今回は、「自家製、手作り」のフランス語での言い方です。英語で言うところの「home-made」であり、カタカナ語でも「ホームメイド…」という言い方をしますよね。早速見てみましょう。
こんな誤ったフランス語からはじまった
実は、事の発端は、ある間違いです。フランス語学習界隈ではわりと有名なポッドキャスト(名前は挙げませんが)を聞いていて、「自家製の」という単語が出てきました。そこでは、「fait à la maison」と表現されていました。これを聞いた私は「へぇー、そうなんだ」となったわけです。(←これで覚えないでくださいね、間違いです)
そして、その後、フランス人にこの表現を使うことがありました。すると「え?それって、自家製という意味で使ってる?」と聞かれて、大焦り。それもそのはず、ポッドキャストの内容を信じていましたから。
全文を見てもらっても、やはりおかしいとのこと。
本当のフランス語での「自家製」の言い方
さてさて、フランス語での正しい(自然な)「自家製」の言い方は「fait maison」 です。そうです、「à la」は不要です。文法的にすごく不思議な感じがしますが、彼女曰く、「よく使う表現だから、短くなったんじゃないの」とのこと。
決して、この説明が言語学の専門家からのものではないので、鵜呑みにはしないでください。ただし、フランス語ネイティブの感覚として、そのような思考回路や印象はあるのかもしれません。
実際、フランス語に限らず、どの言語でも、よく使われる表現は簡素化されるものです。そう考えると、決して奇妙な現象ではありません。
「fait à la maison」だとどうなってしまうのかというと、文字通りの「家でした, された」です。例えば「Je sais ce qu’il fait à la maison.」であれば「彼が言えで何をするのかは知っている」という意味になります。