【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント

 

【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント

 

今回は、エリトリアの首都、美しきアスマラをできるだけ簡単に、わかりやすくご紹介します。イタリア建築で彩られ、ビールが国の経済で大事な役割を果たし…爆発的な開発を経験し…アスマラは、非常に面白い町です。単に「エリトリアの首都ね」で終わらない、もう一歩先まで考えてみましょう。

 

いざ、「アスマラ、何それおいしいの?」から「ほう、アスマラ、面白い」へ。

 

Useful source: Asmara

 

1. アスマラは何で有名?

 

【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント

 

私たちにはあまり馴染みのない国エリトリアの首都アスマラ。これの有名なものに迫りましょう。

 

まずは、基本から。アスマラは、アフリカ大陸にあるエリトリアの首都で、国の中心部に位置し、人口は65万人を超えます。有名なのは、イタリア建築。長い年月、見事に保存されてきたイタリア植民地時代の建築が必見です。

 

アスマラはイタリア植民地時代の別荘や大邸宅で彩られています。その一例が世界銀行のビル。アスマラ中心部の大部分は1935年から1941年の間に作られているため、イタリア人は実質たったの6年で都市のほぼ全体を建設したことになります。

 

イタリアという違和感

アフリカの国々を旅する(または生活の拠点とする)のが生きがいの私ですが、はじめてエリトリアの元宗主国がイタリアだと知ったときには、驚きました。というのも、普通ではないからです。アフリカでは、多くの国が、フランスに植民地化されており、その名残で、国の言葉がフランス語(+現地の言葉)になっているのが一般的です。

 

2. アスマラはとっても「近代的」

 

【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント

 

アスマラは非常に近代的な都市として知られています。その理由は建築だけではありません。アスマラには都市が建設されたときからローマよりも多くの信号機があったのです。この都市には計画都市の特徴がたくさん見られます。

 

計画都市という魅力

好き嫌いは分かれると思いますが、計画都市の節々に、時に無機質で「人工的な香り」が漂うもの。私は、そこに哀愁を感じます。特に、開発から時が経っているほどに、絶妙な味を感じます。ポストソ連国の切なさに通じるものがあるかもしれません。

 

3. アスマラのレストラン、カフェ、バー

 

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アスマラには広い通りやレストラン、ピアッツァ(広場)、バー、カフェがあり、多くの大通りの脇にはヤシの木が並んでいます。イタリアの影響を受けた食や文化が多く、イタリア植民地時代に入ってきたものです。数え切れないほどのレストランやカフェが高品質のエスプレッソやカプチーノ、ラテを提供していて、“イタリアン・エリトリア料理”を提供するジェラートパーラー、レストランもたくさん。一般的な“イタリアン・エリトリア料理”には、「トマトソースとベルベレ(スパイス)のパスタ」という意味の「Pasta al Sugo e Berbere」や、「lasagna(ラザニア)」、「cotoletta alla milanese(ミラノ風カツレツ)」などがあります。

 

アフリカで絶品カフェを

アフリカとカフェという文化をあまり強く意識することはないかもしれませんが、ここエリトリア、特に首都のアスマラでは、それが当たり前となっています。イタリア料理ファンが、エリトリア色の存分に出た、アスマラのイタリア料理を楽しむ、というパターンはともすると悪くないかもしれませんね。

 

4. アスマラの人々の宗教

 

【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント

 

宗教から、そこに住む人々の大まかな特性を知る、というのは面白いものです。

 

アスマラでは、キリスト教徒とイスラム教徒が、何世紀にもわたって平和に共存してきました。アスマラで過半数を占める宗教は正教会のキリスト教徒です。中央地域の人々では、キリスト教徒が89%(約84%が正教会、4%がローマカトリック教徒、1%強がプロテスタント)で5%がイスラム教徒です。

 

どこの国でも少数派は肩身が狭い

エリトリア政府は、信仰の自由を保障しています。表向きには…と言った方が正しいかもしれません。2002年以降、政府は、イスラム教スンナ派、キリスト教、アンナ教といった特定の宗教のみを「公認」としており、それ以外の少数派の宗教や宗派は、肩身の狭さを感じています。

 

5. アスマラの経済とビールの関係

 

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アスマラの経済を語る上で、ある意味では、ビールを避けて通ることはできません。

 

当初「メロッティ」という名前で1939年に建てられたアスマラ・ブルワリーという醸造所がアスマラ市内に位置し、600人の従業員を抱えています。この醸造所では、有名なアスマラ・ラガー・ビールや、ラムやジンなど、さまざまな飲み物を製造しています。さらに、これは、地元のサッカーチーム、アスマラ・ブルワリーFC(別名「Asmara Birra(アスマラビール)」)のスポンサーとしてチームを所有・運営するほどです。

 

アフリカとサッカー

アスマラを訪れる上で、サッカーネタは絶対に外せません。サッカーを知っているだけで、一気に多くの知り合いができます。アフリカ大陸には、このようにサッカー経験者(またはサッカー好き)であるという理由で、楽に友達がつくれる国がたくさんあります。個人的に、この傾向を強く感じる国は、他には、ガーナ、モロッコなどがあります。

 

6. アスマラの交通や空港

 

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交通網を知ることで、発展の歴史を知る。そんな傾向は、特にアスマラで顕著です。

 

エリトリア独立後、アスマラの道路の大規模な建設プロジェクトが行われました。古い道路が修復され、新しい高速道路も建設されました。アスマラからは5本の主要道路が伸びています。アスマラ国際空港には、多くの国際線が発着。近くにはもう一つの空港であるマッサワ国際空港もあります。

 

旅人がお世話になる国際空港

アスマラ国際空港(別名、ヨハンネス4世空港)では、国の航空会社であるエリトリア航空はもちろんのこと、エジプト航空、ターキッシュ エアラインズ(旧名:トルコ航空)などが就航しています。ちなみに、このアスマラ国際空港は、エリトリア空軍の基地としても使用されています。

 

7. アスマラの教育

 

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大半の大学は、エリトリアの中でも、首都のアスマラに集中しています。アスマラは常に国の教育の中心地であり、多くの小学校や高校もここにあります。近年マイ・ネフヒとサワに大学が開設されるまでは、国内で唯一の大学、アスマラ大学がある場所でした。エチオピア・エリトリア連邦時代とエチオピアにより併合されていた時代、アスマラ大学は当時最大の高等教育機関であったアディスアベバ大学とも連携していました。国の独立後、医学と工学をはじめとして、多くのキャンパスが国中に開設されています。

 

旅人がお世話になる国際空港

これまでのところ、国の人的資源を育成する上でこの戦略は成功していると言えるでしょう。人材の均一なバランスを保とうとするのは困難なことですが、多くのエリトリア人は、自国の繁栄につながるキャリアを望む傾向にあります。つまり、ほとんどの人はより大きな目的を果たすための社会的義務として、大学進学を決断しています。成長段階にある国における、志高き人々の台頭には、注目したいものです。日本が見習うべき点でもありますね。

 

さいごに

 

今回は、アフリカの中でもかなり知名度の低いと言わざるを得ないエリトリアの首都アスマラについて、是非とも知っておきたいポイントを分野別に簡単にご紹介しました。皆さんが、アフリカ大陸、そして、その中の小国エリトリアに親しむきっかけになれば、幸いです!

 

【超近代的でお洒落?】エリトリアの首都アスマラを知る7つのポイント