【スリル180%】現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

モーリタニアの治安は独特です。

場所によっては180%の危険とスリルを感じました。

 

実体験に基づいた、モーリタニアの治安情報は以下をご覧下さい!

 

モーリタニアを旅行して感じた“本当”の治安

 

ここにある内容は、全て、私が西アフリカ10カ国程を旅行した時の自身の経験に基づいています。

 

Useful links: US Travel, GOV.UK

 

治安を知る1. 凶悪すぎる国境

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

セネガルからモーリタニアへ入国した時の話です。ロッソという場所の国境を越えることになりました。なんと…この国境は「世界最悪の治安を誇る国境」の一つとして知られています。大丈夫でしょうか?まあ、行くしかありません。国境付近に到着するとまず、謎の馬車に乗ります。子供が運転しているもので、国境を越えるためにどこに行けばいいのか分からないので、仕方なく乗ることになります。非常に簡単なつくりの馬車で、いかにも「車輪のついた木の板の上に座っている。そして馬がそれを引っ張ってくれている」というかんじです。少年にお金を渡して降りると、まずは両替所です。

 

掘建て小屋が両替所として機能しているらしく中に入ります。すると、奥の机には一人の男が。ボスでしょうか。この人に両替をお願いします。セネガルのお金(CFA)からモーリタニアのお金ウギヤ)に換金しなければ、これから生きていけませんからね。知らないうちに、二人のまわりには、大勢の男たちが集結…。完全に囲まれました。仕方ないので、そのまま、お金が一枚づつテーブルの上に置かれていくのを眺めるだけです。1枚、2枚…。しかし問題がひとつ。何人もがお金を重複して数えるのです。「絶対枚数があっていない」と確信した私は、皆から紙幣を取りあげ、1人だけで数えました。すると…案の定足りません。全員のポケットを確認したら、正しい枚数が揃いました。ヒドいものですね、ここの両替所のやり方は。ただし、手口があまりにもせこいので、ちょっと面白かったです。

 

次に渡し船を使い向こう岸に渡ります。これがまた厄介なのです。川があるとイヤですね。どうしても泳いでいくことができませんから。早速、尋常じゃない値段を請求されます。笑うしかありませんね。後から地元の人に聞いて発覚したのですが、10倍の値段をつきつけられていました。これが「アジア人」への洗礼でしょうか!

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

やっと向こう岸に着いたと思ったら今度は大量の人!人の群れができています。時間帯がラッシュアワーだったのでしょうか。理由はわかりません。多くの人がモーリタニア側のゲートを突破できないでいます。色々な国の国境を経験してきましたが、この混み具合は初めてです。順番という概念が存在せず、皆が我れ先にゲートを突破しようとしています。整理券を獲得するのも一苦労で「絶対並んだ方が全体的にスムーズになるはずなのに」とだけ思っていました。

 

ただ個人的にはロッソの国境はお気に入りでもあります。なんだか、冒険をしているような気分になれますからね。もしこの国境に治安という言葉を使うのであれば…「最悪の治安」です。気軽な気分で行くべき場所ではないでしょう!

 

治安を知る2. 物乞いと友達になった話

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

モーリタニアの端から端まで縦断しました。最初に訪れた町は首都ヌアクショットで、次はモーリタニア北部の町ヌアディブです。ヌアディブでは、物乞いの少年と友達になりまいた。年齢は中学生くらいでしょうか。道を歩いていると、突然かけよってきて「何か食べ物を買いたいので、お金を下さい」という仕草をしてきました。西アフリカの旅行で、「このような場合には何も渡してはいけない」というルールを確立していた私は、その場で何も渡すことなく、ただ先を進みました。

 

後日のことです。あるお土産を売歩く男と仲良くなりました。この男が、「家まで遊びに来い」と言って招待してくれたので、ついていくことに。すると、なんとそこで出会ったのが先ほどの少年です。その時、私は大きなことに気がつきました。最初にその少年にあった時は、ただ「物乞いをしている子」としてしか見れませんでした。しかし、二回目にあった時には、一緒にサッカーをして遊ぶ仲になったのです。物乞いをしている少年を見かけたら、その場所の治安はあまりよくないと感じてしまうでしょう。しかし、私はその裏側を見ることができました。ふつうに元気で、人懐こい少年です。経済的に苦しい生活をしている人がいることは分かりましたが、決してそれが治安の悪さには直結しないのだと学んだのでした。

 

治安を知る3. ゴーストタウンだらけ…?

