【3万円盗まれた】ヤバすぎるギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

 

20120502_092957_936-jpg

 

ギニアで3万円盗まれました。その後にも、ひどい重圧を味わいました。

しかし、ギニアの治安はそんな単純なものではないのです。

 

一言では言い表せない“スゴいギニアの治安”

 

不思議な「アンバランスさ」を誇るギニアの治安変な実体験からお伝えしたいと思います。

 

*以下のギニアの治安情報は、私が西アフリカ数十カ国を陸路のみで貧乏旅行した時の体験に基づいています。

 

Useful links: GOV.UK, US Passports and International Travel

 

治安を知る1. ギニアで白昼堂々3万円を盗まれた…!

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

写真:タクシーの中から撮影したコナクリの町並み

 

ギニア旅行で一番最初に訪れた町は首都コナクリでした。シエラレオネシエラレオネの治安)からの陸路入国で、十分に警戒心は保ったままでした。しかし、事件は起きたのです。コナクリに乗り合いタクシーで到着してすぐ、道路の端(歩道と呼べるものがなかったので)を歩いていたら、後ろから急に誰かがぶつかってきました。驚いて振り向くと、それは中学生くらいの子供です。「気をつけて歩きなさい、危ないじゃないか!!」と叱る私。すると、その子は、尋常じゃないくらいにおびえながら震えました。少し、大声を出し過ぎたのかと、自分でも不思議な気持ちになり戸惑っていましたが、子供はただ黙り、下を向くばかり。これでは、何もらちがあかないので、「もうしないな?じゃあ、はやく行きなさい!」と追いやりました。すると、その子は走り去ります。そこでふと気がつきました。背負っていたバックパックに違和感を感じます。見てみると、なんとチャックが全開になっています。そうです、さきほどの子供にやられたのです。財布は無くなっていました。これは、完全な私のミスです。

当然、盗みを働く子供自身の問題を忘れてはいけません。しかし、この子が盗みをしようと思うターゲットになってしまった私にも責任があるのだと思い、どうしようもないくらいに落ち込みました。というのも、その時には、珍しく大量の荷物を持っていたのです。バックパックを背負い、両手にも大きなかばんを持って歩いていました。せめて、バックパックを前に抱きかかえるようにすべきでした。周りから見たら、絶好のチャンスだったのですね。普段ならもっと軽装で歩くのですが、(一つ前の国である)シエラレオネが肌寒く、思いのほか余計な服を調達していたのでした。他の西アフリカの国々を旅してきた時には、ここまで荷物がなかったので状況は違いますが…ここギニアで、最初の窃盗にあったということです。そのような意味で、治安がいいとは思えないという第一印象を抱いたのでした。

 

治安を知る2. 知らない男の家にホームステイ…?

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

写真:タンバの後ろ姿

 

とられた3万円(現地のお金に両替済み)は大きな痛手です。なんといっても、軍資金の大部分を失ったからです。慌てて、脳みそをフル活用すると…一つの作戦を思いつきました。それは、ホームステイ。ちょうど、ブルキナファソに居た時に出会ったフランス人が、「ギニアに友達がいる」ということで、その人の連絡先を教えてくれていたのです。なんという幸運。私は早速、近くのインターネットカフェ(パソコンがたくさん置いてあるだけの店)に入り、なけなしのお金で、Facebookを使い、その人に連絡をしました。すると、すぐに繋がり、「いいよ、うちに泊まれば」というOKをもらいました。その人物の名前は「タンバ」。年は20代後半から30歳くらいです。もちろんギニア人

タンバはすぐに近くのバスターミナルまで迎えに来てくれました。見るからにレゲエなお兄さんです。完全に髪の毛をアミアミしています。個人的にはジャマイカでラスタマン(ラスタファリ運動を信仰する人)に襲われて以来、このようなレゲエの人は苦手なのですが…それでも、もじゃもじゃ頭の救世主に従って、家までついていきました。途中でたくさんの遊んでいる子供に会いました。皆が、タンバに向かって手を振りかけよってきます。相当、いい人なのでしょう。(頭の中では、この人がどれだけ信頼できる人なのかを瞬時に判断しようと必死!)家はほったて小屋です。しかし、中には壁紙などできれいな装飾がされています。決して大きくはありませんが、そんなことは関係ありません。助けてもらってホッとしました。

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

写真:タンバの家の近くで出会った“女優向き”かもしれない女の子

 

