フリーランスサイトで固定客を掴む11の方法(リピーターになってもらう)

 

フリーランスサイトで固定客を掴む11の方法(リピーターになってもらう)

 

今回は、フリーランスサイトでリピーターや固定客を掴む方法をご紹介します。何度も繰り返し選んでもらうことで、安定した収入につなげることができます。毎回、新しいお客さんを探すのには手間と時間がかかりますので、できるだけすでにいる顧客に、リピーター、常連さんになってもらいましょう。

 

1. アフターフォローを優先して行う

 

アフターフォローをちゃんとしましょう。例えば、サイト開発の案件があったとします。Webサイトを納品したらそれで終わりでしょうか?いいえ、違います。

 

例えば、実際にクライアントが使ってみて「こんな機能が欲しい」という要望が出てくるかもしれません。そんなときの対応のしかたが重要です。

 

「もう、納入は済んだので」というスタンスでは固定客は獲得できません。限度は必要ですが、徹底的に満足してもらえるまでは、ある程度の修正には喜んで付き合うようにしましょう。これには手間と忍耐が必要です。しかし、ちゃんと実行することで、確実な満足度という形で結果が得られます。

 

これについて、いつまでもダラダラと機能の追加要求がないように、お仕事の話し合いの段階でちゃんと「○○を行います、△△は行いません」という線引きをはっきりと伝えておくことも重要です。

 

  • 回数を決める:イラスト、アイコン作成などのお仕事であれば修正の回数を決める
  • 誤りの訂正:記事執筆のお仕事であれば、誤字脱字があった場合にのみ修正を引き受ける

 

やることとやらないことの違いをはっきりとさせることで、やることには100%コミットすることができます。

 

2. 前の仕事を確認する手間を惜しまない

 

「こないだはお世話になりました」というメッセージをもらったら、どんな返信をすべでしょうか。「記憶にございません…どのようなお仕事でしたでしょうか」と質問したら、信頼ガタ落ち。終了です。もちろんそんなことはしないと思いますが、前の仕事を確認する手間をかけることが重要です。

 

お客さんは「当然、前回の案件も記憶しているものだ」と思っています。そうです、世に有名な「できて当然妖怪」です。ですから、全ての案件の詳細を記憶することはできませんので、その都度、前回の成果物を確認するなどして、それなりの手間をかける必要があります。

 

複数回にわたってお仕事をすると「一貫性」の重要性を、嫌でも意識することになります。例えば「このクライアントは、とにかく、頻繁に確認と修正を繰り返したがる傾向にある」などを振り返っておくことで、スムーズな仕事が可能になります。

 

また、例えばサイト開発をするのであれば、前回と同様の構造をもとにしてサイトを作ることが必要になる、ということも大いにあり得ます。

 

その都度振り返るのが難しい場合には、紙のファイルを用意して(またはデジタルで)、クライアントごとに要望や傾向をまとめるのがお勧めです。このような手間をかけることで、他の人との差別化を図ることができます。

 

  • クライアントやプロジェクトの記録をメモに残す
  • 特に他にはない要望があれば(忘れると後で余計に手間がかかる)
  • 「やってはいけないこと」を確実に記録(例:「WordファイルNG」など)
  • 性格も軽く記録するとなおよい(例:「返事が少しでも遅れる案件不成立になる」など)

 

普通、フリーランスサイト内にはメッセージのやりとりができる画面があります。そして、それは、お客さんごとに分かれています。「Page Notes」というChromeの拡張機能を使えば、これを利用して、各お客さんごとにメモを保存できます。全てがウェブページに連動する(URLベース)ので、整理がしやすくて便利です。

 

【Webページ1秒メモ】Chrome拡張機能「Page Notes」の使い方と設定方法

    今回はChrome拡張機能「Page Notes」の使い方と、お勧めの理由をご紹介します。シ...

→この記事を読む

 

3. 割引を特別に提示してあげる

 

何度も贔屓(ひいき)にしてくれているお客さんには、割引を提示してもいいでしょう。提示の仕方にはコツがあります。例えば、「今回はこのようなお仕事をお願いしたいのですが」というお問い合わせに対していちいち「○○%の割引をしておきますね」という対応をする必要はありません

 

それよりも、次回使えるクーポンというかたちが便利です。フリーランスサイトには一般的にそのようなシステムは用意されていません。実際、あるにはあるのですが、それは、サイト全体で使える…というのが一般的です。

 

大事なのは「あなたをもう一度選ぶ」理由をあげることです。ですので、特にシステム化する必要はありません。「次回は10%OFFにします」または「○○円以上お買い上げの際には10%OFFです」というメッセージで十分です。