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

さらにモーリタニア全体の雰囲気をご紹介しましょう。私が訪れた町はことごとく…静かでゴーストタウンのようでした。いかにも砂漠の中にできた町という雰囲気です。高い建物は全然見当たらず、こぢんまりとした家やレストランが並びます。砂が強く吹き、皆が顔を覆いながら、静かに歩いています。人は全体的に、静かで、穏やかな印象です。口調もやわらかでいかにも平和な人々。西アフリカの中でも南部(ギニア、シエラレオネなどなど)を旅行してきた自分としては、あまりにも「スリルがない」場所だと感じました。もちろんこれはとってもいいことです。気楽に、治安を心配することなく、外を歩き回ることができますからね。

 

治安を知る4. 灼熱地獄すぎる国境

 

現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)

 

モーリタニアの国境第二弾も…すごいインパクトです。モーリタニアから北上し、西サハラと呼ばれる地域に入る時のことでした。乗り合いタクシーでこの地に到着したのですが、同乗者は全員セネガル人。彼らははるばる(私も同じですが…)ここモーリタニアの最北端までやってきたとのこと。国境のチェックはわりとスムーズでした。カードを記入する係の人に賄賂を渡して、さっさと記入してもらいます。賄賂を使わない方法もあるかもしれませんが、それだと何を書けばいいのかもよくわかりません…。砂漠の真ん中にある窓口にパスポートとカードを渡したら、すぐに通過できました。

 

しかし、同乗者であるセネガル人たちが一向に通過できません。実際、そのうちの一人が裏で恐喝されているところも目にしました。そうとう余計にお金を払わされたみたいです。セネガル人に対する厳しさを垣間見ました…。西サハラとは言うものの、この地域を支配するのはモロッコです。一部で紛争地域がありますが、海沿いは完全にモロッコだと言い切ることすらできます。モロッコの国旗も堂々と掲げられているくらいですからね。どうやら、セネガル人がモロッコに入国する際には、あまり歓迎されないみたいです。

 

セネガル人全員が審査を通過するまでには、かなりの時間がかかりました。さらに、ここから待ち時間が続きます。皆を乗せてきたタクシーを丸ごと検査するというのです。かなり手の込んだ検査ですね。車をチェックする専用のターミナルがあり、ここを順番に車が通過していきます。ただ、よく見ると、大量の長距離トラックが並んでいて、タクシーの検査終了はまだまだ…。サハラ砂漠の炎天下で、1時間、2時間、3時間と時間が経過し…ついにタクシーに乗れるようになりました。3〜4時間は待ったでしょう。

 

砂漠という「置いていかれたら、一人で死ぬのかな」と思わざるを得ない恐怖の環境ですが、治安は決して悪くはありませんでした。ただただ、灼熱地獄の中で、どれだけ忍耐力を持って待つことができるのかという話です。

 

モーリタニアの治安は…

 

結局のところ、モーリタニアの治安はいいという印象です。ただし、両側の国境はかなり「アドベンチャー要素」が豊富で、越えるのが大変です。西アフリカ全体を周る中でモーリタニアを訪れるとなると…気合いが必要かもしれません。逆に、各都市を飛行機で移動するだけであれば、難易度は下がるでしょう。

 

モーリタニアへの格安航空券探しなら、イーツアーがおすすめです。日本から西アフリカ方面に飛ぶ際には、このサイトを頻繁に活用しています。

イーツアーのウェブサイトへ

 

モーリタニア旅行で確実に安全性を確保したい方は、是非とも、評判のいいしっかりとしたホテルを選ぶようにしてください。例えば、首都ヌアクショットであれば、“オテル セミラミス”が安定した選択肢です。2018年確認現在で、Booking.comで9.3ポイントという高い評価を記録しています。

 

また、西アフリカの全体的な治安は、決して、安定しているとは言えません。シエラレオネなどの…長年の内戦に悩まされてきた国からもそう遠く離れていません。そこで、モーリタニアをはじめとする西アフリカの国を訪れる際には、必ず、念には念を入れて、安全面の準備を行うようにしてください。

 

保険の確保は必須です。まだの人は必ず加入しておくことをお勧めします。ハワイや韓国に週末にふらっと出かけるのとは訳が違いますからね。一番簡単で便利なのが海外での保険が付帯するクレジットカードを持ってしまうことです。これで航空券を購入すると、モーリタニアでの旅が保険の対象となります。私が保険目的で使っているのは三井住友VISAクラシックカードです。

 

モロッコ旅行も合わせておすすめです

 

モーリタニアを訪れるのであれば、合わせてモロッコを旅行してみるのがおすすめです。モーリタニアのすぐ北(正確には、「西サハラ」と呼ばれる地域の北)にあるにも関わらず、発展具合があまりにも違い…そのコントラストは是非とも体感してもらいたいものです。

 

モロッコ関連の記事一覧はこちら

 モロッコの治安についてはこちら

 

【スリル180%】現地で感じたモーリタニアの“本当の治安”(モーリタニア貧乏旅行)