西アフリカに一生ものの縁を感じている@Shunya_Ohiraです。
現在はアフリカ北西部のモロッコに在住していますが…その他の国との繋がりも日々強まるばかりです。
西アフリカ11カ国を陸路のみで貧乏旅行した時の情報に基づき、シエラレオネのリアルな治安をご紹介します!
シエラレオネのリアルな治安がこちら
シエラレオネの治安は…正直凄いです。良い意味でも悪い意味でも。
ぜひとも、最後までご覧下さい!
もくじ
- 治安を知る例 1. 荒れ狂うバイクタクシー野郎
- 治安を知る例 2. フリータウンの強盗2人組
- 治安を知る例 3. フリータウンの鋭いマフィア
- 治安を知る例 4. 田舎で出会った本当のシエラレオネ人
- シエラレオネの治安とは…?
- シエラレオネの治安を制する2つの方法
治安を知る例 1. 荒れ狂うバイクタクシー野郎
移動手段がなくなったのでバイクにまたがり…
リベリアからシエラレオネに陸路で移動した時の話です。シエラレオネの国境で簡単な入国手続きを行った後、すぐに交通手段がなくなりました。とそこに一人の男が。どうやら、この男がバイクで町まで連れて行ってくれるというのです。これは、いわゆるバイクタクシーです。他にタクシーもバスも何も見当たらなかったので、しかたなく利用することに。目的地は、首都フリータウン。
凸凹の道路を泣きながら進む
先に運賃をしっかりと交渉してから、バイクの後方にまたがりました。そうです、完全にカップルさながらに二人乗りを数時間続けることになるのです。勢いよく走り出したバイク。道路があまりにもデコボコでお尻が痛いこと痛いこと。というよりも、もはや道路ではなく、土の上をひたすら突き進みます。
激怒する運転手…なぜ?
すると、ふいに、運転手が振り返りつつ「さっきの値段だけど…もっと」と急に値上げを要求したのです。私は「いや、先に決めたのだから」と断ると、男は激怒!
あからさまに、バイクの走行スピードがアップします。決して誇張ではなく、完全に、バイクが何度もジャンプ!お尻が何度もバイクから浮きました。ジェットコースターで下る時に、お腹がヒュっとするやつがありますね。あれを何度も経験しました。「落ちては、骨折じゃすまない」と思い、途中で「ストップ!!」と言いました。バイクを必死に掴み過ぎて、手の皮がむけるほどです。
謎の集落で立ち往生することに
途中までのお金を、強引に手渡し、この荒くれ者とはお分かれしました。とはいえ、降りたのは謎の集落。周りでは子供が走り回っています。どう見てもバスなどはなく「日が暮れたらどうしようか」と考えていると、偶然、乗り合いバスが通りかかりました。「乗せてくれ!」と懇願すると…席が全て埋まっていたので、屋根に乗ることに。しかも、すぐ横では、袋に入ったヤギが「メーメー」言っているという不思議な状況でした。
治安を知る例 2. フリータウンの強盗2人組
ハンカチを落とした男の正体とは?
フリータウンを歩いていた時のことです。フリータウンの中でも海に近いエリアで、強盗に襲われました。横断歩道を渡っていると、向かいから歩いてきた男がハンカチを落としたのです。それを拾う男。この人が邪魔で、私は一瞬避けるようにして、歩くスピードを落としました。すると、先ほどハンカチを落としてしゃがんだ男が、私の胸をどんと片手で押したのです。突然のことで意味がわかりませんでした。
強盗がいる…それがフリータウン
思わず立ち止まる私。すると、背後から気配が。その時私はバックパックを背負っていたのですが…背後から違う男がそのチャックを開けようとしていました。その瞬間に、私は振り払って、サッと道路の向こう側へ避難。振り返ると、二人の男は、もう人並みに紛れていたのでした。普通に町を歩いていて強盗に襲われる…これがシエラレオネの首都フリータウンのリアルな治安です。
治安を知る例 3. フリータウンの鋭いマフィア
どうやら、奴らはギャングだったらしい
二人の強盗に教われた直後のことです。道の脇に住んでいた男と会話することになりました。というのも、私に忠告か何かがあるとのことで。聞くと、先ほどの二人は明らかにただの「ギャング」だったと。そして、その男は「マフィア」の一味。
マフィアとのちょっと頭のいい会話
そこから謎の授業が始まりました。ギャングは、無謀な犯罪を無計画に行なう。しかし、マフィアは頭を使って、ビジネスでお金を増やす。こんなシンプルな違いを教えてもらって、無性に納得してしまいました。という訳で、私はギャングは嫌いです。
シエラレオネの治安を支配するマフィアたち
ちなみに、彼がやっていたのは道端での海賊版DVD販売。ギャングだの、マフィアだの、海賊だの紛らわしくなってきますね。不思議と話している内容に比べて、話し方は穏やかです。淡々とした、親しみのわく声なのでした。気になるのはその目の鋭さです。決して形とかの話ではなくて、目の奥にある鋭さを感じます。ギャングがフリータウンの表向きな治安を乱し…その裏で本当の治安を牛耳っているのはマフィアなのかもしれません。
治安を知る4. 田舎で出会った本当のシエラレオネ人
田舎へ行ってみたら意外なことに!
