので、一切なしです。
解決策の特徴がこちら
前提:YouTubeばかり見ることの問題点
まずは、前提として、YouTubeばかり見ることの問題点からです。一体、どんな問題がそこに。解決策を今すぐ知りたいという方は、スクロールで先にお進みください。
問題点1: 生産的な時間が奪われる
人間に与えられた時間はせいぜい、一生で70-80年です。
そんな中で、1日に3時間、YouTubeを見ていたら、1週間に21時間、1ヶ月に84時間、12ヶ月に1008時間をこれに捧げることになります。10年で1万80時間。これは、420日に値します。つまり、10年のうち…1年と55日、YouTubeを見ている状態。
10年だけでこれです。もし、20年、30年と続けたら…。後悔先に立たずです。
考えるだけで恐ろしいことですね。「YouTubeの特定のチャンネルを見ることで、勉強をしている」といった場合は例外ですが…この記事を読んでいる時点で、すでに自分のYouTubeとの関わり方に、危機感を感じているはずです。
YouTube動画をどのように選んで閲覧するか、というポイントも重要です。次の理由をご覧下さい。
問題点2: 能動的に時間を使うのが下手になる
YouTubeは、とてもよくできています。これが一番得意としているのは、何だと思いますか?高画質の動画を提供することでも、多くの学びをお届けすることでも、有意義な時間を演出することでもありません。
YouTubeは全力を注いで、できるだけ私たちが「動画閲覧にハマる=依存する」ようにしています。広告から収益を得るモデルである限り、とにかく没頭させることが第一の優先事項です。
これが怖さの理由でもあります。いつの間にか「なんで、こんな動画見ているんだっけ?」となるもの。次から次へと、おすすめ動画や関連動画が目の前に現れ、YouTubeのおもうつぼ。快適で、だからこそ、何も考える必要がなくなります。
勝手に表示されるものを見つめ続けていると、あらゆる時間が受動的なものになります。恐ろしいのが、考える力を奪われることです。時間の管理すらどんどんできなくなります。
このような問題点を理解したうえで、具体的な解決策をご紹介します。
YouTube見過ぎの解消法1. 「YouTube Time」を使う
Chromeブラウザの拡張機能に「YouTube Time」というものがあります。非常にシンプルな機能で、これをChromeに追加すると、YouTubeで動画を閲覧する時間を制限できます。
画面の右上には残り時間が表示され「あとどれくらいで時間切れになるか」がわかります。パソコンのブラウザでYouTubeを見過ぎてしまう場合には、この選択肢がとっても効果的です。
意志の強さは最初からいらない
大事なのは「意思の強さ」を手に入れようとしないことです。人間は誘惑に弱い生き物。今すでにYouTube動画を見すぎてしまっている場合にはなおさら、いきなり「驚異的な鋼の意思」は手にできません。そこに望みを託すのはやめましょう。強制的に、時間を「制限してもらう」のが答えです。
YouTube見過ぎの解消法2. YouTubeを見る前の障壁を設ける
なくしたい習慣がある場合の技がこちら。「YouTubeを見る前の障壁を設ける」ことです。つまり、YouTubeを見る前に「これをしなければならない」というルールを決めてしまうのです。
例えば、YouTubeを見る前に「必ず食器を洗う」という具合です。ちょっとした障壁を設けることで、そもそもYouTubeを見ることが面倒になってくるという効果が得られます。
よい習慣を組み込めるので一石二鳥
さらに、夕飯を食べてからぐだぐだしてしまうという人は、この方法で「先に必ず食器をきれいにする」ことができます。YouTubeばかり見てしまうことを抑制しながら、お皿洗いを習慣化すると言う一石二鳥の作戦です。
できるだけ操作をめんどうにしよう
この障壁を利用して、スマホからYouTubeアプリを削除するというのも効果的です。ホーム画面にあるアプリをタップするよりも、ブラウザで検索する方が、わずかではありますが、作業が増えて面倒になります。このようにして、できる限り、YouTube動画にアクセスしづらい状況をつくりましょう。
この「障壁をつくる」技は、いろんなものに利用できます。お菓子を食べ過ぎてしまう人は、目につくところに置かないようにして、押し入れの奥にしまいましょう。いちいち物をかきわけて探さなければいけないようになると、面倒で、食べることがどんどん減ってきます。