 

ただし、あとから「そんなこと言ったっけ」となるのだけは避けましょう。いい加減な人だと思われてしまいます。割引について言及したのなら、最低限、それ専用のメモとして保存しておくようにしましょう。

 

4. 関連するスキルを披露する

 

アップセル(upsell)」という概念があります。これは、安い商品を買ってくれた人に対して、それよりも高い商品をおすすめすることです。一度、購入を行っている人であれば、買うこと自体への迷いは少ないもの。

 

そこで「他にはこんなものもありますよ」とさりげなく提示するのです。アップセルの概念は、何も商品だけに限定されません。サービスでも同じです。例えば、フォトショップでの背景透過作業を請け負ったとしたら、その後は「画像の見栄えがさらによくなるレタッチサービスもありますよ」といった具合で、紹介することが考えられます。

 

上記のように、上方向に移動することもできますが、横方向(関連するものの少しだけ別のジャンルのサービス)への移動も可能です。以下をご覧下さい。

 

例えば、Webサイトの開発サービスを提供しているとすれば、そのWebサイトに訪問者を呼び込むためのマーケティングパッケージも販売できます。このように、成果物を提供した後に「これも必要とされるだろう」と考えて、その需要を満たす選択肢を提示できます。

 

5. 自分の名前を印象づける

 

フリーランスサイトには、文字通り、数百、数千というサービス提供者がいます。つまり、それだけの誘惑があるということです。お客さんが、他に流れないようにするためには、できるだけ早い段階で、あなたの名前を覚えてもらう必要があります。

 

メッセージを送信するたびに、その最後に苗字を記載するのがお勧めです。これをやるだけで、フォーマルな印象を与えながら、名前を覚えてもらうことができます。

 

ちなみに、関連する『フリーランスサイトで仕事をもらう方法』という記事でもご紹介していることですが、名前はちゃんと本名を使うのが理想です。仕事で使っている特別な名前があるならば、もちろんそれでもかまいません。

 

特別な名前を使うのであれば、一貫してオンライン上で使うようにしましょう。さらに、読みづらい英語表記の長い名前は避けるべきです。極端な例ですが「Ryu7★O-hun」…などは読めないどころか、お遊び感すら漂いますね。

 

名前はあなたのフリーランスビジネスを表現する大事なブランドです。

 

6. サービスを一覧としてまとめる

 

関連するスキルを都度、お客さんに紹介することは、4番の項目でお知らせした通りですが、これに付随して、全てのサービスを一覧としてまとめることも重要です。リストを作りましょう。

 

最初のステップは、自分用にリストを作ることです。PCのメモ機能などで簡単に書き出す程度でかまいません。初期では1つや2つかもしれませんが、これが増えてくると、リストとして確認できることが重要になります。

 

次のステップとして、お客さんに見せられるように見栄えを意識したPDFを作りましょう。PowerPointで作成したものをPDFに書き出すだけでかまいません。お客さんに「どんなサービスがあるんですか?」と聞かれた時には、最大限の可能性を提示できるようにしましょう。

 

もちろん、このようにして作成したPDFは、フリーランスサイトだけでなく、自分のサイト(フリーランスサービスの紹介サイトやFacebookページなど)に掲載してもいいでしょう。

 

7. 自分のビジネス専用サイトを作る

 

先に触れたことですが、あなたのフリーランスサービスを紹介する専用のサイトも作っておくことをお勧めします。その際にはサイト名やブランド名が、フリーランスサイトにあるあなたの名前と一致するようにしましょう。

 

多くのフリーランスサイトでは、個人サイトの紹介が禁止されています(フリーランスサイトをバイパスしたやりとりを取り締まるため)が、名前に一貫性があるだけで、お客さんの方から見つけてくれたりするものです。

 

専用サイトの作り方ですが、一番のお勧めはWordPressです。世界的にも圧倒的なユーザー数を誇る、超巨大プラットフォームです。これ自体はオープンソースで無料で利用できるので、他に、サーバーとドメインを用意するだけでOKです。アメブロ、Seesaaブログなどは専門性に欠けるのでお勧めしません。

 

【私の後悔がこちら】WordPressブログ/サイト運営開始時に避けるべき3つのこと

    今回のテーマは、WordPressブログ/サイト構築時に絶対に避けるべきこと。最初の段階だか...