ここまではフリータウンの話でした。超治安が悪いという印象ですね。しかし最後はガラッと変わります。フリータウンで治安をひしひしと感じながら…次に目指した場所は田舎のケネマというところ。ここはあまりにも治安が違います。この場所で泊まる場所が分からずに、ホテルを探していました。あるホテルの店主に聞くと、そのホテルには空き部屋がないとのこと。
こんなに優しい人に出会えるとは
すると、その人がバイクで私を連れて、何カ所もホテルを見て回ってくれたのです。ちょうどその時期、シエラレオネの大統領がケネマを訪問するイベントがあったので、地域のホテルはことごとく埋まっていました。何軒もまわり、最後にやっとのことで、人里離れたところにある、小さな小さな民宿に泊まることができました。
田舎の人の方が、好きです
(西アフリカでは、一般的なことなのですが)私は、この時に「お金をくれ」と言われると思いました。多少の覚悟はしていたのですが、ただその男は黙って去っていったのです。かっこよすぎますね。正直、これが、都会じゃないところのシエラレオネの人であり、都会にはないシエラレオネの治安なのだと思います。
シエラレオネの治安とは…?
フリータウンの治安はやばい
シエラレオネの首都フリータウンには、仕事のためだけに出稼ぎに来ている人や、お金を稼ぐことだけ集中している人がいます。これは本来のシエラレオネの人々ではない気がしています。あくまでも都会や経済システムが個人の生活を狂わせてしまった結果として…フリータウンの厳しい治安状況があるのでしょう。
田舎の人の方が、好きです
そのような意味で、「シエラレオネの治安は?」と尋ねられた時には、以上の二つのパターン(首都フリータウンと、ケネマといった田舎のエリア)をあわせてお話しするようにしています。たくさんの被害にあった私ですが…結果としてシエラレオネの治安は…都会か田舎かで大きく変わると考えています。
首都フリータウンは、完全に要注意です。もう少し田舎の町や村に行くという人も、まずは、シエラレオネのフリータウンから入国することになるでしょう。さらに仕事で渡航する人の多くも、フリータウンが拠点となることが予想されます。
この厄介な治安を生き延びるために、常に警戒は怠らないでください。特に、現地で常にネットを確保することと、現金を大量に持ち歩かないためにキャッシュカードを利用することは必須です。
身を守り「死なない」ための2つの秘策
海外渡航で一番大事なのは、安全を確保すること。外国では、誰も助けてはくれず、自分の身は自分で守らなければなりません。以下の2つの秘策は実践するようにしてください。
安全に旅する秘策1:ネットを味方につけろ!
治安に不安を抱える、または、完全に安心できない国では、とにかくネットを確保することが重要です。インターネットで情報にいつでもアクセスできることで、あらゆる危険から身を守れます。
ネットを常に確保し、「ネット+スマホ」の最強の力を実感して下さい。旅がガラッと変わります。
・不意のトラブル→ネット+スマホでやり取りを翻訳
・情勢の悪化?→ネット+スマホで最新ニュースを常に確認
・レストランは信頼できる?→ネット+スマホで口コミをチェック
・安くて安全なホテルは?→ネット+スマホでBooking.comを検索
・迷った!→ネット+スマホで一番“疲れない”経路を検索
・次に移動する街は安全かな?→ネット+スマホで治安を検索
【海外旅行の不安解消】ポケットWiFiがなきゃ確実に損する9の理由
安全に旅する秘策2:ATMを味方につけろ!
2つ目の秘策は、「ATMを味方につける」ことです。
海外では窃盗や強盗などの犯罪は日常茶飯事です。日本にいる時のように、「のほほん」としていたら、とんでもない額のお金を失ってしまいます。
だからこそ、お金の管理を徹底しましょう。一番いいのは、大量に現金を持ち歩かないことです。そこで活躍するのが海外のATMで使えるプリペイドキャッシュカード!
・現金を持ち歩くのは心配→必要な時だけATMから引き出し
・現金がかさばって困る→持ち歩くのは基本プリペイドキャッシュカードで十分
・レストランやホテルでの支払いは?→ATMから引き出すこともなく直接支払い
・現地での両替が面倒→ATMから現地通貨を引き出し
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