今回は「copious」の意味に迫りたいと思います。日本のいわゆる「お勉強英語」的には、なかなかレアな単語かもしれませんが、普通に英語圏では日常的に使われますし、便利です。是非とも使いこなせるようになりたいところ。
まずは「copious」の辞書での意味と発音
辞書では通常「豊富な、大量の」という訳が載っています。そう、「copious」は形容詞で、何かがたくさん、または豊富にある時に使われます。発音は「コウピアス」です。「オウ」という部分に要注意。
基本的には「豊富な、大量の」でいいのですが、ここからが重要です。例を使って、どんな風に使われるのか見ていきましょう。実際にネットで使われているパターンには、以下のようなものがあります。
「copious」の使われ方や例
- copious research = 大量の研究/調査
- copious notes = 大量のメモ
- copious hair = 大量の髪の毛
以上のように、「resaerch, notes, hair…」などの特定の単語に組み合わせるのが自然です。「たくさんの、豊富な」という意味があるからといって、何にでも(それこそ、「a lot of」の感覚で…)使うのは避けた方がいいでしょう。
実際は「amount(s)」をつけるのが一般的
- copious amount of information = 大量の情報
- copious amounts of e-mail = 大量のメール
「copious」は「amount(s)」をつけて使われるのが一般的です。先の「copious + [直接]名詞」となると、使用例が特定の単語に限定されている印象を受けます。
ちなみに、上の例からわかるように「amount」と「amounts」という違いには、注意してください。簡単に説明すると「amount(s)」という量を複数のものとして捉えるか、一つのかたまりとして捉えるか、という違いです。
詳しくは「amountとamountsの違い」をご覧ください。
「copious amount(s) of…」の成長ぶりがすごい
面白いことに、「copious amount(s) of…」という使い方は、2000年頃を境に一気に伸びています。Google Books Ngram Viewerで「copious amount of」を調べた結果をスクリーンショットとして以下に掲載します。
あくまでもGoogle Booksに「該当するデータがいくつかあるか」というものです。とはいえ、その膨大なデータ量(まさに…copious amounts of data または copious dataです)を考えると、それなりに信頼できそうですね。
もっと興味深い「copious」の使われ方
個人的にもっと面白いと思う使用例がこちら。
But I confess, that, after I had been a little too copious in talking of my own beloved country…
かの有名な作品『ガリヴァー旅行記(Gulliver’s Travels)』の一節。「我が愛する国のことを少しばかり話しすぎた後…」といった意味です。いかにも、「長々と」しゃべった様子が伝わってきます。実際、このように「話の内容が豊富、言葉数が多い」という意味もあります。
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