数々の登山家が一生に一度は登ってみたいという山、エベレスト。
山に詳しくない人でも、一度はその名を耳にしたことがあるはず。
ネパールは小国ながら世界最高峰の名峰を有する国なのです。
そのためネパールは【寒い国】と考えられる方がいます。
対して南側にはアジアの大国インドと隣接する国でもあるネパール。
インドのイメージは【暑い国】そう思われる方が多いかもしれません。
では ネパールは暑いの?それとも寒いの? 旅行の準備にどんな服を持っていけばいいの? ヒマラヤを見るためには何月に行けばいいの? ネパールのベストシーズンはいつ?
そんなたくさんの【?】にお答えいたします。
あなたのプランにあったネパールのベストシーズンが4ステップでわかりますよ!
1.カトマンズを中心としたネパールの気候
まずは 首都カトマンズの気候 をみてみましょう。
ネパールの地図で言うとカトマンズは中心より少し右側にあります。
結論からお話しますと、カトマンズの気候は日本の夏より涼しく、日本の冬より温暖です。
なぜならカトマンズの標高は1400mもあるから!
そういう私もカトマンズで生活していますが、気候だけでいうなら、日本よりもかなり過ごしやすい場所だと感じています。
【カトマンズの月別平均気温】
- 1月 最高:18° / 最低: 3°
- 2月 最高:21° /最低: 5°
- 3月 最高:25° /最低: 9°
- 4月 最高:28° /最低: 12°
- 5月 最高:29° /最低: 16°
- 6月 最高:29° / 最低:20°
- 7月 最高:28° /最低: 20°
- 8月 最高:29° /最低: 20°
- 9月 最高:28° /最低:19°
- 10月 最高:26° /最低: 14°
- 11月 最高:23° /最低: 8°
- 12月 最高:20° /最低: 4°
カトマンズの最高気温は29°ほど。最低気温を見ても3°を下回ることはほとんどありません。
暑い時期も日本の夏のように、湿度が高くないため日陰にさえ入ってしまえば、わりと涼しく感じることも。
ですがここに注意!
カトマンズの冬は 寒暖の差が激しい ので体調を崩しやすくなります。
例えば朝晩は冷え込み、日中は強い日差しのためカーディガンだけでOKなんてこともしばしば。
ご自身で温度調節できる服装を心がけ、体調管理にお気をつけください。
湖が美しいポカラの気候
カトマンズから車で7,8時間。ひたすら山道を越えて西に向かうと一つの街にたどり着きます。
それがネパール旅行者の多くが訪れる湖とヒマラヤが美しい街、 ポカラ 。
ここでのんびり過ごし旅の疲れを癒す人。
トレッキングに出かけヒマラヤ山脈の雄大さに心震わせる人。
楽しみ方はそれぞれです。
そんなポカラの気候はどうなっているのでしょうか。
ポカラはヒマラヤ山脈が近いものの、標高はカトマンズよりずっと低い800mため、 一年を通して暖かく なっています。
低めの標高に比例してカトマンズよりも暑いため、半袖の服をメインで持っていくことをおすすめします。
【ポカラの月別平均気温】
- 1月 最高:19° / 最低: 7°
- 2月 最高:22° /最低: 9°
- 3月 最高:26° /最低: 12°
- 4月 最高:30° /最低: 15°
- 5月 最高:30° /最低: 18°
- 6月 最高:30° / 最低:21°
- 7月 最高:30° /最低: 22°
- 8月 最高:30° /最低: 22°
- 9月 最高:29° /最低:21°
- 10月 最高:27° /最低: 17°
- 11月 最高:24° /最低: 12°
- 12月 最高:20° /最低: 8°
特に7月と8月は、雨がかなり降るため大きめの傘や人によってはレインコートを持っていくといいかもしれません。
象乗りが体験できるチトワンの気候
ネパール観光はヒマラヤだけではありません。
象に揺られてジャングルに隠れる動物たちを探しに行くエレファントサファリが人気の チトワン 。
チトワンがインドの国境にほど近い場所にあるため、とにかく暑い!日差しも強力です。
チトワンがある場所はタライ平野は東から西に長く伸び、標高も低いため日本の夏よりも乗り切るのは大変です。
【チトワンの月別平均気温】
- 1月 最高:24° / 最低: 6°
- 2月 最高:27° /最低: 7°
- 3月 最高:33° /最低: 11°
- 4月 最高:35° /最低: 18°
- 5月 最高:36° /最低: 20°
- 6月 最高:35° / 最低:22°
- 7月 最高:33° /最低: 24°
- 8月 最高:33° /最低: 24°
- 9月 最高:33° /最低: 23°
- 10月 最高:33° /最低: 18°
- 11月 最高:31° /最低: 12°
- 12月 最高:28° /最低: 7°
気温だけ見ると日本より涼しいかもと思われるかもしれませんが、実際の体感温度は暑い時で40°は超えています。
照りつける日差しの力を、よく感じられる場所の一つです。
2.ネパールの雨季とは?
日本は季節が大きく4つに分かれているのは周知の事実ですが、ネパールは雨季と乾季の2つに分かれているのをご存知でしょうか?