→この記事を読む

 

8. ビジネス用SNSアカウントを用意する

 

Twitter、Instagram、Facebookページ(アカウントではなくページ)などは最低でも用意しましょう。しかも、個人アカウントとの兼用ではなく、です。ビジネス用の(仕事で使っている名前やブランドと一貫性を保ち)ものを用意することが重要です。

 

国際的な場面でよく使われる仕事専用のソーシャルメディアとしてLinkedInがあります。まだの人はアカウントを作成しておいても損はないでしょう。ちゃんとプロフィールや実績を追加しておけば、それがGoogleの検索結果の上位に出てくることも珍しくありません(特にあなたの名前げ検索された時に)。

 

これと連動するようにして、仕事とプライベートを切り分けるために、個人用アカウントのプライバシー設定を見直すこともおすすめです。例えば、Facebookは普通、個人的なつながりのために使うもので、友達になっていない人には投稿を表示しない、といった設定をしておくのがいいでしょう。

 

9. 他のフリーランスを雇ってみる

 

他のフリーランスが提供するサービスを利用してみるのも手です。自分がサービスや商品を売る側になっていると、どんな部分に気をつけるべきかという意識が薄れてくるものです。慣れは、あらゆるプロセスの高速化を手伝ってくれますが、時に新たな気づきを得ることも重要です。

 

お客さんとしてサービスを利用してみて「こんな部分が素晴らしい」というのを自分のビジネスにも取り入れるようにしましょう。例えば、ちょっとした返信の丁寧さに感動することもあるかもしれません。逆に「こんな部分は不快だ」と思うことがあれば、自分の鏡として考えましょう。人の振り見て我が振り直せです。

 

10. 継続性のある業界に狙いを定める

 

お仕事そのものに継続性があるかどうかも考えてみましょう。お客さんによっては「今回一度だけ利用すればそれでOK」という人もたくさんいます。そんな人にどれだけ売り込もうとも「もう結構ですから」で終わりです。

 

ですので、このような考えてをしてみましょう。どんな業界であれば継続性が見込めそうですか?例えば、出版業界があります。絶えず、何かしらのコンテンツを世に送り出す必要があります。オンラインマガジンだとすれば、毎回の記事で使用するアイキャッチ画像(記事のトップにある画像)が必要になりますね。

 

もし、あなたがイラストレーターであれば、このような継続的なお仕事に狙いを定めてみてはいかがでしょうか。そのようなプロジェクトだけに限定して応募や入札する必要はなく、むしろ、頭の片隅に留めておいて、チャンスがあれば優先的にアプローチするといった具合です。

 

11. 月間パッケージを販売する

 

さきほどの「割引を提示する」という考え方に似ていますが、少しだけ違う手法です。考えてみてください。フリーランスサービスは星の数ほどあります。その中から、どれを選べばいいのか…手間ががかかります。これが、お客さん側の典型的なストレスです。フリーランスを探して、見定めて…かなりの負担です。

 

だからこそ、あなたができることをしてあげましょう。単発でのお仕事をもらったとしたら「こんな月間パッケージもありますよ」と紹介してあげるのが効果的です。

 

ここでのポイントは、わかりやすく、ノーストレスにすること。複雑な(携帯電話会社のような)プランにする必要はありません。イラストレーターの例を使いますと、例えば、以下のようなパッケージが考えられます。

 

  • 毎月5枚のイラスト制作
  • 用途:オンライン記事のアイキャッチ画像
  • 納期:毎月26日まで
  • 指示:毎月10日までにアイデアをお送り下さい
  • 値段:28,000円

 

このように、いくらでも考えることができます。実際の相場やお値段は、もちろんすでにその分野でお仕事をされているあなたの方が詳しいでしょうからお任せします。

 

すでに毎月お仕事をくれているクライアントに対して「パッケージ化しましょうか」と提案することもできます。そうすることで、相手からしても「今回は、こんなお仕事をお願いしたいのですが」という形式的なやりとりを極力削減できて、楽になるはずです。

 

このように「面倒くさいプロセスを取り除いて、摩擦をなくす」のがポイントです。他には専用のドロップボックスディレクトリを共有しておいて、そこにお客さんから情報のアップロードがあるたびにその内容に基づいて仕事に着手するといった簡素化もできます。

 

さいごに

 

今回は、フリーランスサイトで継続的にあなたを選んでくれる、固定のお客さんを獲得する方法をご紹介しました。どれも基本から始まりますが、決して、甘く見てはなりません。むしろ、このような基本ができていない人、これをおろそかにしている人がたくさんいます。だからこそ、そこから頭一つ抜け出すためには、ちょっとした心がけが重要です。

 


[mc4wp_form id="8512"]

世界X周生活アカデミー

そもそも世界X周とは?

【世界X周生活】海外旅行を仕事にする旅人

準備編

実践編

 

フリーランスサイトで固定客を掴む11の方法(リピーターになってもらう)