私の場合、コンビニが近くにない山奥に住んだことで、無駄な間食をすることが減りました。わざわざ車に乗って買いに行くのが面倒で「別にいいや」となるのです。極端な例ですが、人間のこの心理は大いに活用しましょう。
YouTube見過ぎの解消法3. スマホで「ブロックタイマー」を使う
先ほどはパソコンのChromeで使える選択肢でしたが、今回は、スマホのアプリです。「ブロックタイマー」[iOSはこちら | Androidはこちら]を使えば、スマホ依存そのものを解消できます。
続けるためには達成感が欠かせない
このアプリの秀逸な点は、スマホを使わないことで達成感が味わえることです。使わない時間に応じて、アプリ内でエリアが作成されていきます。これで、毎秒「悪い習慣を断ち切ることができている」ことが実感できます。
このアプリの素晴らしい特徴
スマホの設定で通知をオフにすることも効果的
また、アプリとは別に、スマホ上で通知をオフにすることもできます。そもそもYouTubeアプリを削除するのが、依存解決のための第一歩ですが、何かしらの理由で残している場合には、せめて通知をオフにしましょう。これを行うことのメリットは、SNSもまとめて抑制できることです。
iPhoneであれば、
→ に移動します。そこに表示されているアプリを選んで通知をオフにすることができます。
これはYouTube依存に加えて、LINEの通知が引っ切りなしにきて他に何も手に着かない(+それに危機感を抱いていない)人に特におすすめします。これを機に、休み無く会話が続くグループに参加しているのであれば、そこから抜けるか、LINEの設定内で通知をオフにするのが得策です。
YouTube見過ぎの解消法4. ログアウトしておすすめを断ち切る
YouTubeにおけるおすすめは、全てあなたの行動や設定に基づいて、特別なアルゴリズムにより選ばれています。あなたに関する全ての情報は、YouTubeに紐付けるGoogleアカウントに保存されます。
アカウントは誘惑データの宝庫
ですので、アカウントからログアウトしてしまえば、そのような「あなたなら、こんな動画が好きなはず」という恐ろしい予測を断ち切ることができます。アカウントを使用することで、あなた好みの動画に関する情報が蓄積されます。すると、どんどん「無視できない、思わず見てしまう」状況がつくられてしまうのです。
考えてみてください。YouTubeの怖いところは「特定の動画を探そう」という、通常の情報探しのための行為であれば当たり前の“意思”が介在しないことです。もしGoogleを使うときであれば、何か知りたいものがあるはずです。近所のおすすめのレストランでも、明日の天気でもかまいません。それを、検索窓に入力しますよね?
でも、YouTubeは違います。とりあえずYouTubeを開いて、なんとなく、そこにある興味を引く動画をクリックする。最終的には、なぜYouTubeを開いたのかすら覚えていない…そんな状況です。おすすめを断ち切ることは、目的のない行動を減らす手助けになります。
もっとプライバシーを確保しよう
ここで補足があります。主に、上にあるようにアカウントからログアウトすれば、おすすめの無限地獄から逃れることができますが、徹底的に、あなたの閲覧に関する情報を保存させないようにするには、クッキーをブロックすることもおすすめします。
一番手っ取り早いのが、プライベートモード(具体的な呼び名については、ブラウザごとに違いあり)で閲覧することです。例えば、Chromeであれば
→ へ進むと、シークレットウィンドウが開けます。YouTubeで何かを調べる必要があれば、これを介して(そして、もちろん、アカウントにログインせずに)アクセスしましょう。
さいごに
さいごに、今回ご紹介した方法をまとめておきます。
大事なのは「強い意志で何とかしよう!このやる気で乗り越えてみせる!」という発想です。このような精神論に頼ると、ともすると最初の1-3日はうまくいくかもしれませんが、それでおしまいです。まさに、三日坊主の典型例。
長期的に、YouTubeの見過ぎを回避して、生産的な日々を過ごすには、誰でも始められる解決策が必要です。そこで、今回ご紹介した方法が強みを発揮します。どれも、誰でもすぐに、強い意志を伴わずに、始められます。YouTubeに大事な時間を奪われてきたという人は、是非ともこれを機に、時間奪還の戦いを始めてみてください。
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