そもそも雨季とは、一年のうちで最も降水量が多い時期(一ヶ月以上のもの)を指します。
ネパールの雨季に当たる月は 6月から9月前半 まで。
しとしと降る日本の梅雨とは違い、一度に滝の様な雨が降るのが雨季の雨の降り方です。
しかし面白いことに、一日中降り続く日は決して多くはありません。
朝と夕方頃から突然雨が降り、日中はカラっと強い日差しが照りつける日がほとんどです。
そのため朝起きて空を見て、「今日はどんな天気になるんだろう」と予想できないのが雨季の難しいところ。
どうぞ、いつ 雨に降られても大丈夫な服装 をしてお出かけください。
雨が降るということは、分厚い雨雲が空を覆っているということ。
そのため山は大抵雲に覆われており、 美しいヒマラヤ山脈を拝むには適さない 季節といえます。
雨季のネパールにおすすめグッズ
雨季にお出かけ予定のあなた。
雨対策は万全でしょうか?突然の雨に降られても、準備していれば余裕で対処できますよね。
旅行に最適な、例えばこのようなグッズを持っていくのはいかがですか?
折りたたみ傘 日傘 ワンタッチ自動開閉 UVカット率・遮光率100%以上
かばんに1つは入れておきたいのが、折りたたみ傘。
持ち歩くため軽量で、急な雨や強い日差しにも対応していることが必要です。
この傘は 重量264g の超軽量設計で、なおかつ 遮光率100% という使い勝手最高の傘になっています。
【折りたたみ傘 日傘 ワンタッチ自動開閉 UVカット率・遮光率100%以上 】
Terra Hike レインカバー 雨よけ リュックカバー
いきなり降り出した雨から、大切な荷物を守るためにおすすめなのがリュックに取り付けるレインカバー。カバーだけなので、使わないときは 小さくたたんで小物ポケットにしまっておく ことができます。
サイズはS/M/Lの3種類あり、様々な大きさのリュックに対応可能です。
【Terra Hike レインカバー 雨よけ リュックカバー】
YACONEリュックサック
そもそものメインバックが防水ならば心強いですね。
トレッキングを予定している方や、基本的に街歩きなど外をメインで計画されている方はこうした防水リュックを持ってくると安心です。 バック自体も軽量で、通気性もいい ため長い時間背負っていても気になりません。
色のバリエーションもたくさんあるので、男性にも女性にもおすすめです。
SNONNJ 防水 リュック バッグ リュックサック
スタイリッシュに持ち歩きたいならこちらの防水リュックもおすすめ。
くるくると上部を巻いてとめるタイプのリュックです。
25Lしっかり入り、 スマホの防水カバーもセット です。ビビットなカラーも可愛いですね。
3.ネパールの乾季とは?
雨季の反対は 乾季 といわれ、ネパールの乾季は9月中頃から5月までとなります。
この季節はほとんど雨は降らず、気候も10月~2月までは寒く感じます。
しかし乾季の中でも4月と5月はとりわけ日差しが強く、雨も突然降ることもあるので見極めが難しい季節です。
個人的にネパールの季節の中で 4月と5月の乾季は一番厳しい季節 と思っています。(もちろん滞在場所によります)
さらに乾季に注意したい点は、塵やホコリが乾燥した空気に舞い上がり空気がとても汚くなります。特にカトマンズに滞在される方はご注意ください。マスクとサングラスは必須の時期となります。
4. ネパール旅行のベストシーズンとは?
では結局のところ、何月にネパールに来ると良いのでしょう。
ズバリ答えは、乾季の 11月~2月 。
この時期はどこでも過ごしやすいため、ポカラでのトレッキングはもちろん、暑いタライ地方にも出かけやすい季節になっています。カラッと晴れた季節の中、いろいろなアクティビティを満喫できるこの季節はオススメです!
空気も澄んでいるため、ネパールが誇る8000m級の山々を見るには最適なシーズンと言えます。
日本で言うと、ちょうど冬休みや正月休みがピッタリはまりますね。
ほかの乾季の時期も山は見えるには見えるのですが、 天気が安定しない ため見れない日も多くなってきます。
せっかく苦労してお休みを取ったのに、目的が果たせない旅行はちょっと残念な思い出になってしまいますよね。
できるならばこの11月~2月のベストシーズンにネパールを訪れてみることを強くおすすめします!
雨季に来る場合の過ごし方
学校やお仕事の関係で、どうしても雨季にしかこられない。
雨季のネパールに見所はないの?
いえいえ!そんなことはありません。
確かに雨季にヒマラヤ山脈をみるのは至難の業ですが、ポカラから見られるアンナプルナという8000m級の山の北側は 雨季でもあまり雨が降らない とされています。
7月や8月の夏休みやお盆休みを利用して、カトマンズからさらに飛行機でその地域まで飛んでしまえば、そびえ立つ山々を目の前に仰ぎ見ることができます。
また、雨季のネパールは緑が美しいため田園風景を眺めたり、 雨季ならではのトレッキングツアー も開催されています。
乾季は乾季の、雨季は雨季のそれぞれの楽しみ方があります。
気温や出かける場所の情報を事前に集めて、ご自身が満喫できるプランを立ててみてくださいね!