タンバはいいひと。そう自分に言い聞かせていると、フランスパン(元フランス植民地の影響)とスクランブルエッグを振る舞ってくれました。「なんだ、ただのいいひとじゃないか」と心で思いました。とその時、タンバはこんな話を始めます。「いやあ、前はね、イギリスから来た男を泊めてあげてね。もっと前には、オランダだったかな。彼は、僕に航空券を買ってくれてさ。旅行ができたんだよ。本当にいいやつ。あとは、他の人からは、iPodをもらったかな。皆すばらしいね!」といった具合。これを聞かされた私は、急に謎の重圧感に襲われました。「ほんとうに航空券やiPodをもらったのか?」という疑いはありつつ、そうだとしても、「この人は自分に何かを言おうとしている」と気付きました。明らかに見返りを求めているのです。

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

写真:タンバの写真…公開!

 

一気にこの男を信じられなくなりました。もの凄い威圧感です。一泊はしましたが、次の日に、どこかへ移動することにしました。金銭面での余裕など全くない状況だったので、「お礼を渡すことはできないけど、心の底から感謝している」と伝えました。タンバの「もらった話」はまだまだ続きます。私をバスターミナルまで送ってくれたのですが、最後の最後まで、「もらえて当たり前だよね?」のスタンスは続きました。泊めてもらったことには感謝しています。数百円を気持ちとして払うことはできました。しかし、彼の話の金額が大きすぎて、何も渡す気になれなかったのです。タンバを紹介してくれたフランス人は…どうだったのでしょうか?これが二度目の「治安が悪いんじゃないか?」と疑いを抱いた瞬間です。

 

治安を知る3. 意外すぎるフワフワした楽園へ

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

写真:レストランのパスタ

 

話はここで終わりません。このままで終わったら、「はい、ギニアの治安は最悪ですが」という結論になってしまいますね。最後の意外なお話をさせて下さい。ここまでのギニアのイメージはひどいものです。どうすることもできずに、私はただ旅行を続けました。コナクリを離れ、次に向かったのがラベという町。町とはいえ、実際にここに着いたら、もっと村のような印象を受けました。大きさ自体はギニアの中でも随一なのですが、雰囲気は完全に村落です。心をズタズタにされたままの私は、乗り合いバスを降りると、近くにいた人に、「ここらへんにホテルはありませんか?」と尋ねました。この瞬間から驚きです。すごいいい笑顔で、快く答えてくれるのです。「すぐそこにあるよ」そい言われ、数十メートル歩くと、割とちゃんとした大きさ(つくりは決してオシャレではないが)のホテルを発見。滑り込むようにチェックインしました。値段も良心的で、ホテルの人も優しい!おすすめのレストランがあるということで、すぐ近くにある場所に食べに行きました。

 

ギニアの治安【旅行の実体験から知る治安】

 

私が求めるのはただただ癒しです。レストランに入って驚きました。客席が全て地下にある設計なのですが、最高の癒し空間です。地元の家族連れで賑わっていて、いかにもほんわかしています。笑い声が絶えず、店員は超ハキハキ。しかもメニューを見ると、全て安すぎる!全てがキラキラと光り輝いているようでした。今まで、極度の緊張を抱いていた私は、ここで眠りにつきたいと思う程にリラックスしたのです。頼んだのはパスタでした。パスタという響きがオシャレ過ぎて、涙が出ます。今まではほとんど、米に何かしらのソースをかけた簡単な、いかにも「メシ」というものだけでしたから。レストランを出た後、夕暮れ時に、ラベを散歩してみました。途中で、道を堂々と歩く、バッファローのような生き物に遭遇しましたが、私は、それですらいとおしく感じたのです。会う人会う人、皆が、ほっこりしていて、優しい。それが、ギニアの中でも田舎にあるラベなのでした。完全なる緊張からの緩和ですね。ここは楽園です。治安がいいどころの騒ぎではありません。西アフリカ随一の治安でしょう。

 

ギニアの治安はというと…?

 

ここまでの経験からギニアの治安は、非常に「かたより」があるのではないかと考えています。首都と田舎での違いが、あまりにも極端すぎます。実際、西アフリカでは、このようなパターンはあるものです。しかし、その中でも、特にギニアアンバランス具合は飛び抜けています!私個人の見解としては、コナクリを抜けば、ギニアの治安は非常にいいのではないかと思います。コナクリであっても、私がたまたま、複数のアクシデントにあっただけかもしれないので、決して極悪都市だとは、思いません。実際、いい人には何回も会いましたからね。