今回は、イスラエル、ベエルシェバにあるエン・アブダッド(Ein Avdat)に迫ります。不毛の砂漠と、美しきオアシスのコントラストには、感動せずにはいられません!絶景写真と共に、その特徴、歴史を覗いてみましょう!
Useful resource: Ein Avdat, Negev, National park
イスラエル南部は広大な砂漠

イスラエル南部に広がるのが、ネゲヴ砂漠。そうです、ご存知ない方もいるかもしれませんが、イスラエルの南部は、砂漠地方となっています。その西側まで行くと、シナイ半島の砂漠にぶつかります。
砂漠に現れたオアシス
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ここは「不毛の地」という言葉がぴったり。水源があるなんて、思いもよりません。しかし、この渓谷、エン・アブダッドにたどり着くと、そこには、小川が流れ、植物すら生えています。まさに、砂漠に現れたオアシス。
さらに奥へ進むと渓谷はどんどん狭くなってゆき、最終的には巨大な崖に四方を取り囲まれます。その底には、高さ約15メートルの滝が注ぎ込む、澄んだ冷たい水の深い水たまりまであります。
エン・アブダッドの由来
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この息をのむような美しさの峡谷、エン・アブダッドの「エン」はヘブライ語で「泉」を意味し、「アブダッド」は数千年前に「香の道」のルート上にある交易所であった、近接する古代ナバテアの都市を指します。
エン・アブダッドはまさに生命線
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砂漠の中のエン・アブダッドは魅惑的な場所であると同時に、古代の人々にとってはこの乾燥した地域で生き延びるために不可欠な存在でもありました。ここに初めて人間が定住した形跡が見られるのは、東ローマ帝国時代のこと。その頃、キリスト教の修道士が現在でも残っている渓谷沿いの洞窟の中で生活をしていました。
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そんな洞窟の中には、今でも、修道士が生活したり、お祈りをしたりした部屋や、戸棚として使用された窪みが見られます。修道士たちは、水源へと通じる階段も彫りました。イスラム教徒がこの地を征服すると、洞窟は使われなくなり、現在ではアブダット国立公園の一部となっています。
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